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「思考のスタミナ」をつけて、考え抜ける体質になる――
これが本書のコンセプトです。
「論理的に考えるのが苦手」「いつもあまり考えず、『まいっか』で済ませている」……
こんなふうに「考えるのが苦手」という人は多いのではないでしょうか?
「考える力をつけたい」という世の中のニーズは普遍的なようで、
思考法についての本は常に刊行されています。
けれど「思考力」とはそもそも何なのか、とらえどころのない漠然とした存在で、
どうすれば思考力を磨けるのか、なかなかピンとこないのではないでしょうか?
この本では、そんな「考える力の正体」に迫って「思考の悩み」を解決すべく
京都大学で「不便なこと」について研究しているデザイン学の川上教授が、
・「考える」とは何なのか?
・「考え抜いた」とはどういう状態なのか?
・どうすれば「思考力」を高められるのか?
を教えてくれます。
「足が速くなりたければ実際に走る必要があるように、
思考のスタミナをつけたければ、実際に思考を働かせなければいけない」
という川上教授の言葉通り、
本書は考え抜くためのヒントが詰まった「あること」について
深く、深く、一緒に考えていく、というスタイルで進みます。
読み終えたら思考のスタミナが上がっている、
そんな「一点集中思考」を体感できる思考の書です。
Posted by ブクログ 2017年11月19日
「深く考える」について論じた一冊。
はじめの方はひたすら鉛筆の話をしていて、「何の本だこれ」と思っていたのだけど、最後まで読み通すと、「便利なこと、早いことばかりが良しとされる現代に警鐘を鳴らす本」であったし、「『不便益』の一端を垣間見れる本で、とても興味深く読んだ。
文中で、AIの「ディープラ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年01月17日
不便益でおなじみの川上先生の著書です.
不便益の中でも結構コアを占めていると思われる「ちゃんと実感を伴うまで考える」という益について論じています.
自動化・効率化という「便利」が発展していく中で,最近では世間的にも便利害として認知されてきている「みんなじっくり考えなくなってきているのでは?」とい...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月27日
【感想】
「深く考えること」そのものの重要性をもっと考えようと思い、手にした1冊。
作者は京大の教授のようで、確かに深く考えられる事が必要な職業だと思う。
対して自分は、決して浅はかな思考や言動はNGだけど、やはりある程度は見切り発車で進めて都度々々の修正を行なう事が要求されている。
理由として、...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年02月17日
「深く考える」とはどういうことか、単に「考える」のとは何が違うのか。なぜ「深く考える」必要があるのか。それ自体を「深く考える」ための本です。
「深く考える」ための手段として、昔ながらの「鉛筆」を勧めています。PC よりも、ボールペンよりも鉛筆。読み始めてからしばらくは、何だか胡散臭さみたいなものを...続きを読む
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