一田和樹のレビュー一覧

  • 天才ハッカー安部響子と五分間の相棒
    つまらなくはないけど…

    あとがきで作者自ら書いているように、読者を楽しませようというよりは、自分が書きたいものを書いた感が強く感じられた本。

    そのためか、ところどころ都合の良い展開に思えてしまった点が気になって…

    高野肇がラスクに加入する理由や、安倍響子と肇が惹かれ合うきっかけ…ってそもそもあ...続きを読む
  • 檻の中の少女
    一気読みしてしまう文章の流れはすごい。
    ただ題材が「日常を忘れさせてくれる」とは程遠くて……読む本を間違えた感が否めない。
  • キリストゲーム CIT内閣官房サイバーインテリジェンスチーム
    話しとしてはなかなか面白いのですけど、ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞した「檻の中の少女」とよく似た「自殺幇助サイト」がベースであるという点はマイナス要因じゃないかなと思います。「少女」シリーズ同様、こちらも続くそうです。
  • キリストゲーム CIT内閣官房サイバーインテリジェンスチーム
    201X年「キリストゲーム」とよばれるゲームが若者の間で流行する。
    「導き手」のためになる“何か”をした後、「救い主」が自殺する、というのがそのルール。
    「導き手」と「救い主」が出会うためのネットサービス「法王庁」の参加者は百万人を超え、毎日数十人の「救い主」が自ら命を絶つ。
    社会危機を打破するため...続きを読む
  • 檻の中の少女
    情報セキュリティ関連イベントで配布されていた本書。
    セキュリティについて、一般人にもわかりやすく書かれているので、IT業界に身を置く人は一読をおすすめする。
  • 檻の中の少女
    なかなか面白かった。
    少し軽いハードボイルドテイストで進んで行くんですが、終盤の犯人の毒は、強烈でした。
  • 檻の中の少女
    第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。

     企業のシステム絡みのトラブル解決を生業としている君島悟は、メインクライアントの担当者からある老夫婦を紹介された。老夫婦の息子は自殺してしまったのだが、彼は死ぬ前に「ミトラス」という自殺支援サイト(表向きは転生支援サイト)に登録していたのだという。...続きを読む
  • 檻の中の少女
    第三回「ばらのまち福山」ミステリー文学新人賞受賞作。
    勿論例によって島田荘司先生選考によるものです。
    正直オビにあるように「モルグ街の〜」が引き合いに
    出される理由はピンと来ない部分はありますが、
    ラストまで一気に読ませる内容...かな。

    匿名性の高い自殺支援サイト「ミトラス」によって
    息子を殺さ...続きを読む
  • 檻の中の少女
    自殺支援サイトをある事情で調査する主人公。その実態が徐々に明らかになる展開は面白いし、サイバーセキュリティを題材にしてるのも新鮮。最後に用意されてるどんでん返しもお見事!驚愕・狂気のエピローグはあまりにドロドロでちょっとひいた。
  • 檻の中の少女
    コンピュータのセキュリティ関係の仕事をなされている方が書かれた本ですので、個人情報が流出していくあたりにリアリティを感じてしまいます。
    倫理的な問題は別として、賢い商売を考えたと思います。こんなのが現実として存在するのなら恐ろしいですが。
  • 檻の中の少女
    企業のシステム絡みのトラブルを解決するサイバーセキュリティの専門家、君島悟。
    個人の依頼は受けないようにしているが、知り合いに頼まれある依頼を受けることに。
    息子が自殺支援サイト「ミトラス」に殺されたのだという橋本雄一・美代子夫妻。
    息子の死の真相を知りたいという彼らのため調査をはじめた君島だったが...続きを読む
  • 檻の中の少女
    第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。サイバー系のお話なのだが、ちょっと間抜けでお茶目な主人公が、ハードボイルド臭をさせながらも3枚目なのが魅力。そんな現代的な設定にもかかわらず、結末は古風なミステリを読むかのような印象。まったく別の作品になってるなー、女性って怖いなーなどと思いつつ、続編...続きを読む
  • ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話

    想像力や文章の合う合わない

    が一致しないとゾッとするには難しい。
    怖いよりもどういう意味?ってなってしまうと考えるのに時間使って、この文章を読み解くのにこんな時間を…?その時間を使ったことにはゾッとしそうだけど…
    良いところはタイトル通り指先、短いから隙間時間に読めるところ。
    個人的に解説載ってた方が楽しめたのかな〜とは思った...続きを読む