自画像のゆくえ

自画像のゆくえ

1,650円 (税込)

8pt

4.2

だれもが感じているように、現代ほど「わたしがたり」にあふれかえった時代はこれまでになかった。世界的にその傾向にあるのかもしれないが、日本ではこの傾向がとくに顕著であるようにも思われる。(中略)本書は、私なりの想像力をつけくわえて試みた、自画像の歴史をめぐる、21世紀人のためのツアーである。――セルフポートレイト作品を作り続けてきた美術家が約600年の自画像の歴史をふりかえりながら綴る「実践的自画像論」

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自画像のゆくえ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年04月11日

    これかなり面白いな・・・
    作品の解釈は自由だけど、明確な理由を根拠にした仮説に基づく解釈がなされると本当に面白い。すごい本だった。
    自画像の祖的存在はファン・エイク(1395〜1441)。『赤いターバンの男』。15世紀に今日我々が知るような鏡が誕生した。それが自画像の始まりに必要不可欠であった。
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    Posted by ブクログ 2023年12月02日

    自ら様々な著名人に扮したポートレイト作品を発表している著者による、自画像に対する読み応えのある論説。

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    Posted by ブクログ 2021年11月28日

    歴史上の人物や偉人・有名人などへの変装したセルフ・ポートレイト作品を一貫して発表し続ける現代芸術家の著者が、自身がこだわり続ける”自画像”とは何かを巡って記された論考。新書でありながら、何と600ページを超える大作。

    その多くは、彼が惹かれる”自画像”にまつわるアート界の大家を巡るものである。カラ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月17日

     自画像とは、明治以前の日本には根付いていなかった「西洋の精神」そのものであり、その精神を取り込むことこそが当時の日本美術界における至上命題であった。であるならば、その「描かれるべき西洋の精神」とは日本人にとって何だったのか。本書は、この問いに答えるべく、自画像(もしくは画家の視点を取り入れた絵画)...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年02月21日

    かなりおもしろい。「自画像」という観点から絵画の読み取り方をみせてくれる。深く読み込み、自分なりに想像することの面白さ、大切さを学んだ。

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