感情タグBEST3
Posted by ブクログ
初々しい感性が読んでいて清々しかった。
著者の率直さが、最初の一歩を踏み出させ、憧れの人物まで辿り着かせ、大きな夢へ近づいていったんだろうな。
著者が行動を起こした1999年はまだSNSなどもなかったようで憧れの写真家に手紙を出してコンタクトを図る。今ならDMが送れるかもしれない。。。
著者の写真集も見てみたい。
オオカミには会えたのかな。
ブーツを履いて歩き出せ。
知ることよりも感じることのほうが重要。
人生の悲劇は苦しみではなく見過ごすこと。
心をクリアに。
2024.4.2
Posted by ブクログ
冒険チックな本が大好きだ。石川直樹に沢木耕太郎、星野道夫など。今まで星5を付けた数少ない本の多くが冒険に関する本だった。そして、この本もそのひとつに加わった。
彼らの本は今、この地に自分がいる一方、世界の彼方には全く異なった世界があることを伝えてくれる。当たり前のことなんだけど、冒険家の本を読むと情景がトロトロと浮かび上がり、自分もその世界に指先を触れた気になれる。それが好きだ。
ただ、この本には他とは違う点がある。彼の身自体、ワンゲルならではの嗅覚で慎重に慎重を課す雰囲気がとても親近感が湧くのだ。その中で彼は若さ故の大きな一歩を踏み出した。目的地への道中から何まで美しい文書、素敵な自然(蚊は多そうだけど)、慈愛に溢れた人に囲まれてスタートした彼には嫉妬してしまいそう。だけれども、それは彼が慎重ながらも大きな決断をしたからこそ得られたものであり、更には彼の性格のおかげでもあるのだ。
とても勇気を貰えた。この勇気のおかげで、私もひとつ大きな冒険、というか挑戦に今踏み切ることが出来た。どうなるか、結果はわからん。自分次第。
Posted by ブクログ
大竹英洋さんが憧れる写真家、ジム・ブランデンバーグに会うために北米のノースウッズと呼ばれる地域を初めて旅する物語。
大学4年の秋、大竹さんは「オオカミ」の夢を見る。そして「オオカミ」の印象的な写真集に出会うのだ。それを撮影したのが、著名な写真家であるジム・ブランデンバーグと知る。弟子入りを願い、手紙を送るも一向に来ない返事。大竹さんはそれを直接聞くためにアメリカへ向かった。
読んでいると自分も一緒にカヤックに乗り、湖を巡りながら旅をしている気分を味わった。初めて見る植物や動物、天候の悪化などのハプニング、人々との出会いの喜び。大竹さんにとっても、読者である私にとっても宝物のような時間が流れている。
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著者の行動力に圧倒される。そして旅に出たくなる本です。
本を読んでから、海外でカヌーで旅がしたくなりました。
自分の知らない世界がこんなにあることを知れるのはワクワクが止まりません。
そして、僕も旅に出た。となります。
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夢中で読み切ってしまった。
単なる旅行記ではなく、周りの人たちの助けも得ながら、著者がひとつひとつ成長していく記録でもある。
著者の行動力と素直さには敬意しかない。
できない、というより「やらない」言い訳をつい探してしまう自分を反省。。
本作中で出てくる「森の生活」や「センス・オブ・ワンダー」なども、ぜひ読まねば…!
しばらくノンフィクションで忙しくなりそうだ。
Posted by ブクログ
憧れの写真家に弟子入りすべく旅立った大竹英洋さん。本書は、大胆・無謀とも思える3ヶ月に及ぶ北米ノースウッズへの旅を記した紀行文です。大変素晴らしい内容でした。
単なる冒険譚や苦難を乗り越えたサクセスストーリーでもありません。やりたいことを必死に考え、目標に向かっての決断・行動は必然だったのでしょう。文章が瑞々しく、真摯さ・誠実さが人柄として滲み出ており、その姿勢が人との出会いと学びをもたらし、運命を動かしていきます。
特に、たった一人で臨んだ8日間のカヌー紀行の部分からは、自然の美しさや厳しさなど、豊かな情景が臨場感溢れるように伝わり、読み手も自然への畏敬の念をもたずにはいられません。ちょうど、『旅をする木』の星野道夫さんが、アラスカを舞台に大自然の営みや風景を見事に描写したことに通じている気がします。
「人生に寄り道は必要だ」に100%共感します。自分自身や対象・夢としっかり対峙し、年齢を問わず、一歩踏み出そうとする全ての人に本書をおすすめします。
Posted by ブクログ
壮大な冒険に出た感覚になった。
紀行文なので淡々としていて読むのに時間がかかった。けれど、読まなければ知らなかった、自然の大きさとか、野生動物の生き様とか、
大きな想像ができました。
私もいつかノースウッズに行ってみたいなと
本当に思いました。
現地で過ごす人の人柄とか自由さとか、そういった熱い人格を知れたのもよかった。総じて面白かったです!
旅に出た理由
筆者が太平洋を越えて極寒の地に向かった理由――夢で狼が語り掛けて来たから。
それをお告げとして、実際に向かってしまう行動力。
筆者の経歴を見るに、どうにもエリート街道を歩いてきた人なんだろうなって想いが浮かんでしまう。
とにもかくにも、行動力凄いな。
Posted by ブクログ
さわやか。読んだ後、あー旅しよう。って思える。
南米縦断の旅に出る前に立ち寄った韓国で読み終わり、そこのホステルで次の人へ渡すため本に手紙を添えて置いてきたけど、次の人の旅の活力になれば良いなと思います。
Posted by ブクログ
文庫本で450ページ以上もあり、読み始めは、失礼ながら飽きてしまって終わりまで読み続けることができるかなと思っていたのですが、著者の誠実さからか、途中から応援しながらペースが上がり読みきってしまいました。北アメリカの大自然を見てみたい気持ちになりました。でも、マネはできませんけど。