実は、最近まで、発達障がいについて知らないことばかりでした...。知るきっかけは、2012年10月のFuture Innovation Cafe #43「相互理解カフェ」、そして、2013年8月のムサコ大学「認知特性と相互理解」。
発達障がいの一つである自閉症スペクトラム(ASD)。
これまで2回
...続きを読むのイベント、そして、今回の「相互理解カフェ Vol.2」を通じて、発達障がいの方々と、僕らは変わらないのだと感じるキモチが強くなりました。強いて違いを言えば、感度の差。発達障がいの特徴である「感覚刺激の敏感さ」や「こだわり」などが起因していると思うのですが、これは、僕自身もそうだし、身近な方々にも見られる違い。
実際に、発達障がいの方々と接している方々は、僕が想像する以上に苦労もあるとも認識しているのですが、少なくとも、僕自身が、発達障がいを特別なことでなく、普通なこととして理解することができたのは、大きな学びでした。
そして、最も大きな学びは「相互理解のしかた」。
日本では、聖徳太子が一度に10人の話を聞き取ることができたのが逸話として残っているように、自分自身も「聞く側」の能力が問われる、別の言い方をすれば、理解できないのは聞く側に責任があると思い込んでいました。これは、東洋の思想。
しかし、実際には、理解のしかたにも個性があります。「視覚優位者」「言語優位者」「聴覚音優位者」「身体感覚優位者」。さらに言語優位者も「言語映像タイプ」「言語中傷タイプ」「聴覚言語タイプ」に分かれます。
画一的な説明では、相手に理解されない。相手の個性に合わせて発信することが大切。相手が理解できないのは、発信者の説明力不足。これが、西洋の思想。
「(受け手の)理解力」より、「(送り手の)説明力」が大切。
「何度言っても、なんで、アイツは理解しないんだ!」と相手の責任にしてイライラするのではなく、「アイツには、どのように伝えればいいんだろう?」と自分を問うようにする。
2012年10月の「相互理解カフェ」をきっかけに、コミュニケーション方法を再考し始めている僕です。40歳を過ぎて学んだ「相互理解」。大きな学び。
あっ、最後に、この本で新たに知った言葉「定型発達」。「発達障がい」の対となる言葉。「定型発達」って、画一的でつまらないイメージが湧くのは僕だけでしょうか?