はぐれ鴉

はぐれ鴉

2,200円 (税込)

11pt

4.0

【第25回大藪春彦賞受賞】

寛文六年、豊後国・竹田藩で城代一族二十四人殺しという凄惨な事件が起きた。
一人逃げ延びた城代の次男・次郎丸は復讐のため、江戸で剣の腕を磨き、名を変え、義理の叔父で下手人である現城代・玉田巧座衛門がいる竹田の地を十四年ぶりに踏んだ。長い時を経て再会した巧座衛門は、兇行を目の当たりにした当時の印象と違い、みすぼらしい容姿で、高位にありながら地位や名誉に関心がない変わり者と周囲から噂されていた。
そして次郎丸は竹田小町と評判の巧座衛門の娘・英里と出会い、予期せず惹かれていく。恋か復讐か、千々に乱れる心を抱きながらも、煮え滾る復讐心を支えに必ずや叔父を討つと心に誓うのだが……。

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はぐれ鴉 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年08月12日

    素晴らしい本に出会えた。久しぶりに感動を味わった。隠れキリシタンが形を変えながら人の心に深く根付き、二人の純愛に幸多かれ、江戸は地方と比べると生きるのに大変な面もある。しかし地方も不作の年もある。どちらも生きて行くのは大変な時代だったろう。

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    Posted by ブクログ 2023年05月24日

    「大友二階崩れ」読もうとして、そのままになってた。姫ダルマ、愛媛以外にもあったんだ。「富とか身分とか、面倒くさいものを全部取っ払った裸づき合いが温泉の醍醐味」まさに温泉巡りの最中で、大変面白く読めた。アンコールワットのように樹木の根っこに抱かれた竹田城思い出した。確かにあり得そう。

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    Posted by ブクログ 2023年02月25日

    一行目:またひとつ、血の花が咲いたらしい。

    いやいや、大変面白かった。
    冒頭から一家惨殺のシーン。藩城代の息子、次郎丸は、大好きで慕っていた叔父巧佐衛門の凶行を目撃。信じられないまま、逃げ延び−十四年後、才次郎と名を変え、剣術指南役として故郷に戻ってくる。仇討ちのために…

    だが、そこで目にしたの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月22日

    「大友二階崩れ」など大友サーガが印象的な赤神諒氏の作ということで、お手並み拝見といった風情で読み始めたら、なんだか謎解き要素がありつつ、ストーリーの進行役となる山川才次郎の若者らしい初々しさと世間知らずなちょっととぼけたところなど、くすりと笑わせる場面などがあり、意外や読み物として楽しみながら読み進...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月13日

    幼き日に叔父玉田巧佐衛門により一族郎党皆殺しにされる様を見た次郎丸。逃げ延びたのち才次郎と名を変え剣の腕を磨き復讐のため舞い戻る。優しかった叔父が一体なぜあんな暴挙にでたのか?そしてこの地に深く根ざす謎が。

    面白かったです。先が気になり引き込まれるスピード感のある文章で一気に読み進めてしまいました...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月29日

    住んでんる地だから読んでみた。
    地形特性と歴史がベースで、住んでるから余計に、面白い。

    ムスメは表紙がイケメンだから読んでみると言って、持っていった(^^)

    0

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