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「臨床犯罪学者 火村英生シリーズ」誕生から30年! 最新長編は、圧倒的にエモーショナルな本格ミステリ。
一見ありふれた殺人事件のはずだった。火村の登場で、この物語は「ファンタジー」となる。
大阪の場末のマンションの一室で、男が鈍器で殴り殺された。金銭の貸し借りや異性関係のトラブルで、容疑者が浮上するも……。
「俺が名探偵の役目を果たせるかどうか、今回は怪しい」
火村を追い詰めた、不気味なジョーカーの存在とは――。
コロナ禍を生きる火村と推理作家アリスが、ある場所で直面した夕景は、佳き日の終わりか、明日への希望か――。
Posted by ブクログ 2024年01月26日
奥本栄仁が殺されスーツケースに詰め込まれた状態で発見された殺人事件の捜査に関連して、アドバイザーとして大学教授の火村栄生と推理小説家の有栖川有栖が絡む壮大な物語だ.当面の容疑者が明白にも拘わらず決め手がない状態が前半だが、コマチこと高柳真知子の捜査力量に何か引っかかるアドバイザーたちが彼女の生い立ち...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月14日
久しぶりの作家アリス。やっぱりいいなあ、と思った。言葉の選び方や人物たちの会話がいい。
最近は薄っぺらい会話や言葉が口語的表現ばかりの小説が増えてきている気がしていたので、とても満足した。
最初に特殊設定ミステリーについて、アリスが語るシーンがある。最近は変わった設定や飛び道具的なミステリーが確かに...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月10日
有栖川さんのお話にはいつも郷愁や哀愁といったものを感じるのですが、今作はそれらをより強く感じました。
序盤から中盤にかけて、全く進展しない事件に苛々とさせられましたが、とあるピースが見つかってからの展開の早さが凄かったです。第五章、三節の終わりの意外性といったら!
時折挟まれるコロナ描写が少々多かっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月05日
往年のファンとして、相も変わらず最高でした。
私が有栖川先生を大好きな理由の一つが必ずあとがきを書いてくださることです。あとがきや著者の言葉が何もないまま終わる作品が多い中、有栖川先生は必ずあとがきを書いてくださる。私は有栖川先生のそのスタイルにとても尊敬と信頼を覚えます。
あとがきにもありましたが...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月02日
郷愁を誘う、旅情を掻き立てる作品でした。良いタイミングで読めたと思います。作者自身のノスタルジーが滲み出ており、シリーズのファンとして存分に楽しむことが出来ました。
作中で、特殊設定ミステリについて触れる場面がありました。コロナ禍はどうしようも無く現実ですが、この作品が書かれた頃はまさに特殊な状況...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月21日
登場するだけで、よっ待ってました!と言いたくなる名探偵がいる。私にとって、そのうちの一人が火村英生である。同じく名探偵の御手洗潔とは違い、作中の火村先生は基本的に歳をとらない。このため、初登場時は仰ぎ見るような歳上に思えた火村助教授もアリスも、今ではだいぶ歳下になってしまった。変わったのは法律の改正...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月15日
昨年(2022年)のこのミス第3位。火村(作家アリス)シリーズは国名シリーズや短編集含めて30年でこれまで28冊出ているが、そのうち5冊ほどしか読んでなく、前に読んでから7年振り。ちょうどその頃、斎藤工と窪田正孝のコンビで連ドラ化されてたのも読んでて、嫌いじゃないのだが、読んでないものが多いとなかな...続きを読む
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