穴らしきものに入る

穴らしきものに入る

594円 (税込)

2pt

3.7

ホースの穴に指を突っ込んだら、全身がするりと中に入ってしまった。それからというもの、ソバを食べる同僚の口の中、ドーナツ、つり革など、穴に入れば入るほど充実感にあふれ、仕事ははかどり、みんなから明るくなったと言われるようになった。だが、ある一つの穴に執着したことから、彼の人生は転機を迎えることになる──。卓抜したユーモアセンスが高く評価された第18回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作に他4編を収録。

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穴らしきものに入る のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2013年03月14日

    第18回日本ホラー小説大賞短編賞受賞
    もうね 突飛なストーリーに驚きなんだけど どうなるのか早く先が知りたくてグイグイ読めてしまった。
    そして驚きの結末・・・思わず寒気が走る!
    文句なく面白い。

    0

    Posted by ブクログ 2011年11月02日

    いやあおもしろかった。
    かなりありえへん怪奇現象をテーマにした短編集。
    どれも奇妙な展開とすっとぼけた台詞回しで「らしさ」を持つ作家だと思う。
    この人の本がまた出たら絶対に読むだろう。

    0

    Posted by ブクログ 2018年11月18日

    第18回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作。
    ユニークなホラー短編5作。

    ・穴らしきものに入る
    ・金骨
    ・よだれが出そうなほどいい日陰
    ・エムエーエスケー
    ・赤子が一本

    背筋がゾクゾクするほどの恐怖はないものの、人間の恐怖に陥った際の滑稽な姿が哀れであり、クスッときたり、自分と重ねる部...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年05月15日

    穴に入れるようになった男、骨が金だった
    肌を焼く事を恐れる女、マスク病、あたりの赤子。

    ホラーというよりも、不思議な話ばかり。
    試したい、という思考は共感できる穴の話はともかく
    祖父の骨が金だった…には、家族の行動が恐怖です。
    いや、係の人もちゃっかり懐に入れてましたけど。
    人間が恐怖?

    肌を焼...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年03月25日

    異常な状況に遭遇した人達のドタバタぶりを描いた短編集です。

    何でそうなったのかと言うような説明は無く、いきなり変な状況に放り込まれた主人公達がうろたえたり開き直ったりする様が、時にはコミカルに、時には不気味に描写されていて、結構面白かったです。

    まぁ特に大したオチもなかったり、文章もところどころ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年01月11日

    あまり良くない意味での、浮遊感。


    ようするに座りの悪さ。
    あくのない筒井康隆と言うか、お行儀の悪い星新一と言うか。

    タイトルはすごくいいなって思ったんだけど、
    続く金骨がつまらなくて、その続きの日陰のオチが弱くて、
    エムエーエスケーはテンポは良かったのにこれもオチがよくわからず。
    最後に至って...続きを読む

    0

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