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ロトで連続大当たり。2回連続で雷に打たれる。3大会連続でホールインワン達成。暗殺の夢を見たあとに暗殺されたリンカーン。10万年に1度しかないはずの金融危機……到底ありえないと思われ、実際に起こると新聞記事になるまれな出来事だ。しかし、統計学者に言わせると、こうした「ありえない」出来事は、じつはけっこう頻繁に起こっているという。どうしてそういうことになるのだろう――ハンド先生がそこの事情を〈ありえなさの原理〉の名のもとに、実例をふんだんに盛り込んで解説してくれます。統計的な考え方は直感では理解しにくいから、現代人必携のリテラシーとしてしっかり身に付けて起きたいもの。奇跡なんてうさんくさい。あるいはカモられたくない・騙されたくないあなたに捧げる確率・統計解説。
...続きを読むPosted by ブクログ 2019年12月26日
訳者あとがきによれば、正真正銘の確率・統計のプロが、途方もなく起こりそうもない出来事(宝くじに連続して当たる、雷に連続して当たる)が、なぜ、よりにもよって次々と起きるのかをほぼ数式なしで説き明かすもの。そしてその言葉に偽りはない。
「不可避の法則」、「超大数の法則」、「選択の法則」、「確率てこの法則...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年12月27日
プロでも騙されることがある確率の数学的なややこしさと、実際に起こった事件・事故の数奇性から、この手の本は何度読んでも飽きない。『人間この信じやすきもの』『たまたま』『リスクにあなたは騙される』に続く「確率本」。
1億分の1の確率でも、1億回繰り返されれば「起こって当然」の事になるという、誰でもわか...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年10月29日
格別の数式を使わずに,確率・統計のリテラシーが身に付く良本。 ほとんど奇跡に思える偶然だって,大量の試行と恣意的な観点抽出のもとでは充分起こりうる。実際に起きたそんな事例を紹介して,それが「おかしくない」ことを示していく。
超大数の法則,選択の法則,近いは同じの法則など分類して,「奇跡」のからくりを...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月12日
ありえない偶然と思った現象は大数の法則から行って必然なのだということを統計的に説明してくれる本。色々な事例が出てきて面白い。ロトを2回もあたった人とか、ニューヨークとロンドンとインドのテロ発生時にすべてその場にいた夫妻とか、ありえねぇーと思うような事例が出てきて、興味深かった。2700万ドルにまだ上...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年01月17日
不可避の法則
可能なすべての結果の一覧をまとめられるならそのうちのどれかが必ず起こる。それぞれの起こる確率が極めて小さくても。
超大数の法則
機会の数が十分にたくさんあればどんな突飛な物事が起こってもおかしくなくなる。
選択の法則
事象が起こった後に選べば確率は好きなだけ高くすることができる。矢が刺...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月27日
あり得ない出来事、昨今、気軽に用いられる「奇跡」というやつは、超大数の法則をはじめとする「ありえなさの原則」で説明できる(いずれも著者造語)。
不可避の法則:可能なすべての結果の一覧を出せれば、そのうちのいずれかは必ず起きる。
超大数の法則:機会の数が十分にあればどれほどありえなく見える事でも起きう...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年10月25日
イギリス人っぽいのか教養が溢れてて上品な気持ちになりました。例えば8章の始まりはケインズを引用して、「正確に間違っているよりは、あいまいに合っている方がいい。」そして随所に銀河系ヒッチハイクガイドの引用。どうやら職業柄シンクロニシティが大嫌いみたいで、ユング好きとしてはちょっと彼を弁護したくなるくら...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年07月20日
ものすごく珍しい、そんなのありえない、と思える出来事もよくよく考えてみたらそんなに珍しいことでもなく、説明がつく、ということについて。
我々が生きていくうえではボレルの法則に基づくべきだが、著者が「ありえなさの原理」と呼ぶ5つの法則のため、実際には確率が過小評価されやすい。
10^10光年のかな...続きを読む
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