物流は世界史をどう変えたのか

物流は世界史をどう変えたのか

850円 (税込)

4pt

3.8

国力を左右する主な要因は軍事力や工業力、あるいは人口だと考えられることが多い。だが多くの識者にとって盲点となっている重要なファクターが一つある。「物流」である。漢の武帝はヨーロッパに先駆けて、物流に国家が介入するシステムを構築して財政を安定させた。オランダはバルト海地方から輸入した穀物を、食料不足にあえいでいた欧州各地に運搬することで覇権国家となり、イギリスではクロムウェルが航海法を制定したことがパクス・ブリタニカ(イギリスの平和)の要因となった。さらにヴァイキングを駆逐したハンザ商人から、社会主義国家の決定的な弱点まで、経済史研究の俊英が平明に語る。 【内容例】■フェニキア人なくしてローマ帝国はなかった ■イスラーム王朝はいかにして国力を蓄積したのか ■国家なき民は世界史をどう変えたのか――アルメニア人、セファルディム ■アメリカの「海上のフロンティア」とは

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物流は世界史をどう変えたのか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年02月19日

    思い返すと赤面してしまふ。
    世界史を選択したことを後悔しながら
    己の至らなさを言い訳にして
    こういう形での世界史の解釈は実にエキサイティングです。
    情報・物流・経済・消費・・・
    もっと引き出しをお持ちの先生だと思います。

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    Posted by ブクログ 2018年02月18日

    今でこそ、パソコンでクリックすれば、本を初めてとして生活必需品が送られてくる便利な時代となりましたが、物流を整備・維持することが覇権を握るために必要な時代がありました。

    ギリシアから始まって、イタリア、オランダ、イギリス、アメリカと多くの国が覇権を握ってきましたが、彼らに共通していたのは、その時代...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月29日

    人間の営みである物流が、人間自身に及ぼしてきた影響を解説している一冊。
    物流とは物の流れだけでなく、人や情報、科学技術や文化も運びます。
    しかしそれらは素敵なものですが副産物に他ならず、根底には経済という原動力があります。
    フェニキア人の地中海貿易からソ連崩壊までを扱い、人類の黎明と衰退に対する物流...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年04月28日

    面白い、とか面白くない、以前にもっと世界史を勉強しないと理解出来ないな……という部分が多い本でした。私の知識不足が問題でしたね。
    解らないなりにも、ヴェネチアの森林伐採による資源不足の事や、教科書で名前くらいしか知らなかった東インド会社の事、スウェーデンの茶の輸出入の事は興味深かったです。

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    Posted by ブクログ 2023年03月19日

    一度読んだだけでは理解するのが難しい本でした。
    数値的データが多くて、漢数字で書かれてるのが読みづらかったけど国家を超えた民族の活躍があり、物流が発展したことが興味深いなと思いました!

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    Posted by ブクログ 2019年03月29日

    政治的覇権と同様に、それを支える経済的覇権に注目する必要あり。
    近世以降に世界覇権国家が誕生した理由は、物流の進化にあり

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    Posted by ブクログ 2018年04月25日

    競合している相手がいなくなったら、その相手の販路を利用してシェアを増やすなんてのは当たり前のこと。
    だから、ローマ人がカルタゴを滅ぼしたら、フェニキア人の交易路をそのまま継承するのも当たり前の話だろう。
    だけど…その交代劇は突然だったのだろうか? 歴史の転換期、ローマの商人とカルタゴの商人は同じ港で...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年10月14日

    情報だけ届いても、実は世界は動かない。
    実際に物が(経済的に許容できるコストで)動くってのは凄いよねってのと、今読んでいる「東インド会社とアジアの海」にも繋がるなあと思って読んだモノの、いくら新書でもさすがに軽すぎる。浅すぎる。ちょっとがっかり。
    特に、著者独自の見解?であるディアスポラ後のアルメニ...続きを読む

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