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愛を奪われたとき、男は獰猛な獣になる! 美しい教え子を凌辱され、最愛の妻をもレイプの果てに惨殺されてしまった。憤激と悲しみの中で、男の心の均衡は崩れ、何かが弾け飛んだ。孤立無援の男はすべてをなげうち、ひとり地元を支配する暴力団に敢然と立ち向かう。鮮烈のエロス&ハードバイオレンス巨編。
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国語の教員が貫く正義と復讐
とてもリアリティがあり最後まで一気に読めた。香港ノワールを見ているようだった。
Posted by ブクログ 2021年01月08日
学校内での婦女暴行の現場を見てしまった教師宇津木は、犯人の一人、甲田と立ち向かうことを決意する。しかし、甲田は、街を牛耳るヤクザ甲田組の組長の息子だった…。 このところ、小説もその他も、ゆるくてぬるめのものばかりに接していたので、久しぶりに胸糞の悪い、胃がキリキリくるような嫌なストーリー展開で、途...続きを読む中で休憩をしようかと思っていたが、そのまま後半に突入してしまったので読み切れた。 この人の作品は2作目かな。前回の作品にも「ハードボイルドっぽい」と書いているのだが、本書も同様である。 事件の内容から、その先の進み具合は、森村誠一の嫌な感じの推理小説っぽく、エロ描写もムダに多い。そこに空手初段の主人公が、暴力教師?言わせたいやつに言わせておけ、という、大藪春彦ばりの力技で押し進めていく。 胃が痛くなるポイントとして、主人公の宇津木は、びっくりするくらい能天気で楽天家であるため、いやいや、これ次の事件が起こるよね?と思ったとおりに進んでいくこと。逆に、その人物が無事なうちは、次の手は打てないということなのでも有るが、もう少し慎重な性格にしても良かったのではないか。 最後は、パーッと晴れるか、それとも鬱エンドか、破滅なのか、その当りも想像しながら読むと、かなり読み応えは有る1冊であろう。
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