中国の小さな村に生まれた梁浩遠(リャン・ハウユェン)と謝志強(シェー・ツェーチャン)。大きな志を抱いて大学に進学した2人を、1989年の天安門事件が待ち受ける──。“我愛中国”を合言葉に中国を民主化しようと努力する貧しい学生たちの苦悩と挫折、そしてその後の人生。北京五輪前夜までの等身大の中国人を描ききった瑞々しい傑作。日本語を母語としない作家として、初めて芥川賞を受賞した楊逸(ヤン・イー)の代表作!

ジャンル
出版社
文藝春秋
掲載誌・レーベル
文春文庫
ページ数
166ページ
電子版発売日
2012年04月13日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
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  • ブラウザ

時が滲む朝

Posted by ブクログ 2014年10月13日

第139回芥川賞受賞作品(2008年)。
1988年の中国民主化運動に参加した主人公・浩遠と相棒の志強が辿った高揚と挫折と再生の物語。
学生として参加した民主化運動と結果としての天安門事件。そして、全てが無に帰してもなおこだわり続ける民主化への想いに反して、経済大国化への道へ舵を切った中国。見切りを...続きを読む

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時が滲む朝

Posted by ブクログ 2014年05月15日

天安門事件から二十数年が、経過。マスコミに取り上げられた革命家たちは、海外に亡命。しかし、そうではない名もなき革命家、民主化運動に参加した学生たちは、今、どうしているのか・・・。また、彼らが今のロシア、民主化された東欧諸国をどのように見つめているのか・・・。考えさせられる1冊。

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時が滲む朝

Posted by ブクログ 2012年08月02日

一日で読んでしまいました。久しぶりに、心に感じ入るものがある小説でした。作者の気持ちが籠もった渾身の一作です。

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時が滲む朝

Posted by ブクログ 2012年07月24日

中国人の視点による天安門事件。
若い時しか出来ないことがあるんだなぁ・・・ジーっとそれだけを見つめることが出来る年齢というのは、愛おしい。

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時が滲む朝

Posted by ブクログ 2011年02月16日

いい小説に出会った。主人公の浩遠がどうにもせつない。何事にも屈託なく飛び込んでいける友に対する引け目のようなもの、好意を抱いた相手がその友と仲を深めていくのを見ていなければいけないこと、何かを求めながらちっぽけな毎日で精一杯なこと……。そうでいながらも、学業に対して、国に対して、これほど熱い思いを抱...続きを読む

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時が滲む朝

ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年04月03日

天安門事件については、かつて中国語を教えてくれていた先生からチラッと聞いていましたが、こんな感じで動き始めたんですね。
たまたま先日のTVタックルで中国のことを取り上げていましたが、民主化の道は遠いのかなあ。
人口が多いから共産党って、なんかヘン。

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時が滲む朝

Posted by ブクログ 2012年10月01日

美しい日本語で描写したいのだろなあという意図はとてもよく伝わって来た。これを書いた人が日本人だったらきっと受賞できないだろう。でも日本人だったらきっとこれは書けないだろうから、それでいいのかなとも思う。

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時が滲む朝

Posted by ブクログ 2011年03月10日

同世代の中国人が、意のままにならない挫折に翻弄されつつ、日本と中国の間に心を漂わせながら暮らしていく日常。
視点の不安定さが少し気になるが、昨今の日本人の芥川賞候補者には決して書けないような、写し出される風景の大きさが選考委員の感性に訴え、受賞したものであろう。

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時が滲む朝

Posted by ブクログ 2011年03月05日

中国人が芥川賞を受賞したというので興味があり読んでみた。思っていた以上によかった。89年の天安門かぁ。90年に大学に入ったのだが、その時まだ中国への留学禁止の貼り紙がついこの前のようだ。

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時が滲む朝

Posted by ブクログ 2015年08月04日

日に日に高まっていく民主化運動に、主人公とその友も運動の波にのまれていく。
でも時間というものは残酷で、時間が経て経つほど人々の熱は冷め自分の置かれた立場や将来、家族の事を現実としてつきつける。主人公もその狭間で悩み葛藤してく姿が、読んでいて痛ましく感じた。

改めて"革命"って...続きを読む

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