十津川警部シリーズ作品一覧

  • 愛と殺意の津軽三味線
    3.0
    東京都内で4件の連続殺人事件が発生。頭部を鈍器で割られたり、背中をナイフでめった刺しにされたりと陰惨な殺害方法であった。そして犯行時の現場からは、いずれも津軽三味線の調べが聞こえていたという。十津川警部は犯人の強い意志と主張を感じるが、被害者に共通点が見出せず捜査は難航する。十津川は唯一の手掛かり──「三味線の謎」を解くため、青森に向かう。津軽の地で十津川を待つ、驚愕の事実とは?
  • 消えたなでしこ 十津川警部シリーズ
    4.0
    選手は全て実名で登場! 壮大なる誘拐劇 米国遠征から帰国したなでしこジャパン21人が消えた――。十津川警部は一人難を免れた澤穂希選手と協力しながら捜査を進めていく。
  • 十津川警部 八月十四日夜の殺人
    -
    連続殺人の謎を解く鍵は終戦記念日に!? 一日の違いが日本の運命を変えた!? 知られざる歴史の闇に十津川警部が挑む!都内のホテルで八月十四日の深夜に殺された女性は、伊勢神宮に吟行の旅に出かけていた有名な俳句の先生だった。手掛かりも動機も見えない殺人事件に捜査は難航を極める。しかし、十年前に「八月十五日の殺人」と呼ばれる事件が起きていたとの情報があり、十津川警部は京都へ。さらに二十年前も「八月十五日の殺人」が……事件の真相には戦争の影が!?
  • 倉敷から来た女
    3.0
    早朝の東京Nホテル、中庭で女の刺殺体が発見される。バッグに1千万円の遺産分与を伝える手紙を残して。だが、被害者の倉敷の住所には似ても似つかぬ同名の女が生きていた。しかも刑事がみた遺言状には分与の記載はなかった。殺された女は誰? 遺産の行方は? 東京・倉敷を結んで十津川班の捜査が始まる。(講談社文庫)
  • 十津川警部 長良川心中
    -
    千三百年の歴史をもつ岐阜・長良川鵜飼いの最中に、観覧屋形船で男女のカップルが意識不明になった。二人は強力な睡眠薬を服用し、女は死亡、男は一命を取り留めた。二週間後、東京台場のホテルで、やはり一人だけが命を落とす「心中事件」が発生。十津川警部は計画殺人の匂いをかぐが、二件をつなぐ接点・動機が見いだせず苦悩する……。

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  • 十津川警部 金沢加賀殺意の旅
    5.0
    カメラマンの湯浅幸二は北川深雪からと思われる助けを求める手紙を受け取り金沢を訪れたが、片山津温泉の旅館で射殺体で発見された。つづいて、事件のあった旅館の経営者・市川も射殺される。事件解決のために片山津に向かった十津川警部。捜査を進めていくと、深雪の両親が数十億円騙し取られていた過去が明らかになってきた。そして、詐欺事件に関わったと思われる人物が次々に殺害されていくが……!?
  • 知床 望郷の殺意
    2.5
    元刑事・水木和俊は、大都会東京で挫折し、老母の待つ故郷の知床に帰ろうとしていた。だが、羽田空港で、十津川警部に拘束されてしまう。かつて水木に痴漢の汚名を着せ、その警察官人生を葬り去った女性を殺害した容疑者として……。世界自然遺産に選ばれた美しき知床と、真夜中に目を覚ます欲望の街新宿。対照的なふたつの土地を舞台に、人びとの愛、欲望、そして死が絡みあう。
  • 京都 恋と裏切りの嵯峨野
    2.5
    「私は、彼を殺します」嵯峨野の尼寺でそう記し、姿を消した女=ゆみ。京都で休暇中の、十津川警部が見かけた彼女の横顔は美しく、寂しかった。女の哀しい殺意と十津川のとぎ澄まされた勘が交わるとき、事件は静かに幕を開ける――。竹林で死んでいた、ゆみの姿。次第に明らかになってゆく、新興宗教団体の狂気と闇。貴船、清水、祇園祭。古都をあざやかに描く、旅情豊かな長編推理小説。
  • 十津川警部 南紀・陽光の下の死者
    -
    十津川警部、新たな事件のため南紀白浜へ 東京池袋署の刑事・伊熊武敏は、会社社長未亡人殺人事件を担当していたが、独断専行を指摘され、上司から非番を命じられ、南紀白浜へ旅立った。紀勢本線特急「くろしお19号」車内で、ひょんなことから、東京中央エレクトリック企画課長の白川健一郎と知り合い、白良浜で会う約束をしたが、翌日砂浜に行ってみると、白川が死んでいるのを発見する。地元の警察署から要請を受けた伊熊は、捜査に当たることになった。  この事件が、伊熊刑事が関わっていた殺人事件とリンクしていく。美貌の未亡人の名は、立花庸子。亡くなった夫は、東京中央エレクトリックの前身、中央電気の社長だった。莫大な遺産を手にした彼女は、数々の浮き名を流していたが、1ヶ月前に自宅で殺されたのである。彼女の過去をたどると、今や廃墟と化した白浜の豪華ホテルの歴史に行き着いたのだった。  事件は広がりを見せ、白川を知るクラブのママや関係者も白浜に現れて、ついには十津川警部の登場となる。  十津川警部が暴いた真相とは!

