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凍った魚が蘇る「生体冷凍保存術」。最高の美味を極める「冷凍と解凍の科学」。本当は恐ろしい「低体温症」の話。無風なのに真横に煙がたなびく南極大陸の怪奇。ダークマターを捉える超ヘビー級の低温液体。電気抵抗がゼロになる「超電導」や、壁を這い上がる忍者液体「超流動」。氷点下をはるかに下回る世界で、なぜ「ふしぎ現象」が生じるのか、低温技術で何ができるかを網羅した「温度別」読む事典。(ブルーバックス・2011年12月刊)
Posted by ブクログ 2012年02月08日
よく視点を変えるというが、温度を下げてみるという変え方はこの本で初めてであった。
低温が更に下がっていくに連れて未知の世界があらわれ、今までの自分の常識は常温の世界だけであることに驚かされる。
表紙の凍った魚は、0℃より更に下の温度では再び泳ぎだすのだろうか。
低温といえば「バナナで釘がうてる」C...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月27日
-271℃ までのことはぎりぎり理解できたが、そこから2℃ 下がるなかで起こる現象の解説は、素養に乏しく理解が及ばない。だが分からぬながらも、ラスト2℃ を追及する中で起こる液体ヘリウム超流動の世界は、この世の話とは思えぬ不思議に満ちており、読んでいて愉しい。良質の科学本はドラマチックだと思わされる...続きを読む
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