伊集院静のレビュー一覧
-
先日、惜しくも亡くなられた伊集院静さん。この大人の流儀シリーズは、週刊誌で掲載されているエッセイをまとめたものですが、その時々の社会的な出来事や、伊集院さんの身近に起きた出来事を、氏の無頼派的な目線でバサッと批評するのが受けたのか、人気のシリーズですね。
本作はコロナ期間中に書かれたもの。愛犬との別...続きを読むPosted by ブクログ -
伊集院静さんが亡くなって本当に悲しい。好き嫌いが激しく破天荒な様だが、文章にはあたたかみと品があった。なぎさホテルで過ごした7年間、I支配人はじめ何と多くの素敵な人々に支えられたことか。私も一ファンとして、あの時逗子の海を歩いてくれてありがとうと伝えたい。御冥福をお祈り申し上げます。Posted by ブクログ
-
夏目金之助は、英語教師として愛媛の松山で正岡子規とともに過ごし、次の赴任先・熊本で新婚生活を開始。英国留学中に、子規が病死。帰国後、高浜虚子の依頼で書く初めての小説「吾輩は猫である」が評判を呼び、作家・夏目漱石として国民的作家となるが・・・。Posted by ブクログ
-
1.著者;伊集院氏は、小説家・作詞家。電通のCMディレクターになり、松任谷由実や松田聖子のツアー演出を手掛けました。その後、作家デビュー。「乳房」で吉川英治文学新人賞、「受け月」で直木賞、「機関車先生」で柴田錬三郎賞、「ごろごろ」で吉川英治文学賞を受賞。また、伊達歩の名で作詞家としても活躍。「愚か者...続きを読むPosted by ブクログ
-
2021年2月から2022年3月まで、週刊現代に連載された随筆をまとめたもの。この本を読んでいる間に、著者体調不良による休筆のニュースが報じられた。世の中の出来事に対して、また自分の好意を寄せる人に対しても、容赦なく一刀両断にする文章は、読んでいて心地よい。体調回復して、また新たな随筆を読みたいと思...続きを読むPosted by ブクログ
-
夏目金之助と正岡子規の出逢いとその後の関係は、我々が思いもつかないような、深く鋭い関係であった。作者の伊集院さんの話づくりは素晴らしい。読みやすい、素敵な、作品です。Posted by ブクログ
-
共感を覚える箇所が多かったです。他人の心の内は本当に分からない、というのは私の実感(私から見てと、人が私を見ての両目から)です。
これからも、それを前提に様々な可能性を考えながら人とは丁寧に接していきたいと思います。Posted by ブクログ -
久しぶりに読んだ伊集院さんの大人の流儀。こういう大人の話が最近胸を打つ。許せないものがない人間などこの世にいない。それを目の当たりにしたときにどうするか、そっとポケットにしまう、それだけでいい、なんてカッコよすぎる。それができる力なんだろうなぁ、つまるところ。Posted by ブクログ
-
いよいよこの下巻で夏目漱石が数々の作品群をどのようにして描き続けたのか、が分かる。
文豪の作品をまだ一度も読んだことのない私に、漱石の作品を読みたいと思えるきっかけを与えてくれたことだけは間違い無い。Posted by ブクログ -
このシリーズも10冊目。コロナ禍真っ只中の発刊だけあり、あらためて伊集院さんの信念を強く感じることができました。ご自身の闘病もあったからか、負けない思いと励ましのエッセイが多く、勇気をもらえました。
『働かざる者食うべからず』
父上の教えを体現し書き続ける氏を、すごいなぁと思っていました。
自分は...続きを読むPosted by ブクログ -
そうか、伊集院さんくも膜下出血だったのか
よく回復したな
長生きしたノボも亡くなった
人に対する見方も伊集院さん独特で
面白い
でも鹿児島の男は、彼が書いているタイプばかり
ではない
人の顔色ばかりみて、卑怯な輩も
けっこういるよ
Posted by ブクログ -
人間は一人では生きていけない
人間は一人で生きるようには、できていない
孤独を知り、生きることを知る
孤独は辛いけど、人を凛とさせる
人との関係性の中で生きながら
孤独を噛みしめて生きる
そんな雰囲気のある人がいいな
Posted by ブクログ -
「おだやかで、やわらかい時間が、私たちの国の間にはあったのですね」
「六月を綺麗な風の吹くことよ」(子規)
「水の動きも止まっている池の水の上のようなところに立っているイメージ」
-松井秀喜のスイング練習のイメージPosted by ブクログ -
編集部から、亡くなった愛犬のことをまとめて一冊の本にと申し出られ
ー だから無理だと言ったんだ。
好きだった犬のことをスラスラと書けるわけがない。
そうは言っても、愛犬・乃歩(のぼる)を語る伊集院さんが
楽しそうで嬉しくてたまらない様子がおかしくて。
東北一のバカ犬のノボ。
たくさん愛され、生き...続きを読むPosted by ブクログ