アニマルスピリット作品一覧

  • ナラティブ経済学―経済予測の全く新しい考え方
    3.0
    人々の語る「ナラティブ」がいかに経済に影響を与え、経済を動かすかを分析した画期的な本。 世界を変えるニューテクノロジーに取り残されるわけにはいかない(ビットコイン) ニューテクノロジーは雇用を破壊する(AI) チューリップが売れるには合理的な理由がある(金融ウバブル) 銀行は大きすぎて潰せない(金融規制) 住宅価格は決して下がらない(不動産バブル) あるナラティブは根拠なき熱狂となって人々の信念を変え、人々の行動を変えて、マクロ経済を大きく動かしてきた。 どうしてあるナラティブだけが繰り返されて、人口に膾炙していくのか? ナラティブはどのようなメカニズムで、通説化し、人々の心をとらえるのか? 過去に語られてきた、有名なナラティブとはどのようなものか? 脳科学的に、人々はなぜそうしたナラティブを創り出したがるのか? アニマルスピリット、それでも金融は素晴らしい、不道徳な見えざる手、と、現実経済を理解する上で 深い洞察を示してきたノーベル賞経済学者が、新しい経済学の方向を示す。
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす
    3.5
    シラー教授は2013年に、アカロフ教授は2001年にノーベル経済学賞を受賞。 ともにノーベル賞を受賞した、主流のなかの主流の二人が、主流派経済学のあり方を批判しつつ、「人間」を軸に据えたマクロ経済学が必要だと説いた意欲作。 偉大な経済学者ジョン・メイナード・ケインズが代表作『雇用、利子、お金の一般理論』で提示したアニマルスピリットと、経済学の新しい分野である行動経済学の成果を組み合わせて、危機に陥った現実経済の説明を試みる。 「金融学とは金儲けのための学問ではない。人間行動の研究である」というシラー教授の基本思想どおりに、人間のアニマルスピリット(衝動、血気)を安心、公平さ、腐敗と背信、貨幣錯覚、物語といった要素に分解して、それぞれがアメリカの有名な経済現象にどう関与していたかを紹介していく。 たとえば、 ・1991年ころのS&L危機 ・2001年ころのエンロン問題 ・2007年ころのサブプライムローン問題 などだ。もっと古い経済問題では、1890年代の不況や、1920年代の過熱経済、1930年代の大恐慌も分析の対象となっている。本書自体が、説得力のある一つの物語となっているようだ。 本書が刊行された2009年当時、金融危機で途方に暮れていた当局に対して、本書は独自の分析と鋭い政策提言を行い、注目を集めた。専門家ではない人も読めるタイムリーな経済書として、世界各国で読まれた。 日本でも、週刊ダイヤモンドの2009年ベスト経済書ランキングで、堂々1位に輝いている。 一流の経済学者がどのように経済を見ているかを追体験できる本。 【主な内容】 第I部 アニマルスピリット  第1章 安心とその乗数  第2章 公平さ  第3章 腐敗と背信  第4章 貨幣錯覚  第5章 物語 第II部 八つの質問とその回答  第6章 なぜ経済は不況に陥るのか?  第7章 なぜ中央銀行は経済に対して(持つ場合には)力を持つのか?  第8章 なぜ仕事の見つからない人がいるのか?  第9章 なぜインフレと失業はトレードオフ関係にあるのか?  第10章 なぜ未来のための貯蓄はこれほどいい加減なのか?  第11章 なぜ金融価格と企業投資はこんなに変動が激しいのか?  第12章 なぜ不動産価格には周期性があるのか?  第13章 なぜ黒人には特殊な貧困があるのか?  第14章 結論
  • アニマルスピーク
    完結
    -
