Disruptor（ディスラプター） 金融の破壊者

江上剛

中学生が弱小地銀の支店に並ぶ人に聞いて「銀行が危ない」と、ひと言ツイートしただけで、取り付け騒ぎに発展する。折しも新型ウイルス感染症の蔓延で経済状況が逼迫する中、地銀発の銀行連鎖破綻を予測していた金融庁の局長は、実態調査のために部下を現地に送り込む。彼らがそこで目にしたものは――？ 個人のツイートに始まる金融壊滅を描く、予言的金融サスペンス巨編！

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内小説
• 出版社: 光文社
• 電子版発売日: 2021年09月22日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★☆]

2020年、コロナ真っ盛りの時期の小説。
コロナによって影響を受けた工場や飲食店の不満がマグマのように膨らみ、銀行に飛び火してしまう。しかし日本の政治家が思い切った対応をしない。
小説では安倍元首相と麻生さんと思しき登場人物がDisruptor（破壊）を狙ってあえて大騒動を誘発。そこから新生日本を作り直し自分たちが覇権を握るという思惑が見え隠れする。そこに正義で挑戦する主人公たち…。
少し間違ったら起こりうるかもしれなかったパラレルワールドのような感覚で読めた。

[ブクログ · ★★★☆☆]

内容は凄く重いのにそれを感じさせない。
軽いです。
自分の心に響いてこないです。
内容は悪くないのに残念ですね。

[ブクログ · ★★★☆☆]

本屋で見てつい購入。最近ありがちな実在の人物と少し被らせるフィクション。よく考えるとこれもある意味AR(拡張現実)の一部。金融庁から目線というのは面白いが掘り方としては少し浅めな印象。

[ブクログ · ★★★☆☆]

田舎の第二地銀に並ぶ多くの人達から、たまたま銀行が危ないと聞いた中学生がツイートして、それがキッカケで地銀の危機が始まる。大臣も自助努力すべきと取り合わず、救済しなかった。グループ会社も支援せず、それが全国規模のデモに繋がり、最後には首相が病気辞退にまで追い込ませる。今やSNSの拡がりは恐ろしいものがある。