女ざかり
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女ざかり

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かつて、こんな小説があったろうか? 南弓子は、大新聞の論説委員。成人した娘がいるが、今は独身で、長年の恋人もいる、美しき女ざかり。書いたコラムが、政府からの圧力をうけ、思いがけず論説委員を追われそうになる。弓子は、恋人の大学教授、友人、家族を総動員して反撃に出るが、はたして功を奏するか? 大新聞と政府と女性論説委員の攻防をつぶさに描き、騒然たる話題を呼んだベストセラー。94年に吉永小百合・主演で映画化。小説の醍醐味をたっぷりと味わえる名作である。

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女ざかり のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年09月18日

    ぼくは本作の美点をいくつも挙げることが出来ます。
    まず何と言っても、内容。
    舞台となる大手新聞社は、政府の土地を払い下げてもらい、そこへ新社屋を建てる構想を持っています。
    ところがこの構想が頓挫してしまいます。
    原因を作ったのは、主人公の美人論説委員・南弓子。
    弓子の書いたコラムが政府関係者の逆鱗に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年06月13日

    「女ざかり」丸谷才一さん。1993年。

    #

    丸谷才一さんなので、大抵面白いのです。
    丸谷さんの小説は、好きになったらもう、全部好き。噺家の語り口みたいなものなので。

    1993年ですから、まだワープロの時代。携帯電話はありません。

    舞台は、朝日新聞社を彷彿とさせる、都内の大新聞社。の、論説委員...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年06月07日

    女新聞記者を巡っての陰謀が話の筋だが、互酬の経済学、天皇制、文章の書き方、漢詩、哲学、などあらゆる学問的知識がふんだんに盛り込まれており、各章ごとに違った味わいが楽しめる。
    陰謀の話しといっても、きな臭いサスペンスではなく、洒脱で軽快な会話劇である。
    ただ、丸谷才一は市民小説の旗手とされるが、この本...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年05月07日

    あらすじは正直惹かれなかったが「丸谷さんの本にハズレはない」と思って読みはじめたところ、やはりハズレてなかった。むしろ大当りである。

    丸谷さんの日本論、日本文学論、哲学に対する理解らしきものが随所にちりばめられていて、そっち方面を研究している自分としては実用的な読み方もできると感じた。

    これを読...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年08月16日

    教養小説としても中身の濃い1993年の作品。
    熟年の働く女性を恋もする美しく魅力的な存在として描いたので話題になった印象があります。
    新日報の新聞記者の南弓子は、45歳で論説委員になる。
    同時期に論説委員になった浦野は、取材記者としては名物男で優秀だが、じつは文章を書くのは苦手で有名な男。
    苦笑しつ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年11月10日

    いや〜〜、本当に久しぶりの丸谷才一です。
    あひ変わらずの旧仮名遣ひの文章で、自立的な女性の話を描く、「たった一人の反乱」を思ひ起こさせる小説です。
    この時代に旧仮名遣いといふだけで、ガチガチにまぢめな小説とおもはれがちですが、しばしば爆笑といふか、スラップスティック的なユーモア感覚を見せるのがこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年07月18日

    いままで読んだ丸谷小説はどれも暗い感じだったので、コメディタッチのこれはいかにも「お話」という印象。よくできてはいますが。

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    Posted by ブクログ 2013年02月14日

    分量は多いけれど、おもしろくて読むのが止まらない。
    20年前の作品であるにしても人物造形や会話などが古めかしくてちょっと現実離れしたところもあるし(それが丸谷才一らしいところでもあり)、筋書きそのものは話が大きすぎたり予定調和的なところもあるのだけれど、背景を貫く贈与論を中心とした日本の社会や民俗に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年09月18日

    大新聞社の舞台裏のような話と、論説委員に選ばれた主人公、離婚して大きな娘がひとりいて、母親と娘と三人で暮らす弓子の働く姿を、すごくおもしろく読んだ。弓子はまさに正真正銘の「バリキャリ」を絵に描いたような。インタビューなどを通じて各界著名人と懇意にしていて、もちろん、哲学者のすてきな恋人(不倫だけど)...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年07月27日

    ストーリー展開も軽妙で、作中で展開される独自の「贈り物論」も面白い。
    女性の描き方が「なんだかなあ」と思わなくもないけれど、そのあたりも含めて、書かれたのは平成ながらいかにも「昭和」な雰囲気がたっぷり漂った作品。

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