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Posted by ブクログ 2013年04月15日
この本を楽しむのに、見ただけで頭が痛くなるような化学式や、小難しい物理法則といった知識の類は必要ありません。
主役はあくまで、科学の根底にある美と、その神秘を日夜追い続けている科学者達の生き様であるからです。
また彼等を描き出す小川洋子の清潔な文章からは、科学への強い憧れと静かな感動が溢れんばかり...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年08月26日
まさにタイトル通りの本。
宇宙の話、鉱物の話、遺伝子の話、粘菌の話はまだ馴染みのある方だけど、スプリングエイトの話、遺体科学の話ははじめましてだった。
特に遺体科学にとても興味があるので、遠藤先生の著書を読みたい。
「遺体にひそむ謎を追い、遺体を人類の知のために保存する」のが「遺体科学」らしい。
解...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月31日
各分野の科学のスペシャリストの元を作家・小川洋子が訪ねインタビューして著した本。対談集かと思ったのですが、小川洋子自身の言葉で書き表されており、文系人間にも取っ付きやすくなっております。
何せ「あの」小川洋子の手によるのですから。怪しげで魅力に溢れた科学者を生み出し、些細な物事にもキラ星の如く光を与...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月07日
文学部出身の著者ではあるが、新聞で一番好きな記事は科学の記事だという。
そんな人物が第一線で活躍する科学の専門家7人にインタビューをしたもの。根っからの文系人間の僕には理解不能な箇所もあるが、それでも努めて平易に書こうとしてくれる。宇宙の神秘のような超マクロから、細胞の中のDNAの塩基配列の超ミクロ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月24日
数学はいつでも苦手だったけれど、科学はどうだったか思い出せない。自分が親しく科学的学問を学んだのは高校生の頃、地学で星の運行にふれたのが最後。
目に映るもの全てに詩情があるというなら、同じく科学のまなざしを持って世界を読み解くことが、こんなにも豊かに可能であるとこの本は教えてくれる。
特にすきなの...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月05日
小川洋子さんが様々な科学者にインタビューする本です。
科学では、知れば知るほどわからないことがたくさんあること。
宇宙、鉱物、遺伝子、生物、、、まったく異なる分野なのに、なにか共通するものがあり、人間社会に通ずる話が見えてきます。そこを小説家が絶妙に料理してくれるので、小説に膨らむ妄想を楽しみつつ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月11日
10年近く本棚に眠っていたので手に取った。
まずこの本の特徴として、小川洋子さんが書いているだけあって文章が読みやすい。
読みやすいといってもユーモラスだというわけではなく、何というかスラスラ入ってくる。
それは一つ一つの情景・感情描写にも普段から気を使い、細部にまで目を向けているからだろう。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月27日
宇宙、鉱物、遺伝子、放射光、粘菌、遺体科学を専門とする6名の研究者と、プロ野球のトレーニングコーチを取材して、それぞれの専門的な内容にも触れつつ、宇宙や生命といった科学の奥深さ、面白さを紹介した本。
著者の小川洋子さんの科学に対する愛が端々に感じられ、大人でも子どもでも、読んだ人たちが、科学に興味...続きを読む
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