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  • 十津川警部 十津川村 天誅殺人事件
    1.5
    十津川警部、ついに十津川村に立つ。 財団法人〈日本の自然と伝統を守る会〉理事長が十津川と名乗る男に殺された。現場に残された血書“義によって天誅を下すものなり”。自らの名を騙られた十津川警部は驚き戸惑いながらも捜査に乗り出す。その命名の由来となった奈良県十津川村、世界遺産に登録され脚光をあびる日本一広い村に足を踏み入れた十津川の前に次々と起きる殺人事件。その背景に、維新以来、歴史の闇に翻弄され続けた十津川村の存在が浮かび上がってくる。  全国津々浦々を駆け巡り事件を解決してきた名警部十津川シリーズにあって初の十津川村捜査行に拍車がかかる。

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  • 十津川警部 金沢・絢爛たる殺人
    4.0
    都内のビル屋上で、加賀宝生流の能衣装に女面をつけた男の死体が見つかった。被害者の死ぬ前の舞いを見たと思われる南米の大統領も、金沢に関係しているらしい。事件の手がかりを求めて十津川警部は現地へ向かうが、謎は深まるばかり……。歴史ある古都で巻き起こる絢爛たる事件に、十津川はどう挑むのか。
  • 十津川警部 西伊豆変死事件
    1.6
    西新宿のホテルで、中川真由美(36)の刺殺体が発見された。しかし、捜査を進めるうち、彼女は、すでに五年前に、西伊豆・堂ヶ島の沖合いで溺死している、との情報がもたらされる。どちらが本物なのか? 偽者が名前を騙った理由は? 十津川の捜査線上に、オリンピックを連覇した有名ランナーとの醜聞が浮上する。
  • 神戸電鉄殺人事件(新潮文庫)
    5.0
    神戸異人館のプールで、横浜にいたはずの若手人気女優と京都の会社社長の死体が発見された。彼女の死後、何かを探すために六本木の超高層マンションの彼女の部屋を訪れた、まるで共通点のない五人の男女。そのうちの二人が、カンボジア、東京駅で殺された。そして、有馬温泉駅発の神戸電鉄の車内でも、男女が殺害される! 十津川警部が大胆不敵な連続殺人に挑む、長編トラベルミステリー。
  • 郷里松島への長き旅路
    4.0
    フリーライターの森田章人は、月刊誌の依頼で仙台にやってきた。震災の被害が比較的少なかったといわれる仙台市から松島の周辺までをレポートするためである。森田は、松島での取材を終えて駅に戻る途中、墓地から離れたところに一基だけ立っている墓を見付ける。その墓石には、明らかに削られた後があり、小さく「立川家之墓」と彫り直してあった。違和感を憶えた森田は、その墓石を調べることにする。すると、どうやらその墓の主は、特攻隊員であり、さらに先日東京都内で死んでいることが分かった。そこへ、十津川警部が現れて、一緒に捜査に協力することに。戦争の残酷さを改めて問うた、十津川警部、長編シリーズ!
  • 生死の分水嶺・陸羽東線
    3.5
    父親らしき男とともに、なにかを探し求めて鳴子温泉を訪ね歩いていた若い女性。その死体が、一つの川の流れを日本海と太平洋に分かつ分水嶺の傍らで発見された。東京下町の名曲喫茶に勤める彼女には、六年前に殺人事件を起こし、逮捕されるという暗い過去があった。そして、喫茶店の同僚にも魔の手が――十津川警部が分水嶺に見た運命の分かれ道とは? 迫真のトラベルミステリー。
  • 十津川刑事の肖像
    -
    豪華な金の象嵌が施されたナイフが凶器の連続殺人事件が発生した。凶器の線から洗い出せば早く解決されると思われたが、捜査は難航した。殺人の動機を調べていくと、伊豆で起きた未解決事件が浮上してきた。しかし、重要参考人の自殺で捜査に終止符が打たれた。その結論に疑問を持った十津川が独自に捜査を再開した結果、意外な結末が!?
  • Mの秘密 東京・京都五一三.六キロの間
    3.0
    作家の吉田は武蔵野の古い洋館を購入した。売り主の母が終戦後、吉田茂がマッカーサーの元に送り込んだスパイだったという噂を聞く。そして不動産会社の社員が殺害され…。十津川が辿り着いた真相とは?
  • 十津川警部 三河恋唄
    4.0
    左腕を狙撃された衝撃で、記憶を失ってしまった吉良義久。自分の記憶を取り戻すために、以前自分が書きかけていた小説の舞台の三河に旅立つ。十津川警部も狙撃犯の手がかりを求め亀井とともに現地へ向かう。
  • 十津川警部 告発
    -
    雲仙温泉で音響メーカー、メディアX研究所所長の原口利夫の遺体が発見された。長崎県警の協力要請を受け、十津川警部が捜査を担当することになった。その事件を機にメディアXに関連する事件が多発した。事件の解明へ突き進んだ十津川警部は、国家が絡んだ壮大なプロジェクトの正体を掴んだが……!?
  • 羽越本線 北の追跡者
    3.0
    「いなほ五号」で話がしたい。殺人事件の鍵を握る男は、そう言った。だが、鶴岡駅ホームから車両に乗り込んだ直後、彼は絶命してしまう。そもそも、東京で発見された他殺体の胃からエチゼンクラゲの破片が発見されたところから、この事件は始まっていた──。捜査員の前に立ちはだかる謎の組織。彼らが、東北の地にかつて封印した犯罪とは。十津川警部が、庄内、山形で真実を追う!
  • 姫路・新神戸 愛と野望の殺人
    -
    デザイナー・尾西香里が、「こだま757号」車内で殺害された! 捜査線上に浮かんだ夫・洋次は、犯行の時刻、東京にて、愛人であるモデル、新井江美と密会していたという。日を置かず、その新井江美が香里の告別式席上で毒殺される。ふたつの殺人をつなぐ鍵は、どこに存在するのか? 十津川警部が、男女の愛憎と欲望が織り成す、闇の構図に挑む。『新神戸 愛と野望の殺人』改題。
  • 阿蘇・長崎「ねずみ」を探せ
    2.7
    生放送直前、女性旅行ライターがテレビ局内で殺された! 同じく出演予定だった男が失踪。姿を消したのは、悠々自適に暮らしていた、かつての有名カーデザイナー、秋山清一郎だ。事件の鍵を求め、十津川警部と亀井刑事は、秋山夫妻が住む阿蘇へ。しかし二人は不在。そして秋山のパソコンには奇妙な文章が残されていた。十津川の推理が封印されていた幾つもの“過去”を甦らせる。
  • 陸中海岸殺意の旅
    2.8
    テレビのお宝鑑定番組でニセモノと判定された雪舟の水墨画。その贋作を高値で買い取ろうとした男が殺され、水墨画も紛失した。十津川警部は水墨画の持ち主の大学生をマークし、岩手に飛んだ!
  • 十津川警部の対決
    4.0
    伊豆の海に白いポルシェごと転落死した中年男。ところが彼の手帳に、半年前の3億円強奪事件の犯行メモがあったことから、十津川警部らは色めき立つ。しかも共犯者がいて次の犯行を計画中と知った十津川は、亀井刑事をおとりにしてグループに近づくが見事失敗してしまう。十津川警部、生涯最大のピンチ!