    動物が教えてくれる“生きるヒント” 動物たちを「精霊の仮の姿」とする神話や言い伝えは世界各国に存在します。 例えば、精霊界の使者が動物の姿を借りて、コミュニケーションの取れる存在として人間の前に現れてアドバイスをくれたり、守り神として動物の姿の精霊たちを崇めることもあります。 現代社会ではそうした考えを迷信だとか、古くさいといってただのおとぎ話と思い込んでいますが、「動物はパワーをもっている」という考え方がこれほど古今東西に浸透しているのなら、ある程度の信憑性があると思うほうが自然ではないでしょうか。 本書では、「動物」という自然が、目に見える世界と見えない世界をどうつないでいるのかを考え、動物が私たちに伝えようとしていることが何なのかを解き明かしていきます。 本書のテーマは次のとおり。 1.自分のトーテムアニマルを特定する 2.トーテムアニマルのパワーに感謝、共鳴し、自分の人生に生かす 3.トーテムアニマルをとおして自分の潜在能力や存在意義を知る 4.トーテムアニマルの適応力やサバイバル技術を日常に応用する 5.自然界から自分に向けて日々発信される(現象や兆候として表れる)メッセージを聞き取り、読み解き、生かす。その過程で命に対する畏敬の念や自分に対する自信をはぐくむ まずは自分のトーテムとなる動物=トーテムアニマルを見つけましょう。「トーテム」とは、自然界に存在するもののなかで個人的に縁を感じるもののこと。動物のトーテムにはさまざまな呼び名があります。「パワーアニマル」「メディスンアニマル」「アニマルスピリットガイド」ともいいます。彼らがどんな力をもち、何を伝えようとしているかは、その動物の行動や習性に表れます。 そして動物と対話し、彼らに学ぶには、今までとは違う目で動物を見なければいけません。トーテムアニマルへの理解が深まれば、そのぶん自分自身への理解も深まっていきます。今まで眠っていたあなたの野性を呼び覚ましてください。 そうすれば、トーテムとなる動物の個性や行動が私たちの潜在能力を教えてくれます。彼らのパワーを味方につけて、新しいアイデアや人生をもっと豊かにするためのヒントが得られるでしょう。
  • 善と悪の経済学―ギルガメシュ叙事詩、アニマルスピリット、ウォール街占拠
    4.4
    2008年のリーマンショックを機に、経済学への信用は失墜した。 経済学は、いつから、どのようにして象牙の塔の学問となったのか? 失われた信用を取り戻すために、経済学はこれからどこへ向かえばいいのか? チェコ共和国で大統領の経済アドバイザーを務めた気鋭の論客が、 神話、哲学、宗教、経済学の文献を渉猟しながら、21世紀の経済学の進むべき道を示す。 --経済学の歴史を深く知ることは、経済学の可能性を最大限に示してくれる。 --経済学は、その始まりのときと同じように、倫理の問題を取り扱うべきだ。 --経済の研究が、科学の時代から始まったわけではない。 刺激的な主張を繰り出し、経済学のルーツを探る旅に読者を誘う。 ・チェコで7万部を超えるベストセラーとなり、15カ国語に翻訳され、2012年にドイツのベスト経済書賞(フルランクフルト・ブックフェア)に輝いた話題作。 ・チェコの初代大統領、ヴァーツラフ・ハヴェル氏によるはしがきつき ・チェコを代表する気鋭の経済学者による主流派経済学批判 ・主流派経済学へのもやもやした不信感のすべてをずばっと記述! ・専門家がまゆをひそめるような刺激的な主張の数々。 経済学は物語の力を信じるべきだ/経済モデルは虚構、もっといえば神話にすぎない?/ 人間はこれだけ好き勝手にやっていながら、それほど幸福でないとしたら悲しいことだ/ 経済学者は何の予知能力も持ち合わせていないにもかかわらず、社会科学のなかで いまだに将来予測にひどく熱心なのは、経済学者である。
  • 超訳 ケインズ『一般理論』
    4.0
    【混迷の時代にこそ、ケインズが本当に伝えたかったこと】 今に響く、社会科学史上で最も影響力のある世界的名著。 わかりやすく、エッセンスを凝縮。 【『一般理論』って、そういうことだったのか!】 ●『一般理論』が書かれた時代背景は? ●『一般理論』に対する評価が時代と共に180度変わるのはなぜ? ●ケインズの描いた経済の未来とは? 【この一冊で『一般理論』を語れる!】 「美人投票」「アニマルスピリット」「長期的には、われわれはみんな死んでいる」などの『一般理論』とそれ以外の名言、ケインズの生涯とゴシップもやさしく解説。 伝説の経済学者による危機を乗り越える希望の書
