内村鑑三のレビュー一覧
-
後世のためにこれだけの金を溜めたというのも結構、事業をのこしたというのも結構、思想を雑誌の一論文にかいてのこしたというのも結構、しかしそれよりも一層よいのは、後世のために私は弱いものを助けてやった、これだけの艱難に打ち勝ってみた、これだけの品性を修練してみた、義侠心を実行してみた、情実にかってみたと...続きを読むPosted by ブクログ
-
後世への最大遺物は高尚なる人生である、と筆者は言う。後世に残す価値のあるものとして、お金、事業、思想が挙げられている。どれも残せない、と嘆く人に対してのメッセージ。高尚なる人生(自分は生き様だと捉えた)が、残された人たちにとって価値があるのだ、と考えさせられた。Posted by ブクログ
-
無教会派隆盛のきっかけにもなった伝説の講演会の記録。文語体なので、講演の内容そのままではないだろうが、それでも当時の熱気が十分に伝わる。共感できる部分と疑問の残る部分が半々という感じだった。又「ヨブ記」全体ではなく、中間部の註解を大幅にカットしてあるのが少し残念だった。Posted by ブクログ
-
内村鑑三の演説を収めた本。60ページ程度であるし、古い本ながら読みやすい。
ただ、結論は少し拍子抜け。これから少しずつその意味が沁みてくるのかもしれない。普遍的結論であるからこそ、どこから実感を伴って言葉がすっと身体に入ってくることがあるかもしれない。
この世の中にいるあいだは、少しなりともこの世...続きを読むPosted by ブクログ -
代表的日本人についての本。徳と素直さが驚くレベルですごい。
<メモ>
・徳を高める
徳は自立から磨かれる
日々の積み重ねが成長に
・試練を好機と捉える
苦しい時こそ希望を見出す
目の前の課題に全力で当たる
・ゆるぎない信念を抱く
民の声...続きを読むPosted by ブクログ -
内村鑑三の札幌農学校〜アメリカ留学時代の内的記録です。特に前半は明治初期の若者の西洋知の受容の様子がユーモアを交じえて綴られています。キリスト教もその一部であり、一時的な熱狂が過ぎ去ると、離れていく者もあり、真実、信仰の道に入る者もあり、という流れがみてとれます。後半は生真面目で誠実な若き内村の、キ...続きを読むPosted by ブクログ
-
この本は、内村鑑三がおこなった講演を記述したもので、「我々は何を後世に遺すことが出来るか」というテーマについて語られている。
要旨としては、次のようなことだ。
『お金を遺すことも立派なことである。しかし、それは誰にも出来ることではない。お金を遺すよりは事業を遺すほうが影響は大きいだろう。事業よりも...続きを読むPosted by ブクログ