赤木智弘のレビュー一覧
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「希望は戦争」以後、何となく気になって、名前を見かける度に、彼の文章は何となく追い、何となく嫌な気分になっていた。なんか嫌。でも嫌いになりきれない、気になるアイツ。
本書を読んで、著者のバックグラウンドや立ち位置、発言の動機を知り、私が感じる「なんか嫌な感じ」の正体も明らかになりました。彼が攻撃して...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルに偽りあり。著者がひっぱたきたいと願っているのは丸山眞男ではない。戦争も望んでいない。
「上の世代は何も努力せず安定した社会的経済的地位を手に入れた」「なぜ私の世代がその甘い汁を吸えないのか」
本書の主張はこれにつきる。
もう少し丁寧に補うと「なぜ私の世代は努力しないと、あるいは努力しても、...続きを読むPosted by ブクログ -
日本経済を格差・貧困の観点で論じること自体に違和感を覚える本。収入が少ないのに「人並み」の生活を求める性根をどうにかする方が先ではないか?なんて書いたら叩かれそうだが…。Posted by ブクログ
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「実存の問題は政府や政策が手を突っ込むべき問題ではない。共同体や秩序に希望をたくす方向も同様である。」
経済問題に関する入門書のように見えるけれど、本の内容はといえば、何かと話題の若年層非正規雇用労働者に関するもの。「格差」ではなくて「貧困」を問題の中心にすえて、貧困を経済学の問題として捉えて...続きを読むPosted by ブクログ -
● 年金というのは何をやっているのかというと、貧乏な若者から税金をとって、金持ちの年寄りに配っている。それよりも生活保護やベーシック・インカムで生活を保護し、それ以上の部分については、個々人が自分の判断で預貯金すればいい。
● ニート、フリーターに対して「自己責任」といっていいのは、景気がいいとき...続きを読むPosted by ブクログ