このエントリーをはてなブックマークに追加

1/17(金)

毎週更新!BookLive! 書店員の愛と独断と偏見による「五つ星作品」をご紹介♪今週は『ガガガ文庫 とある飛空士への恋歌』『聲の形』『モーニング娘。鞘師里保写真集「アンドゥトゥア」』の3作品です。

  • 手に汗握る空戦と切ない恋の物語!

    • とある飛空士への恋歌

      とある飛空士への恋歌

      犬村小六 / 森沢晴行
      小学館
      1~5巻
      637円(税込)

      王道!スカイ・オペラ度

      最果ての空を目指す大遠征、そこで展開される飛空士の戦いと恋の行方を紡ぐ物語です。
      2011年に映画化された第1作『とある飛空士への追憶』と同じ世界観ながら、場所も立場も全く違うキャラたちが本作の主役!未知を探求する空の旅路、これだけでも非常に胸高鳴りますが、さまざまな人間模様もまた見どころです。
      国を追われた元皇子の主人公は復讐を胸に旅立つも、仲間との交流や好きな女の子への恋心を通じて成長し、やがては誇り高き飛空士へ……。5巻完結で物語の緩急が上手く構成されているところもいいですね。和やかな日常が一変して残酷な現実に突き落とされる場面など、対比がとても印象に残ります。
      今年からアニメも始まり、空戦シーンがどう表現されるのか非常に気になる……!原作ではキャラの心情や詳細な設定も書き込まれていますので、アニメで映像ならではの演出を楽しみつつ、原作で世界観をより深く味わうのが一番!激動の時代を翔け抜ける飛空士の物語、どうぞご覧くださいませ!(書店員・らいだー)

      作品詳細へ シリーズ一覧へ

    「とある飛空士」たちの物語

  • 可哀想とか泣けるとか、そういうことじゃないんです

    • 聲の形 1巻

      聲の形 1巻

      大今良時
      講談社
      全7巻
      432円(税込)

      物語の結末が気になる度

      あなたは何のためにマンガを読むだろうか。娯楽?暇つぶし?感動したい?
      それらを求めている人には、このマンガは不向きだ。

      退屈を嫌う主人公・将也が、聴覚障害を持つヒロイン・硝子をいじめるところから物語は始まる。「障害といじめ」という、少年誌にしてはディープなテーマを描いているが、「いじめる側」と「いじめられる側」は固定化されず、あるきっかけで逆転する。いじめられて初めて、将也は自分のあやまちと、硝子の強さに気付く。

      この話に説教臭さはない。むしろ淡々と2人と周囲の関係が描かれ、第2巻で少しずつ将也の変化が見えてきたところだ。「障害者にも分け隔てなく」と、声高に叫ぶでもなく、泣くでもなく、無理に感動を誘うわけでもない。「さあ、どうする」と、読みながら宿題を出されている気分になる。

      元となった読切版は、かつて新人賞を受賞したものの、その内容のために掲載が見送られてきました。しかし『別冊少年マガジン』に掲載されるやいなや、その号の読者アンケートで『進撃の巨人』や『惡の華』を抑えて1位になったというから、この作品の影響力がいかほどか分かります。
      私は読切版を読んだ時に、久々にいい作家に出会ったと感じました。それだけに、連載版を今後も大切に描いてほしいと、切に願っています。(書店員・鮭)

      作品詳細へ シリーズ一覧へ

    読後、無言で考えてしまうマンガ