「富江」が好きです。入口は菅野美穂さん主演の映画で、その後漫画という流れなのですが。ただ正直に言えば、伊藤さんの漫画は絵がほんとに怖いので(だけど一度見ると目が離せなくなってしまうから、たちが悪くて尚更怖い…)、映画とかドラマを優先してしまってます。
あんなに不気味なお話はどこから来るのか、考えてて
...続きを読む自分で怖くならないのか、伊藤さんの頭の中にすごく興味があるので、お仕事ぶりを紹介されている媒体はチェックしてしまってます。
伊藤さんのお仕事ぶりは、以前、NHKの浦沢直樹の漫勉(NEOと付いてたかも)で紹介されてもいました。その時、その様子は、同シリーズでお見かけした他の作家さんとは違っていたのでとても印象に残ってます。ただ、漫勉では、実際の作画風景、お仕事場の様子が主で、伊藤さん独自の不思議で不気味なストーリーや、あのページをめくるのを躊躇してしまう絵がどうやって生まれるのかは分からないままだったのでモヤモヤしてましたが、この本でその部分が明らかになりました。
子ども時代のこと、どんな漫画を読んでこられたかや漫画家になるまでの経緯もお話されていて、それも興味深かったです。
文章だけじゃなく、やっぱり漫画そのものも載っているので(部分的にだけど)、不意にページをめくると出てくるからそれがちょっと怖かった。ホラー系の漫画を描く方法、例えばペンの運び方とか細かいことまで話されてもいて、漫画と照らし合わせて見ることができたのが良かったです、怖かったけど。