野上豊一郎のレビュー一覧
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世阿弥作、能楽論の古典。実際のところは、父・観阿弥の思想を後代に伝承するために書かれたものらしいです。「花」という言葉が多用されているため、一見、詩的・幻想的なことが書かれているのかと思いきや、内容はかなり現実的。たとえば、身分の高い人が観能にくるときは待たせぬよう開演時間を早めるのがよい、とか。室...続きを読むPosted by ブクログ
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すみません、よく分かりませんでした…
こういう文章に慣れていないため、内容が入ってこなかった。自分には早すぎた...現代語訳版を見て再チャレンジしたい。Posted by ブクログ -
古文は高校を卒業していなかったから読むのが非常に困難だった。けれど内容は思っていたよりもずっと深く示唆的で、ものを作る人はぜひとも読むべき一冊であるように思える。おそらく古文に関する理解が浅いため、本来読み取れる内容の5割も理解できていないだろうから、そのうち実力をつけてもう一度読み返したい。Posted by ブクログ
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秘すれば花なり。
パンチラはみえないくらいがちょうどいい。
人生において各人の「花」を咲かせる努力を行うことが大事。
種を仕込み育てる試み。
萎れる姿が美しいのは、花だからで草ではあまり風情がないのと同様、花を咲かせることが最優先課題。
一時の花ではなく、しっかりと長く咲く花でないと飽きら...続きを読むPosted by ブクログ -
藝術を語るならば・・・の一冊である。芸能ジャンルであるが、表現の何たるかが書かれている。それをそのまま今語っても当てはまらぬが、それを踏まえねば、何も語れない。Posted by ブクログ
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タイトルからして美しいことです。
古典というには新しい時代になるのでしょうが、
久方振りに古語辞典が必要やった。
読むのに四苦八苦で、
ページ数は少ないのに難儀した。
「否定を2回重ねてんやな」
「否定の後に断定やな」
などなど声に出して自己確認。
積み重ねた技と己の姿形を花に例えるあたりから...続きを読むPosted by ブクログ -
とても短いが、要点が簡潔にまとめられており、その言葉の言い回しも、歯切れがよく美しい文章が多い。この本には、「花」という言葉が多く登場する。能の要点というのは、この「花」という一点に尽きて、ただひたすらにそれを、あらゆる言葉を用いて説明しようとしている書なのだと思った。
「花」というのは、気やオーラ...続きを読むPosted by ブクログ