夢伝い

夢伝い

1,980円 (税込)

9pt

孤独を愛する人気作家が突然の断筆宣言。担当編集者は作家の住む地方へひとり、向かった。作家を脅かすものを探しに――(「夢伝い」)。地球に近づいてきた惑星、現れた女遍路――。四国に戻って来た私は、40年前の午後を思い出していた(「送り遍路」)。自らの胎内で卵を孵すセグロウミヘビ。海洋生物マニアの男は「彼女」を手に入れてから生活が一変し……(「卵胎生」)。未知のウイルス性感染症が蔓延した後、「新しい世界」の幕が開けた。男は都心から自然豊かな土地に移住を決め、恋人とはリモートで関係を深めていたが……(「果て無き世界の果て」)など、昭和から現代までを舞台に、日常に潜む怪異や心理の歪みから生まれる怪奇を描いた全11話を収録。

...続きを読む

夢伝い のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年08月02日

    タイトル『夢伝い』を含む11篇の短編集。「恐怖と戦慄の怪談集」の期待其の儘に、何れもが生々しく不思議で美しかった。終始物語に陶酔し、著者の思惑通り、どっぷり彼方の世界に引き込まれた。

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月28日

    現実とさまざまな形の非現実を行き来するような、不思議で不気味な話が11篇収められた怪奇短編集。
    事実が明かされていくほどに、奇妙なまでに辻褄が合っていく過程と、静かに迫ってくる不気味さと恐怖が秀逸な表題作「夢伝い」をはじめ、話はどれも恐ろしいながらも美しくまとまっており、余韻も良く、そのうえ読みやす...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年02月18日

    「夢伝い」「水族」「エアープランツ」「沈下橋渡ろ」「愛と見分けがつかない」
    「卵胎生」「湖族」「送り遍路」「果てなき世界の果て」「満月の街」「母の自画像」
    11話収録の怪奇短編集。

    装丁から既に宇佐美ワールド。

    数行読み進めば、あっという間に静寂で湿り気を帯びた宇佐美沼に、どっぷりと呑み込まれて...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月17日

    表題作他、全11編の。ホラー・奇譚集。怖い話、不思議な話というだけでなく、どんでん返し的な話もあり、宇佐美さんのストーリーテラー振りが遺憾なく発揮されている。このところ、ホラーではない小説が続き、宇佐美さんは、もうホラーは書かないのかと思っていたところだったので、長編ではないが、久し振りのホラーテイ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年05月30日

    11編の短編集。
    どれも日常に越境してくる異界を描いたものである。
    ゾクゾクするような怪談とは、ちょっと違う感じがした。
    不気味さといったほうが近いかもしれない。
    表題の「夢伝い」は、眠れない怖さがひしひしと伝わってきた。
    恐怖や戦慄もあるのだが、短編でちょうど良いと思えるくらいだった。
    あまり、長...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年05月21日

    宇佐美氏は短編も上手いし面白い。これだけあると好みもあるが、表題作の「夢伝い」や「エアープランツ」「愛と見分けがつかない」「卵胎生」「果てなき世界の果て」あたりが面白い。怖さや怪しさがそこはかとなく漂流するような雰囲気があり、読後もフワフワした気にさせる。どんな内容の文章でも宇佐美作品は文句無しに面...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月09日

    不思議な、そして少し怖い短編小説。
    ちょっと気持ち悪いところもある。
    人間の嫌な部分がちょっと表面化したら、こういうことが起きるんじゃないか?と思わせるような短編ばかりだった

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月08日

    日常に潜む不可思議なこと。
    夢を伝ってやってくる、死んだはずの友人。
    ヴァーチャルの世界で恋をする男女。
    パラレルワールド。
    様々な不可思議が書かれているが、短編集と言う事もあり各作品が短すぎて物足りなかった。

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月18日

    薄暗い雰囲気が漂うし、儚いし恐ろしいし、でも描かれている風景がなんとも私好みの美しいものでとても読んでいて心地よかった。割とさっくり読めてしまうホラー風味のファンタジー。

    0

    Posted by ブクログ 2022年05月24日

    ちょっと現実から逸脱してしまった人々を描いた11篇を収録した短篇集。帯にあるとおりホラー寄りではあるが、そんなに怖くはない。
    宇佐美さんは長篇の作家という認識で、短篇集を読むのはこれが初めて(他にもあるのか?)。この作家らしいバラエティーに富んだ作品ばかりでとても楽しめた。
    男女の、あるいはもっと大...続きを読む

    0

夢伝い の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

集英社文芸単行本 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

宇佐美まこと のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す