高い塀に囲まれた町、セカンドタウン。
その郊外にある古井戸から救出された高校教師・中山は井戸の底での恐怖体験を教え子の戸丸に語った。
―直立する壁を這い、糞尿をすする鼻のない異形の男・・・。
そしてその後、中山は病院の屋上から飛び降り命を絶つ。
戸丸はクラスメイトの祝詞に相談するが、祝詞は一遍の物語
...続きを読むを遺して姿を消す。
その物語に秘められたセカンドタウンの真実とは・・・?
第3回福ミス優秀賞にてデビューされた、嶋戸さんの第2作目。
1作目が1作目だっただけに、恐る恐る手に取ったのですが。
これまたかなり複雑な読後感。
舞台はSF?謎はミステリ?内容はホラー?
とにかく、私が今まで読んだことないような居心地の悪さ。
それなのにものすっごい惹かれてしまったという。
何なんだろうなぁ・・・。
ものすごい悪趣味なんだけど、最後に明らかになるアレがとにかく強烈。
人物像ひっくり返っちゃって。
いやぁ、参った。