  • 奇祭の果て 鍋かむり祭の殺人
    2.5
    十津川警部「祭り」シリーズ、遂に電子化! 六本木のホテルで殺された人気女優の顔には鉄製の鍋、目黒のマンションで死体で発見された有名クラブのママの顔には紙製の釜が被せられていた。2人の共通項は30代の美人で資産家、離婚歴そして派手な男付き合い。芸能界、政財界を巻き込んだ巨大スキャンダルには多すぎる容疑者が。十津川警部・「祭り」シリーズ第7弾。
  • 遠野伝説殺人事件
    3.7
    早池峰(はやちね)山、カッパ淵、曲り家……。岩手県遠野市の里山を散策する悠々自適の退職者に見えた被害者の足どりは、一体何を意味するのか。奥軽井沢にあるM研究所のHPの掲示板に残された批判のメッセージとは。次々と起きる殺人を被害者の娘は食い止めることができるのか。現代医学の闇を衝いた十津川警部シリーズの傑作。
  • 風の殺意・おわら風の盆
    2.8
    十津川警部「祭り」シリーズ、遂に電子化! 沖縄で起きた写真家殺害事件を捜査する十津川警部。失踪した女友達の行方を追うカメラマンの田村。奇しくも二人は、どちらの事件も富山県八尾で行なわれる祭「おわら風の盆」に絡むことを発見する。胡弓の音が響く町を訪れた二人の前で、三年前に起きた悲しい事件の秘密と、沖縄と八尾を結ぶ謎が徐々に明かされていく。
  • 十津川警部 白浜へ飛ぶ
    5.0
    東京・阿佐ヶ谷のマンションでエリート商社マンが殺害され、恋人のスチュワーデスも南紀白浜空港のトイレで死体となって発見された。そして彼女のマンションには「死ね!」という赤い文字が。犯人は彼女につきまとっていたストーカーなのか。十津川警部の推理がたどりつく結論は? 傑作ミステリー4編。(講談社文庫)
  • 宗谷本線殺人事件
    4.0
    殺意を刻んだ北の大地。十津川、渾身の推理! 白銀を切り裂いて走る列車内で、男が毒殺された。スーツケースを持ち去り、美深(びふか)という駅で姿を消した謎の女。死の間際に被害者から書きかけの原稿を託されたルポライター。事件の鍵は、かつて音威子府(おといねっぷ)で起きた残忍きわまる殺人事件にあった。急行「利尻」と「礼文」、死の連鎖を追って、十津川は北の果てへ!(講談社文庫)
  • 十津川警部 EF63形機関車の証言
    5.0
    浅草のM銀行で強奪事件が発生した。監視カメラが捉えた映像に容疑者が鮮明に映しだされていた。しかし、容疑者には横川駅で撮ったEF63形機関車の車両ナンバーが入ったアリバイ写真があり、捜査会議で犯行は不可能という結論に傾くのだが…。捜査に執念を燃やす十津川警部はアリバイを証明する時間の壁に挑んだ!
  • 高知・龍馬 殺人街道
    2.7
    〈私は、現代の坂本龍馬である。必ず、日本を洗濯する〉。宣言書が雑誌社に届いた。その言葉通りに、物議をかもした社長、有名漫画家、風俗王が射殺されてゆく。そして、遂に狙いは総理大臣に定められた! 龍馬を崇拝し、彼の足跡を辿りながら、大胆な手口で犯行を続ける男。高知、京都、十津川警部の捜査行は続く。トラベルミステリーとサスペンスを見事に融合させた長篇小説。
  • 十津川警部 さらば越前海岸
    -
    ロボット開発に関わる二人の死の真相を暴け。  昭和精密機械の技術者、早川啓介の遺体が東尋坊で発見された。旅館には遺書が残されていたが、父親の雄介は息子の死に疑問を抱く。人型ロボット開発の中心人物として仕事は充実しており、プライベートでも悩んでいる様子はなかった。雄介は、退職間近の会社を辞め、息子の死について調べ始める。  ついで、浅草のビルから飛び降りたと思われる若い女性の死体が発見される。亡くなった北川愛は工業デザイナーで、「啓介さん、ごめんなさい」という遺書めいたメモが、早川の名前とともに残されていた。そして、北川は啓介が関わっている人型ロボットのデザインを担当していることが判明した。  調べを進めるうちに、十津川警部は、ロボット開発を巡っての人間関係のきしみがあったことを突き止める。  さらに東尋坊で啓介に声をかけたと思われる女性を、父の雄介が見つけたと連絡してきた。  果たして二人の死の真相とは?
  • 恐怖の海 東尋坊
    3.0
    「私は殺されました。恨みます──」家の留守番電話に連日、吹き込まれていたメッセージ。しかし、その女はもう殺されていた。死者からのメッセージの謎を解くため、日下刑事は単身、東尋坊にとんだ。表題作以下、毒殺された鯉が釣れる富士西湖、自殺が相次ぐ昇仙峡、幽霊を見にいった客が溺れる繋温泉……名勝をめぐる、傑作トラベル・ミステリー全4篇を収録。おなじみの十津川警部と同僚の刑事たちが難事件に挑み、鋭い推理が展開される。
  • 愛と悲しみの墓標
    3.0
    独身の実業家・五十嵐が殺された。容疑は男が生前つきあっていた三人の女に向けられる。さつき──身長175センチ、モデル。友美──和服が似合う銀座のクラブのママ。知恵──十九歳のテレビタレント。捜査がおよび、たがいに疑心暗鬼に陥る三人。莫大な遺産を巡って第二、第三の悲劇が起こる。十津川警部は、事件の裏で糸を引く狡猾な真犯人の存在を察知。美女たちの疑惑をめぐり、会津と日光を舞台に展開する傑作長篇トラベル・ミステリー。
  • 恨みの三保羽衣伝説
    2.5
    ごったがえす新宿駅構内で、見知らぬ和服美人から警視庁捜査一課の西本刑事に手渡された一通の手紙。そこには「ミス羽衣」を名乗る女、竹田幸美の謎のメッセージがしるされていた。事件のにおいを嗅ぎとった西本は、さっそく三保の松原を訪れたが、幸美はすでに死亡しており、西本に脅迫状、そして凶悪な犯人の魔の手が迫る! 表題作ほか、箱根仙石原、芦ノ湖、浜松を舞台に十津川警部と仲間たちが活躍するトラベルミステリー3篇。
  • 十津川警部・怒りの追跡(上)
    4.0
    函館のグラウンドで、高校球児が覚醒剤の常習者に刺殺された。被害者の兄、警視庁の清水刑事は犯人を追うが、コンビニで買物客を殺した犯人は、その場で警察官に射殺される。事件の裏に覚醒剤の密売組織があると睨んだ清水刑事も、寝台特急・北斗星4号の中で殺害されてしまう。このままでは、もっと死者が出る。怒りに燃えた十津川警部が本格捜査に乗り出し、事件の舞台は函館から東京、そして海外へ。珍しく、十津川夫人・直子も登場する壮大なスケールのミステリー。
  • 特急ゆふいんの森殺人事件
    3.0
