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新しい展開を予感させる、シリーズ第11弾! お草が営む珈琲豆と和食器の店・小蔵屋が、 高名な映画監督の新作の撮影候補地になった。 店員の久実や常連客たちは色めき立つが、 お草は店の通常営業ができなくなると、乗り気になれない。 だが監督と面会すると、その件とは別に、お草は別のお願いをされる。 彼に大きな影響を与えた古い映像作品を作った、ある無名の男を 捜してほしいというのだ。わずかな情報とおぼろな記憶を頼りに、 お草は男の姿を追うが――。彼はいったい誰なのか?
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Posted by ブクログ
小蔵屋の物語も何作目になるのか。 少しずつ進展する、でも決してスマートじゃない人間関係とか、お茶目なお草さんが魅力的です。
お草さんの物語ももう何作目か。少しずつ進んで行く時間を惜しみつつ、過去を振り返り、今に対峙する。お草さんって綺麗事じゃないところが私に合う。けっこう人間くさい。 可愛らしい朔太郎と、久美と公介、今回もとっても小蔵屋感あふれるストーリーでした。
コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋(こくらや)」を営むお草(そう)さんのシリーズ、第11弾。 今回のゲストは、大学を出て就職浪人中の朔太郎、22歳。 祖父が遺した「山の家」と呼ばれるアトリエで、廃材を使ったオブジェを製作している。 また、草は、小蔵屋をロケ地の候補に挙げているという映画監督の沢口から、...続きを読む自分に影響を与えた映像作品を撮った、行方不明の男を探してほしいという依頼も受ける。 生活のために夢をあきらめる人もいれば、夢を追うために家族を捨てる人もいる。 趣味はほどほどに、打算の人生を選ぶ人もいる。 自分で納得して夢と訣別し、次の人生を歩み出せるのならそれが一番良い。 「夢」という言葉に与えられる意味についてあらためて考える。 子供の時や若い頃に「将来の夢」といえば輝かしいものの象徴であり、「夢がない」ことはまるで悪いことのように言われたりする。 しかし、長じてからも本気で追い続けると、「夢」は手に入らない物の代名詞に変わる。 どれも「仕事」であることに変わりなくても、安定した収入を得られるものは「堅実な仕事」と呼ばれ、食べていけるかどうか分からないものは「夢」と呼ばれる。 夢は、昼間起きている間に、つまり正気で見る物ではないとも言われてしまう。 不思議な言葉だな。 でも、夢を一度は持ってみるのもいい。 例えそれを人生の途中に置いてきてしまったとしても、後で振り返れば、それは過去の時を輝き続けているのだ。 前回はかなり危険な事件に巻き込まれていたお草さん、その影響がちょっと体に出ているらしい。 やれやれ、年寄りの冷や水もいい加減にしてくださいよ(笑) お草さんの、一人で調える食卓が好き。生活スタイルが素敵。 前作あたりから(?)「本シリーズは、まだスマートフォンが一般的ではなかった頃の物語」というただし書きが入るようになったが、その当時でも日常を和服で過ごす人はほとんど居なくなっていたと思う。 お草さんが市内を(町内より広範囲)歩けば、またはお店に入れば、「小蔵さん」と声をかける人も多い。 ちょっとした有名人ではないか。 「紅雲町」は、群馬県の前橋市に実際にあり、前橋市は萩原朔太郎の地元である。 しかし、観音像のある山や、音楽センターは高崎市に存在する。 この作品では、小蔵屋のある場所を特に何市という呼び方を避けて、前橋と高崎の両方の要素を取り入れているようだ。 久実と一ノ瀬の将来、バクサンの店のことなど、身の回りの人たちの動向は次回に続く。
前作があまりに無茶振りだったので今回はホッとしました。 でも話の流れが良くなくて、何回も戻って読み返さなければいけなかった。 唐突というか、何急に?みたいな感じ。 それが残念。
近くであっても、今更はっとする景色ってあるなぁ。 後半のほほえましい展開はドラマを見ているようでキュンとした!
【収録作品】雨だれの標本/別のお願い/狐雨は嵐の晩に/消えた場所まで/たずね人の午後 お草は、自分が出したゴミを漁って中身を持ち出している若い男に不審を覚える。 一方、高名な映画監督・沢口の新作の撮影候補地になった小蔵屋。監督に影響を与えた映像作品を作った、無名の男を捜してほしいと頼まれたお草は、...続きを読む記憶を辿り、ツテを求めて捜す。 お草が年相応に衰えてきている様子に胸を突かれる。探し人を求めて糸を辿るうちに、思いがたゆたうように流れ、読んでいるこちらも目眩がしてくる。
シリーズものに途中からの参戦は、ちょっと厳しいか。登場人物さりげなく説明して、すんなり入れる作品もあるが…
〈紅雲町珈琲屋こよみ〉シリーズ第11作(らしい)。 前作がかなりなサスペンスとハードな内容だったので、今回は少しホッと…と思っていたが、やはりこのシリーズはのんびりさせてくれない。 今回は有名な映画監督からの依頼。彼が映画専門学校時代に出会った、不思議な男を探しているという。監督の今を作ったという...続きを読む才能ある男が紅雲町に所縁のある人間らしい。 一方、小蔵屋のわれものゴミを荒らして持って行く朔太郎青年という新登場の人物も訳ありのよう。 また前々から気になっている久実と一ノ瀬の関係のその後。 結果的には思った通りの結末だったのだが、それほど苦い話でもなかったような。ある人物にとっては満足できなかったかも知れないが、これで良かっただろうと思う。しかし意外と朔太郎って若い子だった。序盤の印象と違っていた。 何といっても気になって仕方なかった久実と一ノ瀬だが、終盤までハラハラのし通しだった。一時は最悪な事態まで心配したが、その結果も読まれてのお楽しみに。 今回は、前作の後遺症もあってか、お草さんの立ち回りはなし。やっと年相応、少し落ち着いてくれたような。とは言っても着物姿で真相を追い求めてアクティブに動き回るのは変わらないのだが。 このシリーズを読んでいると様々な人生の来し方について考えさせられる。夢ややりたいことを追い求めるのも人生、家族や大切な人のためにその場にとどまるのも人生。その家族が重荷になったり傷つけられて飛び出すのも人生。様々な人生がある。 お草さんは過去の辛い別れがあって今、小蔵屋という店を切り盛りし様々な人たちとも交流しているが、それが無ければどんな人生だったのか。 どの選択が正しいかなんて誰にも分からない。 ただこのシリーズのメンバーにとって穏やかで幸せな日が待っていれば良いと思う。
登場人物たちの人生、苦味がずっと漂っている。シリーズ11作目までよみつづけてきたけど、快晴!みたいなんないなあ。
『紅雲町珈琲屋こよみ』シリーズ物だったんですね 初めての私でも楽しめた お草さんの年齢を感じさせない行動力・活躍が読んでいて応援したくなった 久美さんと一ノ瀬さんが結ばれ心から嬉しく思う
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紅雲町珈琲屋こよみ
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吉永南央
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