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Posted by ブクログ 2021年12月09日
1910年の『遠野物語』と1926年の『山の人生』を1冊にしたもの。
桑原武夫が解説で指摘しているように、『遠野物語』はあくまでも「今日」や「近頃」の話として語られているのが、興味を惹かれる。実際、「西洋人」の風習や1896年の三陸大津波に関する話も収録されているし、マッチ工場も登場する。家産が傾...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月13日
柳田国男 (1875-1962) の『遠野物語』(1910, 明治43年) は、日本文学史上に長く残る逸品である。岩手県遠野郷に伝わる神、妖怪、世間話、習俗を簡古かつ気品ある文で書き留めた比類のない作品であり、興味深く魅力のある話の宝庫である。例えば、ザシキワラシについては、次のように記している。...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月27日
遠野物語・山の人生
(和書)2013年07月10日 21:47
1976 岩波書店 柳田 国男
人間という存在を吟味することへの一つの道筋であり、語られるエピソードの数々もよかったけれど国男さんの吟味されたコメントが面白いです。
前から読んでみようと思っていましたがなんだか読みづらそうに思えて...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月17日
遠野物語:1910年(明治43年)。
日本民俗学の開拓者・柳田国男の代表作。陸中遠野郷(岩手県の遠野盆地近辺)に口承で伝わる民話を柳田が編纂したもので、本邦民俗学の発展に多大な貢献をしたとされる名著である。民間伝承を、その原型を尊重し余計な装飾を排して聞いたままに記したとされるが、簡素ながらも気品の...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月26日
我々が空想で描いて見る世界よりも、 隠れた現実の方が遥かに物深い。柳田国男『遠野とおの物語』1910
諷刺の笑いというのは淋しいもので、それの出しゃばる時世はきっと明朗でないのだが、 また一方に牽制するところがあって、我がおろか(愚か)を棚へ上げている者を自粛せしめる。柳田国男『不幸なる芸術』
...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月05日
新訳や漫画など、色々な遠野物語を読んだ上での高評価。学生の頃は「読みにくいな…」と思っていたが、口伝を丁寧に文章に起こしたからこその世界観なんだと大人になってから気付いた。
ただ、私は水木しげる著『遠野物語』で予習してから再度しましたが…(この順が私的にはベスト)
あと、遠野物語も良いけど「山の人...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月10日
短い章で区切られた遠野物語は口碑の書き留めなので、一方的な言い伝えや噂話にすぎないが、山の人生は論文として書かれているので、山人の存在は純粋に好奇心をくすぐられる。山人は日本の先住民族で大和民族と同化して我々になったのか。山窩とも呼ばれた漂泊民ともう一つの山人もいたと思える。むしろ岡本綺堂が「くろん...続きを読む
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