-
今週の値引き作品
-
第2弾 わたしのイチオシ幻冬舎新書特集
-
人気ブログ「404 Blog Not Found」主宰 小飼弾 氏
本書は、「最初に触れるべき宇宙論」の本としては、第一選択肢だ。
まずなんといってもいい意味で著者が「学者離れ」している。
著者のユーモアのセンスは日本人離れしている、というか21世紀のネット住人のセンスである。それでいて、きちんと最新の理論と観測に基づいて話を進めている。
もちろん宇宙物理学は新書一冊で学べるほど簡単ではない。しかし学ぶ前には、そこに学ぶべき何かがあることを知る必要がある。
本書が優れているのは、まさにそこ。
本書を読んでも理論、すなわち「そうなる理由」はわからない。
わかったといったらそれはウソである。しかし「何を知ろうとしているのか」、そして「知るために何をしているのか」を、本書ほど上手に訴えた一冊を私は知らない。 -
-
社会派人気ブログ「Chikirinの日記」主宰 ちきりん氏
ちきりんは、この本を、日本の一流と言われる技術系メーカー、特に大企業に入社する理系学生さんに、是非読んでもらいたいと思います。
この本には、大企業に就職するエンジニアの人たちが直面するであろう、多くの事柄の“リアル”が記されています。
若手エンジニアがキャリアを積む中で直面する様々な判断ポイントが具体的に描かれ、それぞれのポイントで竹内氏がどう決断したかが描かれているのです。
こういった企業への就職を目指している方、内定者、入社数年目までの方にとって、キャリアの道標となりえる一冊。
もちろん、ちきりんみたいな完全なる門外漢にも日本のものづくり企業の内情がよくわかる、興味深い本でした。 -
読者数日本一のビジネス書評メルマガ「ビジネスブックマラソン」編集長 土井英司 氏
堺屋氏は、元通産省出身で、経済、文明評論、歴史小説など幅広いジャンルに精通する日本を代表する作家・論客。 であると同時に、日本万国博を企画・開催し、沖縄観光開発やサンシャイン計画も推進した人物でもあります。
本書は、そんなイベントのプロ、堺屋氏が、企画、プロデュース、集客の極意を語った注目の新書。
氏の作品には、いつも体系があり、原理・原則があり、実践のためのアイデアがありますが、本書でもそれが貫かれています。
本書のテーマである「人を呼ぶ」が、なぜ現在の日本に必要なのか。人を集めるのに一体何が必要なのか。何かをプロデュースする人が知っておくべき知識が満載で、到底新書とは思えない情報量です。 -
-
フリー編集者&ライター、TBSラジオ「文化系トークラジオLife」サブパーソナリティ」
斎藤哲也 氏タイトルを見れば、この本はAV女優というお仕事解説本だと思うだろう。
たしかに、職業ガイドとしても、とてもよくできている。
2000年代前半までと、2000年代後半から現在までのAV女優を比較して明かされる、出演料の低下、労働量の増加、志願者の増加、資質のレベルアップといった変化に、読者はまず驚かされるだろう。
いまやAV女優は、一流企業並の“狭き門”なのだ。
だが、本書は現代社会論としても出色の1冊であることを強調しておこう。
会社員よりも低い収入なのに普通の女性が進んで志願するのはなぜか?
その考察は、承認社会論という社会学的な問題までをも捉えている。
興味本位で手に取って大いにけっこう。下世話な関心を、知らず知らずのうちに社会のありようを考えさせる地点まで連れ込む著者の手腕には脱帽するしかない。
-
あわせて読みたい幻冬舎新書
くまモンの秘密 地方公務員集団が起こしたサプライズ
平成22年「くまもとサプライズ」キャラクターとして登場したくまモン。 商品売上は1年で293億円、熊本のブランド価値向上への貢献は計り知れない。 ゆるキャラ・くまモンを「売る...
発達障害と呼ばないで
「発達障害」と診断されるケースが急増している。子どもだけでなく、大人もだ。児童のADHDの有病率は6%に達し、学習障害は10%に及ぶ。なぜ猛烈な勢いで増えているのか。一方で「...
60歳で小説家になる。
60~70代での文学新人賞受賞者が急増中だ。その多くがリタイア後に、本格的に執筆を始めている。実は、出世できない人ほど小説家に向いている。自己顕示欲が強く、哲学的疑問を持...
あらゆる小説は模倣である。
あらゆる小説は多かれ少なかれ、他の小説を手本にし、影響を受け、技を盗み、足跡を追いかけることによって書かれている。夏目漱石も谷崎潤一郎も村上春樹も例外ではない。オリジ...