短い旅に出た老執事が、美しい田園風景のなか古き佳き時代を回想する。長年仕えた卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々……。遠い思い出は輝きながら胸のなかで生き続ける。失われゆく伝統的英国を描く英国最高の文学賞、ブッカー賞受賞作。

ジャンル
出版社
早川書房
掲載誌・レーベル
ハヤカワepi文庫
ページ数
368ページ
電子版発売日
2012年03月30日
コンテンツ形式
.book
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

日の名残り

Posted by ブクログ 2018年12月08日

1950年ごろに執事である主人公が自らの半生を独白する形式の小説
ですますでなく御座います口調はかなり引っかかるものの訳文に文句つけても仕方ない
執事視点な職場でのあれこれ話だが
これが他の国ならともかく
ミステリ小説などのおかげ(アガサ・クリスティのおかげというべきか)で
おなじみのイギリス郊外な...続きを読む

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日の名残り

Posted by ブクログ 2018年11月18日

普通なら痛くて耐えられないところまでゆっくりと静かに案内してくれて、そっと物語から帰してくれる。並の忍耐じゃないなと思う。

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日の名残り

Posted by ブクログ 2018年11月15日

一読、色々なことに「見ないふり」をしてきた男の物語だと感じた。自分の感情さえも。物語の終盤、男は自分の人生が失敗だったと涙する。どう言い繕っても、見ないふりに限界が来たのだ。でも、人生をやり直すことはできない。男はまた同じ生活に戻らざる得ない。哀しくも、味わい深い小説だった。解説で丸谷才一が、主人公...続きを読む

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日の名残り

Posted by ブクログ 2018年10月29日

執事のスティーブンの語り口から、彼の性格が滲み出ていた。彼から見た英国や他国、彼を取り巻く人々(女中頭、主人、父、客人たち、旅行中に出会う人たち)が絶妙に語られて、ストーリーにすぐ引き込まれてしまう。読み終わった後のなんとも言えなさが心地よい。

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日の名残り

ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年10月27日

私の未熟な能力に拘らず、数時間で読めたのは、本作品(および翻訳)における極めて優れた特徴のお蔭なんだと思う。
まず、文章が非常に読み易い。文章は短く、簡潔。そして日本語は海外ものとは思えないほどこなれていて、翻訳が秀逸。まさにクリアーな視界で読書をしている気分だった。
それでいて、登場人物の微妙な心...続きを読む

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日の名残り

ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年10月25日

とてもよかった。感動した。読み終わると、心にじわりと鈍い痛みが余韻として残る。人生の折り返し地点を過ぎた人には、共感できる部分があるのではないだろうか。
社会人人生の大半を英国貴族の執事として生きた主人公が、晩年に人生を振り返る。偉人に仕える喜びもあり、一方で反省もあり、気づいてこなかった後悔もある...続きを読む

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日の名残り

Posted by ブクログ 2018年10月07日

客観的に見れば、好意を持っている事ってよくわかる。
でも自分の事になると急に見えなくなる。
そんな事を思った。

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日の名残り

Posted by ブクログ 2018年09月29日

日の名残る夕暮れ、ある者は夜を迎えて明日を歓迎し、ある者は過ぎゆく陽を懐古し来るべき夜に慄く。英国執事の人生にイギリスの凋落を投影する。

伝統に縛られダーリントン卿を絶対視し自己正当化するスティーブンス氏。その彼が最後の場面でベンチに座り空虚と後悔の念に駆られる姿は、英国籍を持ちながらも日系人であ...続きを読む

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日の名残り

Posted by ブクログ 2018年09月10日

ノーベル文学賞の本というものがどういうものなのか気になり購入。

過去に映画化されており、そちらも高評価。
観てませんが…

イギリス、ダーリントンホールでダーリントン卿に仕えた一流の執事が本作の一貫した語り手。
時代は移り変わり、館の新しい主人となったファラディの提案により、執事スティーブンスは出...続きを読む

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日の名残り

ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年09月01日

「人生、楽しまなくっちゃ。夕方が一日で一番いい時間なんだ。脚を伸ばして、のんびりするのさ。夕方が一番いい。わしはそう思う。みんなにも尋ねてごらんよ。夕方が一番いい時間だって言うよ。」p294
タイトルの意味。過ぎ去った一日を振り返っている。
執事が、休暇旅行の間に、今までの人生を思い出す。これまでの...続きを読む

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