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次は、絶対に同じ後悔をしない。
明日からも、患者さんのために生きる。
悩んでばかりで、自信が持てない、訪問診療所の新米医師・野呂聖二。
コロナ禍、在宅介護の現場で奮闘する彼は、ヤングケアラーの過去を封印していた。
吉永小百合主演映画『いのちの停車場』原作続編!
老老介護、ヤングケアラー、8050問題……。
介護の現場で奮闘する若き医師とその仲間たち。
愛おしい人を、最後まで愛おしく思って生きられるように――。
医師国家試験に合格し、野呂は金沢のまほろば診療所に戻ってきた。娘の手を借りず一人で人生を全うしたい母。母の介護と仕事の両立に苦しむ一人息子。末期癌の技能実習生。妻の認知症を受け入れられない夫。体が不自由な母の世話をする中二女子。……それぞれの家庭の事情に寄り添おうとするけれど、不甲斐ない思いをするばかりの野呂には、介護していた祖母を最後に“見放してしまった”という後悔があった。
Posted by ブクログ 2024年03月01日
それならば!私も声の限りを尽くして叫びたい。
「誰かにとっての『いい子』でも、自分にとっての『いい子』かどうか、考えなきゃ。」
『いい子』とは大人にとってのいい子であって、それは『都合のいい子』と同義だと思っている。
ヤングケアラー、きょうだい児のみんな、こんなの読んでなんかいないかもしれないけど、...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月02日
吉永小百合主演 命の停車場の続編
在宅医療の問題や困難について
暖かい文章で表現している
在宅での終末医療は難しい
白石先生は父親を死に対して
罪には問われず
診療所と大学病院で活躍して
二浪して医師になった若い医師と老医を
ヘルプする
若い医師には自分も祖母を介護した
経験があり
困難な事例に当た...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月08日
人の生と死は、逃げられないもの。
救急医療は、一刻も争う状況で、命と向き合い、死から生へと導く。
訪問介護は、細やかな心遣いで、人と向き合い、生から死へと導く。
患者の人生、家族、思いを、丸ごと抱えて、寄り添ってこそだ。
野呂先生、まほろば診療所にお帰りなさい。
コロナ禍で、世の中が大変な時に、
...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月19日
コロナ禍というマスク越しに語られる令和版・訪問診療所の物語。在宅介護、老老介護、ヤングケアラー、技能実習生、どれも生々しく切実な問題ばかり。
劇場版『いのちの停車場』の吉永小百合さんのように、南杏子さんらしいさらさらした美しい文章の流れが、逆にスーッと心の内側まで入ってくることがあって怖い。マスクが...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月10日
『いのちの停車場』の続編。
前作で運転手兼雑用係だった野呂君が、医師国家試験に合格し、金沢にある〈まほろば診療所〉に戻ってきました。
そんな新米医師・野呂先生の視点でお送りする連作六章の構成となっております。
実は、前作のラストにちょっとモヤっていた私ですが、咲和子先生がお元気そうでホッとしまし...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月30日
命の停車場の続編だということ。先にこちらをよんでしまった。
ヤングケアラーや老老介護など、さまざまな介護にまつわるストーリー。
今、まさにそんな状況に入りつつあるので、いろいろ考えさせられた。
介護を受ける権利、介護を行う権利、受けるのを強制されない権利、そして介護を行うのを強制されない権利も。
死...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月31日
今回は、新米医師・野呂先生が主人公。
医師国家試験に2度落ち「まほろば診療所」でアルバイトをした経験を持つ。
それが前作『いのちの停車場』の話。
無事、医師となり「まほろば診療所」へ戻ってきた。
新型コロナウイルス感染時期と重なる。
その中で、今回も介護の問題が描かれる。
「介護を行うのを強制...続きを読む
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