パンとサーカス

パンとサーカス

2,607円 (税込)

13pt

政治的関心を失った民衆には、食料(パン)と見世物(サーカス)を与えておけば支配は容易い。
戦争、犯罪、天災、疫病――どれもがサーカスとなる。

ヤクザの二代目、右翼のフィクサー、内部告発者、ホームレス詩人……
世直しか、テロリズムか? 諦めの横溢する日本で、
いざ、サーカスの幕が上がる!

「私の暴走にどうかお付き合いください」 ――島田雅彦

不正隠蔽の犠牲となった父親の復讐を果たすため、CIAエージェントになった男は、
日・米両政府の表と裏を巧みに欺き、いつしか日本国民の仇をとる。

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パンとサーカス のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年05月28日

    作者の「暴走」に付き合いました。まあ長かった。
    アメリカの望むままに沖縄の基地どころかひと続きの島嶼部の大幅な基地化まで推進していく日本の政治に大きな懸念をもっているが、「日米同盟の先にあるのは中日戦争、米軍は出動せず、日本だけが再びの敗戦を喫する」との見立てに同感だ。右側のみなさん、どうやったら中...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2024年04月20日

    面白かった〜!
    日本でスパイ物の、もっともらしい理由付けは難しいだろうと思ったけど、実社会をベースにエンタメにしていてめっちゃ良かった。
    キャラの名前の付け方が覚えやすくていい、ペヤングとかミュートとか。
    現実の世界はクソまみれなので、小説内のドンパチで憂さ晴らしさせてもらえるのが幸せ。

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月13日

    発言が物議醸した島田さん。でも、作品は日本の将来考える指針に。テロはダメだけど。今さら、要らないかもしれませんが、今年の直木賞に…。「政府のマフィア化は一層進み、公然と不正がまかり通り、貧富の差は拡大の一途を辿ったにもかかわらず、市民はサイコパスに洗脳されたかのように無為無策の政権を支持し続けた」「...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月20日

    前半はほとんど現代の日本で起きていることのように感じた。
    後半、うまくいき過ぎる感もあるが、物語としてはこれくらいの希望がほしい。
    骨太でエンタメで読み応えのある作品

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    Posted by ブクログ 2023年03月13日

    39これまで哲学的なストーリーが多かったような気がするが、これは誇りと尊厳をかけた現代の革命のお話し。陰謀論は唯の無知だけれど、自ら勝ち取る自由っていうやつの結末を読んでみたい。ただしもう少し薄くして笑

    0

    Posted by ブクログ 2022年09月11日

    エンターテイメント小説として非常に楽しめた一冊。現実社会で起きてきた事実も随所に取り入れ日本の受身の体質を批判する視点もフィクションでありながら痛烈。後半の二重スパイに踏み込むくだりはややしつこい流れを感じたが500ページを越える大作を飽きることなく一気に読めた。

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    Posted by ブクログ 2023年11月03日

    現実に本当にありそうで、いやそんなことはないだろう、作家の想像力はすごいなぁ、いやでもこれはマジかも。

    そんなふうに肯定したり否定したり。


    実在の政治家をモデルにしただろう描写や組織をからめたり、なんとも面白いエンタメ小説だった。

    エンタメだよね?
    ノンフィクションじゃないよね??
    実話を元...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月14日

    国家を相手どるスパイ小説、息をつかせない展開と諜報機関や組織が暗躍する内容は面白く一気に読める。が、設定がなんだかリアルで読んでるうちに暗澹とした気持ちになってくる。現実の政府、今の日本を思わせる内容でいったいどこまでがフィクションなのかと考えてしまう・・現実には世直しを謳う革命家も詩人も宣託の巫女...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年06月27日



    講談社 島田雅彦 「 パンとサーカス 」


    日本を属国化するアメリカから自由を取り戻すダークヒーロー小説。人の出会いから 相互作用が起こり 世界が少しずつ変わっていくことで 物語が展開していく。



    エンタメとは言え、アメリカの側にも、中国の側にもつかず 米中で潰し合いさせるのが 日本の最良...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年11月27日

    革命に向かう野心と現実との混沌は、ワクワク感に満ちている。その分、尻すぼみ感が惜しい。
    どうせ物語なんだから、一回はドカンと行くとこまで行けばいいのに。なんか現実に絡め取られて、でも完全な敗北ではなくて、再起への希望を若干感じさせるというラストが、惜しいなあと思ってしまったのは何でか自分でもよくわか...続きを読む

    0

パンとサーカス の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    559ページ
  • 電子版発売日
    2022年03月23日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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