    暗い過去を持つ元刑事の私立探偵のもとに、失踪人捜査の依頼があった。雇っていた女が男といっしょに会社の金を持ち逃げしたというのだ。彼らの足取りを追って九州へ向かう私立探偵を待ち受けていたのは、十津川警部が担当している殺人事件だった。かつて、十津川のもとで腕利きの刑事として働いていた探偵は、温泉地由布院から熊本へと移動したいきさつを語りだす……。風光明媚な土地を舞台に、ふたつの怪事件が交叉して意外な展開を見せる。長篇推理小説の傑作。
  • 祭りの果て、郡上八幡
    2.5
    十津川警部「祭り」シリーズ、遂に電子化! ダムの底から発見されたカメラマンとミス・郡上八幡の死体。男性の衣服からは覚醒剤が見つかり、しかも彼は現・警視総監の息子だった。十津川警部の必死の捜査により、事件は4年前の血塗られた連続女性殺人事件へと繋がってゆく。真相究明を目指す十津川と、スキャンダルを恐れる警視庁上層部の確執を描くサスペンス長篇。
  • 明日香・幻想の殺人(十津川警部シリーズ)
    -
    高松塚古墳の側で、古代貴人の衣装を纏った男の絞殺体が発見された。被害者は資産家の小池恵之介70歳。彼の口座から30億もの大金が引き出されていた。十津川警部は、小池の秘書で愛人の早川亜矢子を訪ねるが、何も知らないという。やがて、彼女も失踪し……。捜査の為、十津川警部たちは奈良へ。飛鳥時代への幻想の果てに連続する殺人! 古代史の闇に迫る名推理。旅情あふれる長編歴史ミステリー。
  • 十津川警部 金沢・絢爛(けんらん)たる殺人
    4.0
    都内のビル屋上で、加賀宝生流の能衣装をまとった男の死体が発見された。被害者は死ぬ前に能を舞ったらしい。近くのホテルに滞在する某国の大統領に見せるためだったと推測された。学生時代に金沢に滞在していた大統領が昔愛した女性が、2年前に失踪していたことが判明。現地で捜査を続ける十津川を待ち受けていたのは、古都に秘められた大きな陰謀だった。
  • 「ななつ星」一〇〇五番目の乗客
    3.0
    豪華列車「ななつ星」に病気の母親を乗せるため、賀谷大三郎は悪知恵を働かせてツアーに潜り込んだ。ところが乗車直後、大三郎のもとに一通の脅迫状が届く。今回の悪事を見逃してやる代わりに、ある乗客の手帳を盗み出せというのだが……。さらに、乗車していた次期駐日アメリカ大使の女性が行方不明に。続発する事件の黒幕を追い、十津川警部が九州を走る!
  • 伊勢路殺人事件(十津川警部シリーズ)
    4.0
    十津川警部の妻・直子がゴールデンレトリーバーを飼い始め、愛犬家の会に入会した。会長の小原は、かつて犬のお伊勢参りがあったと知り、愛犬の茶々を伊勢へ向かわせる計画をたてた。茶々が出発した日、自由が丘で木村という男が刺殺される。現場付近で、茶々の目撃情報があったことに着目した十津川警部は…。東京と伊勢を結ぶ難事件に挑戦! 有名観光地を舞台に描く傑作長編旅情ミステリー。
  • 死者はまだ眠れない〈新装版〉
    4.7
    警視庁捜査一課の十津川警部は殺人事件の通報を受け、現場へ急行した。だが到着したとき死体は消えていた。その後も同様の死体消失事件があいつぐ。事件の鍵を握る興信所員・秋山の存在が浮かぶが、彼は不審死を遂げ、貸金庫からは多額の現金と偽造パスポートが見つかる。手がかりを失い困惑する十津川のもとに、さらなる事件の報告が!
  • 十津川警部 影を追う
    4.0
    東京・井の頭公園の道路脇に停車していた車の中で、女性が殺害されていた。被害者は青木美加、三十六歳。国土開発省エリート官僚の妻だった。解剖の結果、妊娠が判明したが、夫の子供ではなかったのだ。十津川らの極秘の捜査は難航。厳重な緘口令がしかれたにもかかわらず、事件が週刊誌にスクープされ、さらに記事を書いた編集長も殺害される。困惑する捜査本部。そこへ、犯人の名前が記された手紙が届いたのだ! 差出人の<シャドーX>とは何者か? 事件は予想外の展開を見せ始めた……。傑作長篇ミステリー。
  • 伊勢路(ルート)殺人事件
    5.0
    犬がお伊勢参り!? 警視庁捜査一課の十津川警部は、妻の直子から話を聞いて驚いた。直子が参加している「東京ゴールデンレトリーバーの会」会長の小原が、愛犬・茶々を単独で東京から伊勢神宮まで参拝させようというのだ。茶々が出発した翌日、自由が丘で男性の刺殺体が発見された。ポケットにはBB弾の入ったガスガンが。現場近くの路上で、首に札をぶら下げたゴールデンレトリーバーが目撃されていた。果たして茶々なのか? 十津川警部、神の地へ!
  • 新・東京駅殺人事件
    3.0
    修復されて美しく生まれ変わった東京駅と東京ステーションホテル。一人の新人作家がここに滞在し、鉄道ミステリーの構想を練っていた。その部屋から見下ろせるコンコースで、人待ち顔で佇んでいた女性が、深夜に謎の死を遂げた。さらに駅で開かれるコンサート「エキコン」に、爆破するとの脅迫電話が! 十津川警部が、続発する事件の裏にある巨大な陰謀を追う!
  • 智頭(ちず)急行のサムライ
    3.0
    宮本武蔵生誕の地にある智頭急行「宮本武蔵駅」。その名誉駅長に、在野の若き天才剣士が任命された。誰の挑戦でも受けると宣言した彼は試合に勝ち続け、ついには全日本大会優勝者に挑戦状を突きつける! 一方、東京・上野で刀剣商が殺害された。犯行は武道家によるものと思われるのだが……。十津川警部は、事件の背後にある武道界の深い闇へと踏み込んでゆく。
  • 十津川警部 記憶
    -
    都内でフリーカメラマン永井俊誘拐事件が発生した。犯人からの要求はなく、3日後に無事保護された。十津川警部が被害者の身元を調べると、幼児期に八王子の浅川の河原で保護され養護施設で育てられた事がわかる。保護される以前の永井の記憶は、SL列車・桜・2人の男女という曖昧なものだった。十津川はこの記憶が事件の鍵と睨み捜査を進めたが、その矢先、大井川鐵道で永井を巻き込む第2の事件が発生した。
  • 特急ワイドビューひだに乗り損ねた男
    2.8
    東京・三鷹の空き家の床下から男の白骨死体が発見された。ポケットには、2年前の高山行き「ワイドビューひだ13号」の切符が残されていた。飛騨高山へと向かった十津川警部は、7年前、市議の妻と駆け落ちして消えた男の話を聞く。市議はその後、元大臣の娘と再婚し、国会議員になっているのだが……。さまざまな圧力を撥ねのけ、十津川が暴く恐るべき陰謀とは?
