遠野物語・山の人生

遠野物語・山の人生

880円 (税込)

4pt

数千年来の常民の習慣・俗信・伝説には必ずや深い人間的意味があるはずである。それが攻究されて来なかったのは不当ではないか。柳田の学問的出発点はここにあった。陸中遠野郷に伝わる口碑を簡古かつ気品ある文章で書きとめた『遠野物語』、および『山の人生』は、柳田学の展開を画する記念碑的労作である。 (解説 桑原武夫)

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遠野物語・山の人生 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年04月12日

    昔話というデータを収集し、そのような話が誕生に至った経緯を考察。その結果、山男・山姥・天狗・鬼なども「やまびと」に還元される。便利な機器のない時代にもかかわらず恐ろしいまでの研究魂に圧倒。

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    Posted by ブクログ 2021年12月09日

    1910年の『遠野物語』と1926年の『山の人生』を1冊にしたもの。

    桑原武夫が解説で指摘しているように、『遠野物語』はあくまでも「今日」や「近頃」の話として語られているのが、興味を惹かれる。実際、「西洋人」の風習や1896年の三陸大津波に関する話も収録されているし、マッチ工場も登場する。家産が傾...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月13日

     柳田国男 (1875-1962) の『遠野物語』(1910, 明治43年) は、日本文学史上に長く残る逸品である。岩手県遠野郷に伝わる神、妖怪、世間話、習俗を簡古かつ気品ある文で書き留めた比類のない作品であり、興味深く魅力のある話の宝庫である。例えば、ザシキワラシについては、次のように記している。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年09月27日

    遠野物語・山の人生
    (和書)2013年07月10日 21:47
    1976 岩波書店 柳田 国男


    人間という存在を吟味することへの一つの道筋であり、語られるエピソードの数々もよかったけれど国男さんの吟味されたコメントが面白いです。

    前から読んでみようと思っていましたがなんだか読みづらそうに思えて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年06月17日

    遠野物語:1910年(明治43年)。
    日本民俗学の開拓者・柳田国男の代表作。陸中遠野郷(岩手県の遠野盆地近辺)に口承で伝わる民話を柳田が編纂したもので、本邦民俗学の発展に多大な貢献をしたとされる名著である。民間伝承を、その原型を尊重し余計な装飾を排して聞いたままに記したとされるが、簡素ながらも気品の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年01月13日

    遠野という土地にまつわる口承の物語。
    ある作家が指摘していたように、
    これは一つの研究の成果であるのに、
    まるで一つの文学を読んでいるような気分になるのだ。

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    Posted by ブクログ 2023年09月28日

    遠野だけが特別ではないのだろう。
    ここでもどこでも聞かれそうな話ではあるけれど、著者の書き様がとってもいい。

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    Posted by ブクログ 2023年07月26日

    我々が空想で描いて見る世界よりも、 隠れた現実の方が遥かに物深い。柳田国男『遠野とおの物語』1910

    諷刺の笑いというのは淋しいもので、それの出しゃばる時世はきっと明朗でないのだが、 また一方に牽制するところがあって、我がおろか(愚か)を棚へ上げている者を自粛せしめる。柳田国男『不幸なる芸術』

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    Posted by ブクログ 2023年02月05日

    新訳や漫画など、色々な遠野物語を読んだ上での高評価。学生の頃は「読みにくいな…」と思っていたが、口伝を丁寧に文章に起こしたからこその世界観なんだと大人になってから気付いた。
    ただ、私は水木しげる著『遠野物語』で予習してから再度しましたが…(この順が私的にはベスト)

    あと、遠野物語も良いけど「山の人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年03月10日

    短い章で区切られた遠野物語は口碑の書き留めなので、一方的な言い伝えや噂話にすぎないが、山の人生は論文として書かれているので、山人の存在は純粋に好奇心をくすぐられる。山人は日本の先住民族で大和民族と同化して我々になったのか。山窩とも呼ばれた漂泊民ともう一つの山人もいたと思える。むしろ岡本綺堂が「くろん...続きを読む

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