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チャイコフスキーを筆頭に、ムソルグスキー、ラフマニノフ、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、そしてショスタコーヴィチ――19世紀後半から20世紀にかけて、ロシアの作曲家たちはクラシック音楽の世界で絶対的な地位を占めている。なぜかくも私たちの心を揺さぶるのか? 論理を重視したドイツの古典音楽とは対極的に、艱難の歴史と血に染まる現実を前に、ロシア音楽は、幸福を希求する激しくも哀しい感情から生み出されたのである。近年のドストエフスキー・ブームの火つけ役が、死ぬまで聴いていたい“聖なるロシアの旋律”に迫る。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2012オフィシャルBOOK【本書に登場する他の音楽家】グリンカ、ボロディン、リムスキー=コルサコフ、スクリャービン、デニソフ、グバイドゥーリナ、シュニトケ、ペルト、カンチェリ、シルヴェストロフ、チーシェンコ、ロストロポーヴィチ、ゲルギエフ
...続きを読むPosted by ブクログ 2018年03月28日
「好き」なものの背景を知ることができたのが良かった。音楽に限らず美術でも文学でも創り出されるには歴史や政治情勢や文化、信仰などの背景があり、私はそういった背景から生まれる曲想に惹かれているのかも。
また、自分の馴染みのない新しい音楽に触れられたのも良かった。現代ロシア音楽は、あまり馴染みがなく、今回...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年02月04日
数年前、急遽、チャイコフスキイの弦楽セレナードで舞台に乗ることになった。1カ月で合奏から脱落しない程度に難しい譜面をさらわなければならず、文字通り気が狂ったように練習した。自分のパートをさらうのはきつかったが、合奏練習に行くとそれは喜びに変わった。冒頭のノスタルジーをかきたてられる旋律、見たことも...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月07日
Network audioの音のすばらしさから最近音楽づいています。音楽づいているといっても、ただ訳もわからず聞いて興奮しているだけですが・・・
今回は訳もわからず聞いている中でもなぜか惹かれる傾向があると気づいたロシア音楽をテーマにした入門書。まぁタイトルは実に軽くふられていますが、内容は素人に...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年11月19日
ロシアの作曲家を概観。
グリンカは、ロシア音楽の西欧化の役割を果たした。ロシアの内容を西洋の形式によって、ロシア文化と西欧文化を融合した。バラキレフが音頭を取り、1860年代に登場した五人組は、より民族的な色彩の強い音楽創造をめざした。五人組は、国家のアイデンティティを強調するため、ロシア中世の歴...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月03日
ドストエフスキーの小説の新訳が有名な亀山先生ですが、わたしは先生の翻訳したドストエフスキーをまだ読んだことがありません。そのかわり、『磔のロシア』などロシアの文化史の研究書を何冊か読み、たいへん強い印象を受けました。
本書は亀山先生のロシア音楽への熱い思いが溢れていて、巻末のロストロポーヴィッチ(チ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月17日
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012の会場で手にして、
待ち時間の間に読み終えた…途中で著者本人の
講演も聴いて…それまで、やや退屈にも感じていた本書が
俄然面白くなったんです!
もともと本人は、あまりチャイコフスキーがお好きではないらしく…
副題の「熱狂とノスタルジーのロシア音楽」に思い入...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月16日
チャイコフスキーは53歳でこの世を去っている。私と同じ年齢だ。これまで自分がなし得た事と1840年生まれのチャイコフスキーがなし得た事のあまりの違いに愕然とする。
本書は表題と中身の印象が少し違っている。著者の亀山氏が「チャイコフスキーがなぜか好き」なのであって、チャイコフスキーに深く入り込んだ解説...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月16日
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012のアンバサダーでもある亀山郁夫氏が後期ロマン派からロシア国民楽派を経て現代ロシア音楽までの音楽家と音楽について思いの丈を語りつくした一冊。
難を言えば、著者は「自分の知っていることは読者も知っている」かの如くの語り口なためにいささかハードルが高い。
常識のよ...続きを読む
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