  • 京都嵐電殺人事件
    3.0
    京都の名所旧蹟を結ぶ路面電車・京福電鉄。通称「嵐電」愛好家の集いが「嵐電会」だ。その結成一周年記念のイベントが開かれた。嵐電だけを使って三カ所の神社仏閣を巡り写真を撮影、タイムと写真の優劣を競うレースだ。優勝者には500万円の賞金が出るという。ところが、レース途中、参加者の夫婦が他殺体で発見された! 十津川警部が犯人の秘められた動機を追う!
  • 富士急行の女性客
    -
    富士山の絶景を楽しめる「フジサン特急」に乗車したカップル。二人は終点の河口湖駅で降りるが、帰りの列車に乗ってきたのは女一人だけだった。消えた男は、そのまま失踪を遂げてしまう。彼は「日本ミステリーの会」というサークルの活動で、青木ヶ原樹海を調べに行ったらしいのだが……。さらに、サークルのメンバーの一人が殺害された! 十津川警部の名推理。
  • 十津川警部 L特急やくも殺人事件
    3.0
    十津川警部は亀井刑事と三上部長刑事の特命を受け、警視庁を退職した岡部道夫の事故死に関する捜査のため岡山に向かった。捜査を進めると、岡部が退職後も密かに追っていた事件の真相がしたためられていた手帳の存在が判明した。その手帳から、警察幹部が関与したある事件の全容が浮かび上がってきた……。
  • 十津川警部捜査行 東海道殺人エクスプレス
    -
    鶴見線、身延線、ブルートレイン……十津川警部、東海道を駆ける! 東京湾岸の運河に面した無人駅で、デートを楽しむ若いカップル。だが数日後、ここを訪れた女性が絞殺死体で発見される。彼女には殺されるような事情はなく、十津川班の亀井警部は、別の事件との関連に目をつける……。「運河の見える駅で」のほか、「死を呼ぶ身延線」「殺人は食堂車で」「長良川殺人事件」「十七年の空白」――東海道を東から西へ向かう十津川警部事件簿5編収録。
  • 寝台特急「紀伊」殺人行
    2.8
    女性を暴行し自殺に追いやり、故郷南紀を飛び出した中西明は、両親の遺骨を抱いて十年ぶりに帰郷した。中西を迎えたのは、墓石や駅の伝言板に書かれた不気味な脅迫文と知人の怪死であった。そして、現地で逢う予定の婚約者も寝台特急「紀伊」から忽然と姿を消した。中西の帰郷が動かす黒い影…。十津川の指示のもと亀井が暴く意外な真相とは。
  • 十津川警部捜査行 殺意を運ぶリゾート特急
    -
    全国のリゾート地を舞台に、十津川警部の推理が光る! 警視庁捜査一課の日下刑事は、友人のカメラマンが蔵王で撮影した10枚の写真に、殺人事件の匂いをかぎ取った。報告を受けた十津川警部はただちに山形県警に連絡するが、やがてカメラマンの足取りが途絶え……。「蔵王 霧の中の殺人」のほか、「恐怖の湖 富士西湖」「北への危険な旅」「十津川警部の休暇」「殺しの風が南に向う」を収録。
  • 上野駅13番線ホーム
    3.5
    失意を抱いて、郷里の美唄(びばい)に帰るために向かった上野駅で、本田剛(ほんだつよし)は、同郷の成功者・小池をはずみで殺してしまう。そして、再び上京した本田は、同じ上野駅13番線ホームで、第二の殺人事件に遭遇した。本田を助ける謎の女・江川麻里(えがわまり)。事件の背後には、熾烈(しれつ)な企業間戦争があるのか。北へ向かう夜行列車の終着駅を舞台に、十津川(とつがわ)警部の推理が冴える傑作長編推理!
  • 北リアス線の天使
    3.7
    看護婦・田代由美子の協力を得て、生涯最後の大作を描くために、三陸海岸の名勝・浄土ヶ浜に向かった老画家・篠崎源一郎。その周辺を調べる私立探偵が東京のホテルで殺され、十津川警部が三陸へ飛んだ。篠崎の妻、謎の美少女、そして女画商。篠崎の作品をめぐって、女たちの欲望が渦巻く! ロマン溢れる筆致で、人生の愛と裏切りを描く、旅情ミステリーの傑作!
  • 諏訪・安曇野殺人ルート
    5.0
    諏訪湖に沈んだ車の中で死んでいた男。そして、政財界の大物を顧客に持つクラブのホステスが刺殺された。作家を名乗り、湖畔に隠れ住む男が、捜査線上に浮かぶが、その動機は何なのか? 十津川たちの必死の捜査によって、政敵のスキャンダルを握ることで、日本の政治を壟断せんとする秘密組織の黒い野望が暴かれる! 政界の闇をテーマに、巨匠が描く傑作サスペンス!
  • 韓国新幹線を追え
    2.5
    韓国新幹線[KTX]を舞台にした、日本側特使の「暗殺計画」を阻止するために、十津川(とつがわ)と亀井(かめい)は、韓国に飛んだ。時速300キロで疾走するKTXを占拠した謎のグループの正体は何か? そして、その目的は? 精力的な現地取材の成果を生かし、険悪な日韓関係と、韓国国内の抱える社会問題をモチーフに、巨匠が描く、ファン必読、興奮のトラベル・ミステリー!
  • 謀殺の四国ルート
    3.0
    女優・中村美矢子は、土佐中村への一人旅の車窓から、河原で男が襲われる現場を目撃する。その河原で死体となって発見されたのは、美矢子を東京から尾行してきた男だった。旅を続ける彼女のまわりで次々と起こる怪事件。美矢子は、自分の身にも危険が迫っていることを感じはじめる。そのころ東京では、彼女のマネジャー・里見保が行方不明になっていた。東京で捜査を開始した十津川警部は、四国の事件との関連を探る。表題作「謀殺の四国ルート」をはじめ、十津川警部の活躍を描く四作品を収録!
  • 恋の十和田、死の猪苗代
    2.7
    ハネムーンで殺されてしまった新妻との思い出の地、十和田湖で、西本刑事は亡き妻と瓜二つの女性、みな子と出逢う。しかし、彼女は猪苗代湖からの手紙を最後に姿を消してしまった。必死の思いでみな子を探す西本。だが、彼女は何者かに殺害され、西本刑事が殺人の容疑者として福島県警に逮捕されてしまった! 部下の窮地を救うべく捜査を開始した十津川警部は、解決したはずの新妻殺害事件に隠された謎を突き止める。長編トラベル・ミステリー!
