科学と非科学 その正体を探る

科学と非科学 その正体を探る

825円 (税込)

4pt

本書は、科学と非科学のはざま、言うならば「光」と「闇」の間にある、様々な「薄闇」に焦点を当てた本である。「科学的」なものと「非科学的」なものは、そんなに簡単に区別できて、一方を容赦なく「断罪」できるのか? 「科学的な正しさ」があれば、現実の問題はなんでも解決できるのか? 何が「真実」で「異端」なのか? 分子生物学者が科学の可能性と限界を見つめ、私たちが生きる意味をも捉えなおしたサイエンスエッセイ

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科学と非科学 その正体を探る のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年12月07日

    エピローグが響く。

    科学的とか非科学的とかそんな簡単な話ではないようだ。
    自分は非科学は信じない非合理だ!って決めつけてる節はあった。
    非科学的な言動が嫌いなのは揺るがないが、非科学的なものを大事にしても良いとも思った。
    科学者のエッセイもっと読んでみた

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    Posted by ブクログ 2019年08月20日

    日本の高等教育が危機に瀕しているということを、行政はどれほど実感しているのだろうか。筆者が繰り返し訴えていることは、このままでは日本の高等教育は死に絶えてしまうということである。高等教育が研究の自由選択と多様性を維持できるよう担保することこそ、行政がやらねばならぬことなのに。
    本の題名についての最も...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月01日

    ▼新しい概念とは
    ■一人の夢から生まれたものが、社会に認められて、科学理論の体系の一部となったもの

    ■新しい概念は、今の常識という前提では想定しないものが多い
    だからこそ、正しさだけでなく分かりやすさが重要

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    Posted by ブクログ 2019年10月16日

    世界は科学的に説明できる部分もあるし、科学ではまだ説明できない部分もある。科学で説明できる範囲は限定されるし、それまで非科学的とみなされていた事象を科学的に説明できるようになった部分もある。

    分子生物学者である著者は、科学と非科学の境界は絶えず、行きつ戻りつするのだと言う。それは、科学的知見は常に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年04月30日

    中屋敷均(1964年~)は、神戸大学大学院教授で、植物・菌類ウイルス研究を専門とする分子生物学者。
    本書は、講談社のPR誌「本」に2018年1~12月に連載された「科学と非科学~その間にあるもの」をもとに、再構成・加筆修正されたもの。
    内容は、著者によれば、学術書では書くことが難しい、「科学と非科学...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月24日

    面白い所もある。
    本書を読んで、この読後感はなんだろうかと考えていたが、非常に似たモノを思いついた。ブログである。
    それぞれの項はそれなりに興味のひく内容から、退屈で斜め読みした部分もあった。しかしそれらの内容はタイトルとは連携してはいるが、最終的に筆者の伝えたい事が全体として真を捉えているかという...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年12月03日

    filerの紹介で興味持ち購入。
    後半、大学の研究に柔軟性が無くなることが、科学的な発想に影響を与えるという問題提起が一理あると思う一方、終盤の話など若干科学から外れるところもあり、何とも不思議な印象を残して読み終えた。あとがきでエッセイ的な本を書く…ということが書いてあり、ちょっと納得した。
    本書...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月19日

    ・科学は科学的でも、それを使う人間によって非科学となる。
    ・人間は「有限」の試行回数で、世界を理解するために生み出した知恵が「科学的」と呼ばれている手法。その網からもれてしまうリスクが常に存在する。
    ・自分の分野について何でも知っているという顔をする専門家は信用するに足らない。どこまでが分かっていて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年08月15日

    科学的な「姿勢」と現代科学の限界について。複雑性を扱う新たな学問を学ぶ人は読むといいかも。前半は得るものが多かったが、後半部分は著者の思想が多分に含まれているので、肩の力を抜いてエッセイとして読むのが良い。

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