  • 日本経済総予測2016
    -
    GDPプラス成長予測の2016年の日本経済。さらなる成長のためには、アニマルスピリットによる市場開拓が欠かせない。米利上げ、中国減速、原油安など重要論点を分析しました。  本書は週刊エコノミスト2015年12月22日号で掲載された特集「日本経済総予測2016」の記事を電子書籍にしたものです。 目 次: はじめに マクロ編 ・16年はGDPプラス成長 アニマルスピリットで市場開拓 ・企業家インタビュー     志賀俊之・経済同友会副代表幹事/産業革新機構会長     吉永泰之・富士重工業社長     崔元根・ダブル・スコープ社長 ・企業家精神と経済成長 アニマルスピリットを取り戻せ ・経済成長 2020年へ勝負の年 ・米利上げ 緩いペースで影響最小限 ・金融政策 日銀最後の追加緩和 ・中国減速 構造改革リスクに注意 ・原油安 交易条件改善で景気底上げ ・設備投資 企業の投資意欲増やせ ・法人減税 経済の高収益化に疑問 ・M&A 人材育成不足の特効薬 ・社会保障 医療・介護の公的給付見直しが急務 ・為替政策 円高恐怖症を克服する時 ・財政再建 決算主義で歳出抑制徹底 マーケット編 ・株価    2万3000円を目指す展開も    デフレからインフレへ    改革なければ1万6000円も   銘柄     自動運転・ロボット・人工知能 第4次産業革命で市場が急拡大     バイオ・製薬 17年以降の飛躍が相場を支える     インバウンド 空運や小売りの業績押し上げ    東京五輪・再開発 道路や鉄道、超高層ビルの建設で恩恵 ・為替    16年末には110円も視界に    日米利害は円高・ドル安で一致    利上げペース意識し、一時130円も ・長期金利    「正常化」進み1・1%へ    歴史的低水準で推移    低金利継続、0・1%割れの可能性も 【執筆者】 中川美帆、大堀達也、荒木宏香、吉川洋、 熊野英生、鈴木敏之、白川浩道、坂本貴志、 鹿野達史、西岡純子、森信茂樹、宮川努、 薮内哲、斎藤満、星野卓也、小林真一郎、 神山直樹、丸山俊、西川裕康、和島英樹 佐藤勝己、溝口陽子、内田稔、唐鎌大輔 永井靖敏、松沢中、六車治美、大崎秀一 週刊エコノミスト編集部
  • 不道徳な見えざる手
    3.3
    経済とは、釣り師とカモの永遠の闘いである! ノーベル賞受賞経済学者コンビによる、『アニマル・スピリット』の続編。 アダム・スミス「見えざる手」への盲目的な信仰を壊すパワフルな一冊。 賢明で誠実なあの人が、なぜたやすくだまされるのか? なぜ、不道徳なふるまいをしてしまうのか? 自由市場はすばらしいという「虚構」を明らかにする事例の数々。 すべてのビジネスパーソンに読んで欲しい、本当はこんなに恐い自由市場の話。 ●本書の主な主張 ・経済システムはごまかしだらけで、みんなもそれを理解するべきだ ・競争市場は、革新的なビジネスヒーローのやる気を引出し報いるのに長けている ・その一方で、誠実とは言い難い行動を促す圧力も奨励されてしまう ・人々は驚くほどしょっちゅうカモとして釣られている ・カモ釣りは、いたるところに存在している ・私たちの「肩の上のサル」は、私たちに深刻な影響を与える ・悪いのは釣り師ではない。釣られる人々でもない。カモ釣りをうながすシステムだ ・結婚式や住宅購入など、特別な買い物はカモ釣りの絶好の機会だ ・最悪の不景気をいくつも招いた最大の原因は、金融市場でのカモ釣りだ ・健康にとって有害な医薬がいまだに後を絶たない理由もカモ釣りだ ・政治(選挙)は最も単純な釣りを起こしがちだ ・カモ釣りとがんには類似性がある ・経済学者の市場理解には問題がある

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