  • 南九州殺人迷路
    5.0
    桜島行きのフェリーの上で、鹿児島選出の代議士秘書が刺殺された。十津川警部の部下・西本の見合い相手、木下ゆかりに容疑がかかる。ゆかりは見合いの翌日に「全部、嘘です」というメモを残したまま、失踪していた。そして西本に「ゆかりに欺されるな」と忠告した男が、指宿で殺害される。西本の報告を受け捜査に乗り出す十津川だが、まもなく東京でも殺人が!南九州と東京を結ぶ、恐るべき陰謀の正体とは!?
  • 十津川警部 雪と戦う
    4.5
    JRと道路公団に届いた脅迫状。それは四億円を支払わなければ、クリスマスに大清水、関越両トンネルを爆破するという犯行予告だった。折しも同一犯の手によって、天城峠と湯沢で爆破事件が起きたばかりであった。一連の事件解明のため、十津川警部が越後湯沢に駆け付ける。巧妙な手口で捜査陣を翻弄する犯人たち。果たして十津川は、怜悧狡猾な犯人を捕らえることができるのか? 雪の越後を舞台に繰り広げられる、傑作長編ミステリー!!
  • 十津川警部「告発」
    2.8
    十津川警部の旧友、原口が長崎・雲仙で死体として発見された。彼は生前、何かにひどく怯えた様子だったという。捜査が進むうちに、勤務先の音響メーカー・メディアX社に関するきな臭い噂が届く。原口は死の直前、出版社宛にメディアX社の所業を告発する手紙を出していたのだ。真相を探ろうとする十津川の前に立ちはだかる妨害の数々。そして十津川は何者かの手によって拉致されてしまうが……!?十津川警部、最大最悪の危機!
  • 十津川警部「記憶」
    2.8
    東京郊外で若手カメラマン誘拐事件が発生。しかし犯人からの要求はなく、3日後にカメラマンは無事保護された。十津川警部が被害者の身元を調べると、幼少時に河原で発見され養護施設で育てられたことがわかる。それ以前の彼の記憶は「SL、桜、2人の男女」という曖昧なものだった。十津川はこの記憶が事件に関わる鍵と睨み、捜査を開始する。その矢先、静岡の大井川鐵道で第2の事件が発生し…。傑作長編トラベル・ミステリー!
  • 十津川警部「幻覚」
    3.5
    実業家の中山憲之は、謎めいた脅迫電話に悩まされていた。3人の女性から次々と「責任を取って欲しい」という内容の電話がかかってくるのだが、中山には全く身に覚えがない。そんな矢先、脅迫電話をかけていたと思しき女性の1人が死体となって発見された。十津川警部が捜査に乗り出すが、中山も謎を追い、長野県の別所温泉に向かう。十津川と中山がそれぞれ事件を調べると恐るべき陰謀が明らかになり……。傑作長編ミステリ。
  • 城崎にて、殺人
    4.0
    警視庁OBの岡田は、山陰への旅の途中で宝石店に勤める北野という青年に出会う。翌日、北野の死体が城崎で発見された。事情聴取を受ける岡田の元へかつての後輩、十津川が現れる。東京で殺された女性の部屋に、北野の名刺が残っていたのだ。岡田が北野の足跡を辿ると、彼から宝石を買おうとしていた地元の名士が連続して不審死していたという事実が分かり……。山陰の温泉町での連続殺人に秘められた、哀しき愛の形とは!?
  • 金沢加賀殺意の旅
    3.0
    片山津温泉の旅館で東京のカメラマン、湯浅が射殺体で発見された。湯浅は旅館の美人女将(おかみ)・北川深雪を訪ねて古都・金沢まで来たという。つづいて旅館の経営者、市川も射殺される。連続射殺事件の真相を求め、片山津に向かう十津川警部。捜査の過程で、深雪の実家が詐欺で数十億円を騙し取られていた過去が明らかになる。そして、詐欺事件の関係者が次々と射殺されていくが……。本当に裁くべきは女か悪党か?十津川の心が惑う! 傑作長編トラベル・ミステリー!!
  • ワイドビュー南紀殺人事件
    4.0
    十津川警部の部下・三田村警部は、恋人の久美との結婚に踏み切れずにいた。久美の父親が殺人事件で服役中だからだ。複雑な思いを抱いて、彼女の故郷南紀へと旅する二人だが、偶然殺人事件に遭遇。駅の待合室で男が刺殺されたのだ。協力を要請された十津川らは、久美の観察と記憶を手がかりに、被害者の仲間とおぼしき二人を割り出す。だが、久美が謎の失踪を遂げてしまった。事件と彼女の間にどんな関係があるのか。広域殺人の壁に挑む十津川警部の苦悩と決断。
  • 日本のエーゲ海、日本の死
    1.5
    新宿のホテルの一室で毒殺事件が発生。その一週間後、日本のエーゲ海と呼ばれる岡山県牛窓の展望台で駐車中の車から男の死体が発見された。岡山県警から捜査協力の要請を受けた十津川警部は、二つの事件の被害者がパルテノンI号というヨットを共同所有するメンバーであることを突き止める。しかし、そのヨットは二年前に沈没し、他のメンバー四人は失踪していることが発覚した! 二年前の遭難事故を洗い直す十津川警部の前に、意外な事実が判明するが……。長編トラベル・ミステリ!
