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タックスヘイブンの実態を追及したジャーナリストが、社会、経済、政治を世界的に支配し、大多数の犠牲の下にごく少数の人々だけを富ませてきた金融の闇について解き明かし、そこからの出口を提示する。富を搾取し、世界的に格差を生じさせた元凶はロンドンのシティだとして、歴史的経緯もひも解きつつ、その実態に迫る
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Posted by ブクログ
現代が金融帝国主義の時代であること、それが破綻の瀬戸際にあることを繰り返し明言している。金融が吸血鬼となって、他の産業・社会階層から富を収奪・搾取しているのが現代の金融システム。 それを支える仕組みは、タックスヘブン、英国のシティ、各国の法人税減税競争など 各国は稼ぐ法人から脅され、屈している。 過...続きを読む剰な金融緩和で支える限界か、収奪される弱者の立起か、破綻は必至。 金融の自己膨張←①デリバティブ②証券化=二大金融イノベーション(268) 資本規制を逃れ、最大のレバレッジ 利益は自分に、損失は国民に 溢れる資本=利益の蓄積→6%の利回り=金融の自己増殖 人類は食い殺されてしまう!
金融の呪いを読んでいると、頭の知恵比べと言うか、悪知恵と言うか、合法的詐欺と言うか、そういう言葉しか思い浮かばないくらい、途方な問題だ。正義でもって法律で規制しても、頭の良いグローバル金融エリートはいとも簡単に搔い潜るだろう。 彼らが搾り取る相手である政府・行政は市民が納めた社会インフラ・サービスを...続きを読む生み維持するための大事な原資となる税金を守ることができるのだろうか。 そんなことを思い浮かべながら読んでいた。 因みにこの本の主題テーマは『金融の呪い』。 石油利権によって政治権力を牛耳り、他の経済セクターの発展を阻害する現象を『資源の呪い』という。 これが金融利権によって、政治権力を牛耳り、他の経済セクターの発展を阻害する現象を『金融の呪い』と言う。 『資源の呪い』はアンゴラを始めとする資源諸国で起きていて、今回の『金融の呪い』はイギリスが舞台である。 従来型の右派vs左派時代から新自由主義vs民主主義。 たぶん、大筋抽象的に言えばこんな感じ。 因みに終盤に、イギリスと中国の話が出てくる。 イギリスが中国から金融関連の仕事をもらう一方、中国はイギリスから原子力発電の仕事をもらうバーターのエピソードを見た時、ドン引きした。 英国、本当に大丈夫か?
1.世界の金融事情が悪化してく中で、日本以外のことも学びたいと思いました。 2.ウォール街よりも歴史があるロンドンの金融市場に焦点を当てた本です。本書では、貧困層が拡大していくのかという問題について、タックスヘイブンが大きく関わっていると述べています。また、題材としてKKR社について述べ、この会社...続きを読むがどのような歴史を歩んできたのか、なぜ地域全体に所得が上がっていかないのかを述べています。 3.結局のところ、分配されないことがきっかけになっていると思いました。そして分配がなくなることで消費が増えず、将来への不安が強くなることで一時的にお金をもらっても貯蓄に回ります。そうなってしまっては経済は循環しません。 対策という対策は、消費者が値上げに対してマイナスイメージを取っ払い、企業が適正に儲けることに寛容になることだと思います。そして、値上げに対するマイナスイメージを払拭し、所得が上がる方法を作るしかないと思います。
斜め読みで。 英国ジャージーを使ったスキームに関与しているが、悪魔と言われると(~_~;) ルールの中で最大限の価値を引き出す事が、金融だけを見ると本書のようなネガティヴ指摘になるが、それを駆使して事業全体の価値を上げることで、世界をより良くしている事も事実だ。 行き過ぎた虚業への傾倒に気をつけてバ...続きを読むランスを取っていかないと。
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ニコラス・シャクソン
平田光美
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