わたしたちの怪獣

わたしたちの怪獣

1,899円 (税込)

9pt

3.6

わたしは踏みつぶされるかもしれない。ミサイルに焼かれるかもしれない。それでいい。一番の怪獣は、わたしなのだから――。高校生のつかさが家に帰ると、妹が父を殺していた。テレビからは東京湾に怪獣が出現したというニュースが流れている。つかさは妹を守るため、父の死体を棄てに東京に行くことを思いつく──短編として初めて日本SF大賞候補作となった「わたしたちの怪獣」。伝説的な“Z級”映画の上映中、街にゾンビが出現。一癖も二癖もある観客たちは映画館内に籠城しようとするが――「『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』を観ながら」ほか、時間移動者の絶望を描く「びびび・びっぴぴ」、吸血鬼と孤独な女子高生の物語「夜の安らぎ」の全四編を収録。『七十四秒の旋律と孤独』の著者が描きだす、現実と地続きの異界。/【目次】わたしたちの怪獣/ぴぴぴ・ぴっぴぴ/夜の安らぎ/『アタック・オブ・ザ・キラートマト』を観ながら/著者あとがき

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わたしたちの怪獣 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ぶっ壊したくなる時があるよね
    その時非日常的なものが出てくれば、そのせいにできるよなあと思った
    夜安さんがいいなあ
    小説完成しないよね

    0
    2024年07月22日

    Posted by ブクログ

    怪獣、タイムリープ、吸血鬼、ゾンビと歴史的ど定番なテーマを扱いながら、物語としてわざとらしくなく、最後にはしっかりと哀しみやほのかな希望を感じさせてくれる。キワモノ感のあるタイトルからは想像してなかった、小説を読んだ満足感を得られた短編四篇。

    0
    2024年07月11日

    Posted by ブクログ

    怪獣、タイムスリップ、バンパイア、ゾンビ。
    どれも、にっちもさっちもいかなくなった人たちが突然の何者かの襲来によってカオスにほうりこまれる話。
    カオスは暴力であり不幸であるんだけど、一面、福音じみたものでもあって、じつはひっそりとそれを待ち望む人たちがいるという。そういえば相川英輔さんの彗星の話とか

    0
    2024年06月26日

    Posted by ブクログ

    どの物語も、社会の中で苦しんでいる人たちの目線から世界を描こうという姿勢で一貫しているが、文体は軽やかで読みやすくすっと入ってくる。

    0
    2023年07月14日

    Posted by ブクログ

    面白い!
    暴力を振るっていた父親を殺してしまった妹。どうしようと思っていると、千葉に突然巨大怪獣が現れたという。父親の遺体を怪獣で被害にあった場所に捨ててくれば、妹の罪を隠せるのではないか?と考えて行動を始める姉を描いた表題作。
    事故で亡くなった人を助けるために、その事故の直前にタイムトラベルして、

    0
    2023年07月09日

    Posted by ブクログ

    SF世界の四編。
    表題の話がいちばん面白かったな。
    吸血鬼に憧れる子の話は面白いけど、主人公が身勝手で辟易してしまった。
    どの話も現実にあったらやだなぁ。

    0
    2024年05月26日

    Posted by ブクログ

    社会の基盤から漏れてしまった人たちの叫びを描くメッセージ色の濃い中短編集
    思うようにならない生を重厚でシュールなファンタジーにのせて描いた作品


    ラストの映画の話はちょっと怖いエンドでした…

    前作に続くコアなSFを勝手に想像していたため、やや肩透かしを喰らいました

    0
    2023年08月13日

    Posted by ブクログ

    どっかで誰かが絶賛してた気がして
    勢いで買った本
    そして読むの忘れてた本

    今、読み終わったところなんだけど
    短編4つあったのに
    2つしか思い出さなかった
    タイトル見返したら思い出したけど
    個人的には
    記憶に残らない本だなぁという感想
    最後の映画の話はおもしろかった
    でもたぶん覚えてられない
    己の記

    0
    2023年07月26日

    Posted by ブクログ

    怪獣の表現が明確で想像しやすい。
    大胆な発想で面白かったが短い。
    登場人物それぞれの背景がもっとわかると感情移入できたと思うが、この短さだからこそ面白かったのかもしれない。
    怪獣、タイムトラベル、吸血鬼、ゾンビ。
    4つとも面白かったが、ラストの『キラートマト』は、映画の名前がたくさん出てきて興奮した

    0
    2023年07月05日

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