  • 夏は、愛と殺人の季節
    4.0
    元刑事で私立探偵の橋本は、長谷部から河西という男を探して欲しいとの依頼を受け城崎へ向った。ところが河西は二年前の交通事故で既に死亡していた。釈然としないまま帰京した橋本は、数日後、元上司の十津川と亀井から驚くべき事実を知らされる。橋本の依頼主である徳子が殺害されたというのだ――。二年前の交通事故を洗いなおす十津川たちを第二の殺人が襲い、難航する捜査線上に浮ぶ意外な人物に十津川警部の怒りは頂点に達した! 長編トラベルミステリー。
  • 特急しおかぜ殺人事件
    2.7
    銀座で宝石店を経営する小田冴子が、お遍路姿で失踪した! 1ヵ月後、松山行の特急しおかぜの車内で、冴子の後を継ぎ社長になった寺沢誠が、何者かに毒殺される。寺沢の手帳には「足摺岬」と書かれたメモが残されていた。彼らはなぜ四国へ向かったのか? 捜査協力の依頼をうけた警視庁の十津川警部は独自の調査を開始するが、事件は何の手掛かりもみせないまま、しだいに混迷化してゆく……。遍路巡礼の地、四国で起こる連続殺人事件に、十津川警部が挑む長編トラベルミステリー。
  • 札幌着23時25分
    5.0
    航空スト当日、暴力団川田組組長の有罪の決め手となる重要な証人を、札幌地裁まで連れていかなければならない事態が発生した。タイムリミットは深夜零時!証人を連れて東京を出発した十津川警部の行手には、それを阻止せんとする川田組弁護士佐伯の手の者が……。チャーター機、列車、東北新幹線、車、船とあらゆる交通機関を駆使して、狙う側と守る側の華麗なゲームが始まる!人気作家が自信をもって贈る、トラベル・サスペンスの決定版。
  • オリエント急行を追え
    2.7
    イベントで再来日したオリエント急行。しかし、列車から百丁のトカレフ拳銃と白骨化した手首が発見された……。政界絡みの拳銃密輸事件を捜査中に行方不明となった刑事を追い、十津川警部はベルリンへ向う。一方、日本での捜査に当たる亀井の前には謎のドイツ人が……。十津川は犯人との接触を続け、ついに舞台はモスクワ、そして厳寒のシベリアへ! 激動のヨーロッパ大陸で冴えわたる十津川の名推理。本格海外トラベルミステリー!!
  • 越後湯沢殺人事件
    2.7
    越後湯沢のリゾート・マンションで芸妓・由美の絞死体が発見された。新潟県警は、部屋の所有者・沢木を容疑者として逮捕する。身に覚えのない沢木は、大学の同級生・十津川警部に助けを求めた。旧友の無実を信じ、現地に入り個人的に捜査を進める十津川に、亀井刑事から思わぬ知らせが入った。湯沢町議で建築会社を経営する由美の父親が東京で殺されたというのだ! 強固なアリバイと権力の壁を前に、十津川警部は危険な賭けを試みる! 長編トラベルミステリー。
  • 行楽特急殺人事件
    2.7
    警視庁の西本刑事は恋人ゆう子と、箱根にむかう小田急ロマンスカーに乗っていた。この車両にはゆう子の友達の千加が接待係として勤務していて、彼らとあいさつを交すはずだった。ところが千加はノンストップの車内から消失し、自宅で死体となっていた! トラベル・ミステリーの王者の傑作集。(講談社文庫)
  • 新・寝台特急(ブルートレイン)殺人事件
    3.0
    東京の路上で、暴走族あがりのグループに因縁をつけられた青年が、はずみで一人を刺し殺してしまった。翌日に長崎から船で日本を離れる予定だった彼は、ブルートレイン〈さくら〉で逃亡する。復讐に燃えるグループと、十津川(とつがわ)警部たちが、彼の後を追う。殺意を乗せた寝台特急が、夜の闇の中を疾走する。『寝台特急(ブルートレイン)殺人事件』から25年を経て描く、渾身の記念作品。
  • 越後・会津殺人ルート
    5.0
    十津川警部の名刺を持った女性の刺殺死体が、井の頭公園で発見された! 何者かの罠であることを予感しながら、十津川は、被害者が行く予定だった会津から越後へまわる旅に出た。特急「スペーシア」にかかってきた謎の電話。そして、十津川につきまとう女性写真家――。殺人の容疑を受け、絶体絶命の窮地に落ちた十津川警部の活躍を描く、白熱のサスペンス!
  • 津軽・陸中殺人ルート
    -
    故郷の青森に向かう東北新幹線の車中で、亀井(かめい)刑事は謎の男に脅迫された。妻子を誘拐したと告げられ、やむなく男の指示に従い、金木(かなぎ)と宮古(みやこ)に宿泊。ところが相次いで他殺体が見つかり、なんと亀井が殺人容疑で県警に逮捕されてしまう。無実を主張する十津川(とつがわ)警部は、真犯人を探るべく9年前の事件を追う。罠に嵌(は)められた親友を救うため、十津川警部は奔走(ほんそう)する!
  • 富士・箱根殺人ルート
    2.8
    箱根から新宿に向かう特急ロマンスカーの座席で、青年実業家が死んでいた。不仲の妻と和解するための旅行中だったという。箱根の仙石原(せんごくばら)高原では妻の扼殺(やくさつ)死体が見つかり、夫による無理心中との見方が強まる。しかし、十津川(とつがわ)警部は財産狙いの殺人事件ではと疑い、一人の容疑者を浮かびあがらせた! 捜査陣を翻弄(ほんろう)する知能犯。十津川警部が真犯人を追いつめる。
  • 特急ゆふいんの森殺人事件
    2.7
    暗い過去を持つ元刑事の私立探偵に、失踪人の捜索依頼があった。2人組の男女が会社の金を持ち逃げしたというのだ。2人の足取りを追って、九州に向かった私立探偵を待ち受けていたのは、十津川(とつがわ)警部が担当している殺人事件だった! 交錯する2つの怪事件の接点は、何か? 由布院、耶馬渓(やばけい)、阿蘇(あそ)、天草(あまくさ)――九州の名勝を舞台に、十津川の推理が冴える傑作推理長編!
  • 寝台特急「ゆうづる」の女
    3.0
    青森駅に到着した「ゆうづる5号」の二人用個室寝台で、女の死体が見つかった。犯人は一緒に乗っていた男なのか。ところが、その男から警視庁宛に手紙が届く。自分が同室したのは、上野駅で声をかけられた見知らぬ女で、死体の女とは違うというのだ。彼は罠にはめられたのか? 真犯人の狙いは何か? 事件に隠された女の哀しい過去が、十津川(とつがわ)警部を翻弄(ほんろう)する。
  • 十津川警部「標的(ザ・ターゲット)」
    3.2
    出会い系のホームページに、K・Eのイニシャルを持つ人物の殺人予告が掲載された。狙われたK・Eとは誰なのか? 犯人の目的は一体何なのか? 十津川は、大胆な捜査活動に乗り出した。
  • 十津川警部「射殺」
    3.0
    お台場の海で見つかった、助けを求める「ナオミ」からの手紙。同じ頃、東京近郊で連続して射殺事件が発生。死体の傍には必ず「ナオミのために」と書かれたメモが残っていた……十津川は大胆な推理を試みる!
