白雨作品一覧

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  • 淡雪
    4.7
    高校三年の和倉佑真は、異性に興味を持てない自分を覆い隠すように、必要以上に明るく振る舞っていた。そんな上辺だけは平穏な日常が、後輩・武川秀一と出会って変わり始める。無愛想だけどまっすぐな武川に、恋をしてしまったから。誰も好きになってはいけないのに――思い悩む佑真だが……?商業誌未発表作&書き下ろしを加え、待望の文庫化!!
  • 薫風
    3.7
    複雑だが幸せな家庭に育ち、年齢より大人びている隆世。大学進学を目前に、アルバイト――日仏ハーフの翻訳家の助手兼雑用係――を引き受けることに。初日、雇い主・狭霧の自宅でもある職場を訪れた隆世は、美人で奔放な狭霧からなぜか酷く非友好的な態度で迎えられる。狭霧の言動には腹が立つというのに、どうしても放っておけない隆世は……?
  • 慈雨
    4.8
    八年越しの想いを確かめ合った恋人・加賀有隆と優しい日々を過ごす水沢那智。しかし小ぢんまりと営む店が雑誌に載った途端、目が回るほどの多忙にすっかり疲弊してしまう。水沢を気に入ったと足繁く通ってくるカメラマン・羽村と、彼を過剰に警戒する加賀にも戸惑いを隠せない。そのうえ高校生だった自分を捨てて去ったはずの母親まで現れて──!?
  • 夏雪
    4.4
    二十歳の佑真は見習い保育士。受験を控えた年下の恋人・武川の邪魔をしたくないと気遣うあまり、思いをぎこちなくすれ違わせてしまう。ある日、勤め先の保育所で子供を庇って怪我をした佑真は、その子の叔父である筒居からお詫びにと構われるうち、大人の余裕と包容力に癒されていく。一方、佑真に遠慮ばかりさせている自分が歯痒い武川は……?
  • 白雨
    4.3
    水沢那智の焼菓子店を、夜ひとり訪れる男の子。閉店間際にやってきては必ず「全部」買っていくその子の保護者として現れたのは、水沢のかつての恋人・加賀有隆だった。激しい雷雨にも似たあの日々、いとしさと不安をぶつけ合い、最後には水沢が裏切った恋人――八年前の面影を残しつつ穏やかに微笑む加賀の真意が見えず、心惑う水沢だったが……!?
  • 花雪
    4.3
    保育士として働く佑真と大学生の秀一は、つき合って六年になる恋人同士。佑真はふとしたきっかけで、卒業と就職を目前に控えた秀一が相変わらず優秀で、実は大学院進学を嘱望されていることを知る。しかもその研究室には、秀一を気に入っている綺麗な先輩が所属しているらしい。不安に揺れる佑真をよそに、秀一はひとりで心を決めてしまい……?
  • 白雨―慶次郎縁側日記―
    4.5
    滝のような夕立に、江戸が白く煙る午後、木綿問屋の宗右衛門が軒先に飛び込んできた。飯炊き寮番の佐七は煎餅をふるまって、老いの孤独な境遇を語りあう。普段は慶次郎だけが示してくれる優しい気遣いに触れ、佐七はうれしさを抑えがたいが、それを聞いた蝮の吉次は胸騒ぎが収まらない……。老境の日々を照らす小さな陽だまりを描く表題作ほか、江戸の哀歓を見守る慶次郎の人情七景。
  • 英国幻想蒸気譚I ‐レヴェナント・フォークロア‐
    3.0
    高度に発達した蒸気機関が世界を席巻した第二次産業革命、通称『蒸気機関革命』により飛躍的な文明発展が遂げられた19世紀末。大英帝国首都、ロンドンで請負屋を営む極東人・封神幎(ツカガミ・ドバリ)と錬金術師・ヴィンセントの二人の下に舞い込むのは、いつだって厄介ごとばかり。 混沌に彩られしロンドンに渦巻く都市伝説を追う二人の前に次々と現れる『鋼鉄の怪物《レヴェナント》』の正体とは。 これは、虚実が織り成す鋼鉄と蒸気の幻想譚。
  • 天命の巫女は紫雲に輝く 彩蓮景国記
    3.9
    新米巫女の貞彩蓮(ていさいれん)は、 景国の祭祀を司る貞家の一人娘なのに 霊力は未熟で、宮廷の華やかな儀式には参加させてもらえず、 言いつけられるのは街で起きた霊的な事件の調査ばかり。 その日も護衛の皇甫珪(こうほけい)と宦官殺人事件を調べていると、 美貌の第三公子・騎遼と出会う。 なぜか騎遼に気に入られた彩蓮は、 宮廷の後継者争いに巻き込まれていき……!?

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