ミシンと金魚
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ミシンと金魚

作者名 :
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作品内容

【第45回すばる文学賞受賞作】認知症を患うカケイは、「みっちゃん」たちから介護を受けて暮らしてきた。ある時、病院の帰りに「今までの人生をふり返って、しあわせでしたか?」と、みっちゃんの一人から尋ねられ、カケイは来し方を語り始める。父から殴られ続け、カケイを産んですぐに死んだ母。お女郎だった継母からは毎日毎日薪で殴られた。兄の勧めで所帯を持つも、息子の健一郎が生まれてすぐに亭主は蒸発。カケイと健一郎、亭主の連れ子だったみのるは置き去りに。やがて、生活のために必死にミシンを踏み続けるカケイの腹が、だんだん膨らみだす。そして、ある夜明け。カケイは便所で女の赤ん坊を産み落とす。その子、みっちゃんと過ごす日々は、しあわせそのものだった。それなのに――。暴力と愛情、幸福と絶望、諦念と悔悟……絡まりあう記憶の中から語られる、凄絶な「女の一生」。

カテゴリ
小説・文芸
ジャンル
小説 / 国内小説
出版社
集英社
掲載誌・レーベル
集英社文芸単行本
ページ数
144ページ
電子版発売日
2022年02月04日
紙の本の発売
2022年02月
サイズ(目安)
1MB

ミシンと金魚 のユーザーレビュー

感情タグBEST3

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    Posted by ブクログ 2022年07月22日

    認知症のカケイさんが曖昧な記憶を手繰り寄せ振り返る人生。育った家庭も築いた家庭も壮絶ななか、カケイさんは愚直に生きてきた。一心不乱にミシンを踏んで。
    施設の介護士さんを全員「みっちゃん」と呼ぶカケイさん。「みっちゃん」にまつわるエピソードとその波紋、その切なさ。
    安泰とか成功とは程遠い人生、それでも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月13日

    女の一生。
    なにかを成し遂げたわけでもない、苦労して生きてきた女の一生。
    両親が口にしていた昔ながらの言葉使いが
    懐かしく、昭和のしんどい時代が目にうかぶ。
    「しゃじ」「油虫」。そういえば父は、そんな呼び方をしていたっけ。
    読み終えてそういえば今年は13回忌だなぁ、と、ぼんやり
    父を思い出した。

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    Posted by ブクログ 2022年05月27日

    デイサービスの職員さんの区別がつかず、どの人のことも「みっちゃん」と呼ぶカケイさん。断片的な記憶の中で浮かび上がってくる本当の「みっちゃん」の話に胸を鷲掴みにされる。「かあしゃん」と言う声が聞こえ、それに相好崩す兄貴の顔まで見えるようで、ふと、石牟礼道子さんの「苦海浄土」の「ががしゃん、しゃくら、し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月25日

    よかった!よかった!
    はじめ、馴染むまでなかなか文章が頭に入りにくかったけど、そういうことが!!とすぐにわかり、どんどん面白く。

    時代的には
    人間的な感じ、家族の感じ、きっとそんなこともあったんだろうな。と、想像できた。

    そして、痴呆の方の感覚も作者が介護施設で働いていたということから、なんだか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月21日

    カケイさんは、デイサービスの職員をみんな「みっちゃん」と呼ぶ。ガタイのいいみっちゃん、ちっこいみっちゃん、ハキハキみっちゃん…。でも、後半、本物の「みっちゃん」の存在が分かってからは涙が止まらなかった。
    カケイさんの人生は、大変なことがたくさんあったけれど、カケイさんのことを思う優しい人たちもいたこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月20日

    ある女の一生。
    しんどい事の方が多い生でも、数少ない喜びが胸を満たす。
    ままならない生でも、ふと吹いた心地いい風を覚えている。
    閉じゆく生を振り返り、去来する人、出来事、物。
    これほどの深い余韻を残す作品は稀有。

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    Posted by ブクログ 2022年08月07日

    なるほどケアマネをしてた方が書いたと書かれてて納得しました。
    登場人物みんなが悲しい。
    寂しく読みながら涙が出る。

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    Posted by ブクログ 2022年08月01日

    感想
    忘れてしまう本人は不幸なのか。悲しい過去に対する特効薬は忘却なのかもしれない。それでも魂に刻まれた人格は消えることなく残る。ミシンの音。

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    Posted by ブクログ 2022年07月17日

    第45回すばる文学賞。

    すごいケアマネがいたもんだ。
    というのが、最初の感想。
    ヘルパー出身。私と同じ40代での転職。

    人に歴史あり、と言うけれど本当にその通りだと、この仕事をしていてしみじみ思う。長く生きてきた人には、それだけ物語がある。

    「あたしには、しあわせな時期が、たしかに、あった。」...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月04日

    なるほど、すばる文学賞。読みやすく、作者はケアマネジャーとして働いているとのことでまさに現場から得たものから出てきた生々しい物語と思います。迸る、とはこういうことかという。
    でもなんだろう、最近こういう主人公が独特の口調で生き難い人生を語る、という文学作品が賞を取るというスタイル?がてきているような...続きを読む

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