  • 伊勢志摩殺意の旅
    2.7
    地下鉄車内で男が刺殺された。彼は謎の言葉を残していた。身元は不明だが、派出所で「警察の元締めはどこか」と尋ねていたこと、伊勢名物・赤福餅を持っていたことが判明。十津川は伊勢へ飛ぶ。
  • 伊豆 下賀茂で死んだ女
    5.0
    伊豆下賀茂のテニスコートで、美人プロテニス選手の殴殺死体が発見された。直後、コーチ、大会スポンサー社長と連続して惨殺され、そのすべての現場には何故か「メロン最中」が残されていた……。
  • 愛と復讐の桃源郷
    -
    自殺の名所、青木ヶ原樹海。富士五湖のひとつ、西湖のほとりの旅館に遺書を残して男が消えた。それから一年、殺人事件が相次いで発生する。二転三転する十津川警部たちの推理の先には、驚くべき真相が!
  • 京都駅0番ホームの危険な乗客たち
    3.0
    交通事故で死亡した女性の財布に残されていた新聞広告の切り抜きには、暗号めいた数字が記されていた。十津川警部は、この切り抜きに隠された犯行計画に気づく。それは、首相と総務大臣が首相公邸で死亡した事件に端を発していた。一方、京都駅の0番ホームには、新聞広告を目にした犯人グループが集結する。寝台特急に乗り込んだ彼らの綿密な計画とは? 豪華寝台特急「カシオペア」の中で、犯人との息詰まる攻防が始まる!
  • 出雲神々の殺人
    3.0
    「神が人を殺した。これは神々の殺人の始まりだ」連続殺人の刺殺体の上には奇妙なメモが残されていた。十津川警部はメモを手がかりに出雲へ。そして無人島・祝島に辿り着き、島の神主の息子を容疑者と特定するが…。
  • 十津川警部 南紀オーシャンアロー号の謎
    2.0
    アメリカの次期駐日大使一家を乗せた特急“オーシャンアロー17号”は、京都駅を出発した直後にトレインジャックされた。列車には十津川警部の妻・直子も乗りあわせていた。犯人一味は高額な身代金を要求してきたが……!?

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  • 十津川警部 会津 友の墓標
    2.8
    早春の荒川河川敷に放置されていた車のトランクから十津川の友人・佐伯隆太の遺体が発見された。捜査に着手した十津川警部は生前に受け取った佐伯からの手紙を手掛かりに、亀井刑事とともに会津若松に向かった。

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  • 十津川警部 東京上空500メートルの罠
    2.7
    桶川運航基地から招待客七名を乗船させ東京遊覧に飛び立った世界最大の飛行船ツェッペリンNT号がハイジャックされた。犯人からのたびかさなる要求に応じて事件は解決したかに思えたが……。初の犯罪に十津川警部が挑む!!

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  • 十津川警部 急行もがみ殺人事件
    -
    陸羽東線を走る急行「もがみ1号」の車内で、若い女性の絞殺死体が発見された。おりしも新婚旅行で山形を訪れていた清水刑事夫妻は、被害者の女性を事件前に目撃していた。捜査が進むにつれ、犯人と思しき人物には完璧なアリバイが……。

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  • 十津川警部 十年目の真実
    -
    新幹線の車内で爆弾が炸裂し、小柳夫妻が即死した。その直後、“犯行を指示するビデオがある”との通報に、十津川警部は色めきだった。だが、容疑者には完璧なアリバイがあった。やがて小柳が関わる過去の事件が明るみに出るや、捜査は意外な展開に!!

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  • 十津川警部「裏切り」
    4.5
    新宿歌舞伎町の治安を守るため新設された歌舞伎署。十津川警部の同期・小早川が初代署長に抜擢されたが、開設早々署員が泥酔して車に轢き殺されるという不祥事が発生。しかもその刑事が裏で暴力団と繋がっていたとスクープされてしまう。十津川は事実確認のため歌舞伎町で聞き込みを進めるうち、刑事の死に疑問を抱く。事件の陰に潜む大きな闇の存在を感じ取った十津川は、黒幕を焙り出すべく孤独な捜査を開始するが……。新宿裏社会を陰で操る黒幕との頭脳戦を描いた傑作サスペンス!
  • 殺人者は西に向かう
    2.8
    小堺信介は仲間5人と孤独死した老人の遺品を有料で処分する会社を立ち上げた。最初の依頼が片づいた翌朝、従業員が死体で発見された。十津川警部が遺品の主である三枝修一郎の身元を洗い始めると、三枝の友人が岡山で殺されたとの情報が入る。急遽、岡山に飛ぶ十津川。そこで待ち受けていたのは第3の殺人事件だった……。十津川は殺人の連鎖を止められるのか? 事件の背後にある、時代を超えた因縁とは?
  • 吉野十津川殺人事件
    -
    ツアーコンダクターの日高忍は仕事先にストックホルムで、重しをつけられ川に沈められていたという父の死の報せを受けた。故郷へ帰った忍をはげましたのは幼馴染みの木村克己だった。だが、その木村克己が行方不明になり……。山深い村の惨劇に挑む宮之原警部!

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  • 祝日に殺人の列車が走る(十津川警部シリーズ)
    2.0
    十津川警部に、ラジオ深夜放送のリクエスト葉書を使って、殺人を予告する卑劣な挑戦状が届く。やがて黄金週間(ゴールデンウイーク)最終日、特急「有明」の車内で殺人が起こる。被害者は、不動産業などで莫大な資産をもつ小堀忠男。彼には、二人の息子と五人の愛人がおり、それぞれに遺産を分配する遺言状があった。骨肉の遺産争いかと思われた矢先、第二の殺人が……。時刻表トリックに挑む興奮の長編トラベルミステリー。
  • 殺人列車への招待(十津川警部シリーズ)
    4.0
    十津川警部に「殺人ゲームがしたい」と謎の電話がはいる。やがて、11月7日東京駅発の寝台特急『さくら』の車内で「ア」で始まる名前の女を殺すと、挑戦状が届く。悪戯か、本気か。当日は用心のため、「ア」で始まる女性二人を探し出し、ガードをつけた。だが、車内で別の女性が殺される。さらに、第二の挑戦状が……。窮地に追い込まれた捜査陣に大逆転はあるか!? 傑作鉄道トラベル・ミステリー。
  • 河津・天城連続殺人事件(十津川警部シリーズ)
    -
    新年早々、伊豆・河津七滝の宿に後藤ゆみという女が宿泊した。その二ヶ月前、同姓同名の女が七滝の一つ蛇滝で転落死していた。そして、二人目のゆみが宿泊した日、今度は釜滝で男の射殺死体が発見される。静岡県警が身元を警視庁に問い合わせると、急遽十津川警部と亀井刑事が出張してきた。殺されたのは連続殺人事件の容疑者の一人という。十津川らの手で驚愕の真相が明らかにされる。他三編を収録。

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