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1月23日

毎週更新!BookLive! 書店員の愛と独断と偏見による「五つ星作品」をご紹介♪今週は『寄生獣』『タルト・タタンの夢』の2作品です。

  • 僕らはみんな生きている!生きているから食べるんだ!

    • 寄生獣 フルカラー版 1巻

      寄生獣 フルカラー版 1巻

      岩明均
      講談社
      全10巻
      864円(税込)

      深くて重い生々しい食育

      有名な作品なので、あらすじよりも「人間は生き物を殺して食べることについて深く考えずに生きている」という点に注目したい。
      寄生生物たちは生まれてすぐどう生きるべきか指令がくる。「この種を食い殺せ」と。野生動物も誰に習うでもなく獲物を捕まえ食べる。
      人間だけが飽食の時代が続き、本能が鈍ってる。「天敵から食べられるかもしれない恐怖」を知らず、寄生獣の出現によって初めてその恐怖を味わうことで、動物の命を奪って食べることについて考える。
      「牛や豚をさんざんミンチにして食ってきたくせにいまさら何を驚く?」―寄生生物のセリフのとおり人間がミンチにされて食べられる側になるのを想像した後で、「このハンバーガーまずい!」と食べかけを捨てた若者が極悪人に思える。命を奪って食うとはいったい…?(書店員・みゃう)

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    体の一部が特殊系マンガ

  • 面白くて…腹が減る?人の死なないミステリ

    • タルト・タタンの夢

      タルト・タタンの夢

      近藤史恵
      東京創元社
      1巻
      650円(税込)

      このビストロに行きたい!度

      ミステリを読みたいけど、殺人のような重い事件はちょっと…と言うあなたに。素敵な料理と「日常の謎」を楽しめる、こちらの一冊はいかがですか?
      舞台は下町にある小さなフレンチレストラン。ここに持ち込まれる様々な謎に挑むのは、無精ひげを生やした店長兼料理長の三舟シェフ。フランス修業時代、その名前と風貌からサムライの子孫と呼ばれた強面シェフが、美味しい料理と気の利いた名推理を披露してくれるんです。
      作中、聞き慣れない料理の名前も出てきますが、そこは語り手、新人ギャルソンの高築君がお腹の空く描写と共に解説してくれるのでご安心を。なかでもシェフ自慢のヴァン・ショー(ホットワイン)は絶対に飲んでみたくなるはず!
      なじみの店に来たかのような雰囲気と、穏やかな結末に「ほっ」とできるステキな短編集。さぁ、どうぞ召し上がれ。(書店員・煮たまご)

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