11月そして12月

11月そして12月

712円 (税込)

3pt

高校も大学も中退したぼくは、カメラを手に都会の生き物を撮り歩いている。退屈な人と言われ続けた二十二年の人生は、明夜と出会った頃から変わりはじめた。父親の不倫、姉の自殺未遂、そして「明夜とは二度と関わるな」という男の出現。事件と真実に触れ、苦しくても確かな一歩を踏み出していく姿を鮮やかに描く傑作青春小説。

...続きを読む

11月そして12月 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年04月28日

    やっぱり樋口には、ミステリーより純文学を書いてほしい。プロットは特におもしろくもないが、この雰囲気と文章だけで十分満足。

    0

    Posted by ブクログ 2010年03月04日

    長いのであらすじを。
    高校、大学と中退した主人公・柿郎は、カメラを手に怠慢な生活を送っていたが、ある日公園で一人の女性・明夜と出逢う。それから、つまらなかった柿郎の人生に変化が訪れる――。

    今まで読んだ樋口さんの小説では、主人公はかっこいいっていうイメージしかなかったけど、この話の主人公はなんてい...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年09月06日

    どうして人間とは、かくも面倒臭い生き物なのか。

    本作で取り上げている「ネタ」(あえて言う)は、
    2ch系のまとめサイトで言えば「修羅場」関係に
    頻出しそうなことがてんこ盛りである。
    が、登場人物たちは、誰一人「激する」ことはない。

    むしろ淡々と、飄々と、しかも粛々と、
    目の前の、本当に目先の喫緊...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年02月18日

    たった2ヶ月間の話だけどそれぞれの登場人物の生活や想いがぎゅっと凝縮されていた。結末ははっきりと書かれていないけど、きっと同じ様にたんたんとそれぞれの人生を歩んでいくんだろうなぁと思う。個人的にはお姉さんや父親側からの話も気になる。
    こういう主人公の内面が細かく描写された作品はけっこう好き。

    0

    Posted by ブクログ 2009年11月09日

    樋口有介の小説は語り口の波長が合うということもあるのだが、同工異曲の小説群でありながら、ときどきその作品だけの印象的な科白がある。この『11月そして12月』(舞台が私の地元だったので、実映像が正しく目に浮かぶというオマケの楽しみはあるが)では、「ほとんどの人間には、才能なんか、なにもない。だからって...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年08月01日

    今の時代で言えばニートのストーカーとも取れる主人公。皮肉で女性に弱く、人生にどこか諦めがあるという要素は揃ってるのに、何故かいつもの魅力があまり感じられないのは、ダブル不倫というテーマの弱さかな。

    0

    Posted by ブクログ 2013年06月04日

    高校も大学も中退した22歳のぼく。長距離選手として将来を嘱望されていた明夜との出会い、父の不倫、姉の自殺未遂…青春小説

    0

    Posted by 読むコレ 2013年02月20日

    文章自体はさほど重苦しくなく、むしろ軽妙なくらいに
    読みやすいのですが、なかなかにしてその内容は重たい。
    重たく感じさせないようにされているのだと勝手に思いますが、
    それだけに変に堅苦しくなくて、その想いは読み手側に
    スッっと入ってきますね。

    主人公のダメさ加減も、明確な目的を持って生...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年11月23日

    樋口さんの描く主人公は不器用で口が悪く、面倒な性格だ。しかし、自分の気持ちにとても素直だ。
    社会適応能力に欠ける晴川柿郎は、家族を含めた周辺の不条理さに悩みながらも、最後は自分の歩むべき道を見つける。
    「世界のどこかで、ぼくが自分自身の無意味さを発見してしまったとしても、ぼくはもう、その無意味さを恐...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年01月03日

    本書は高校も大学も中退した僕が、家族の事件を通して、確かな一歩を踏み出していく姿を描く青春小説である。
    もともと、ミステリー色のうすい作家さんではありましたが、本書はタイトル通りの青春小説でした。

    0

11月そして12月 の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

樋口有介 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す