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電気式五芒星と古文献を駆使し、オカルトと科学を混合させた技術で怪奇現象に立ち向かう、名うての“幽霊狩人”──トマス・カーナッキ。彼が事件をみごと解決して自宅に帰還するたび、わたしたち友人は食事に招かれ、その冒険譚に耳を傾けるのだ。無人の空間で起こった死傷事件、不気味な口笛の鳴り響く部屋の怪談、馬の魔物が出現する奇譚等々、ドイルの創造した名探偵ホームズと同時代に発表され、その怪奇版として名高いシリーズ全作を新訳で贈る。本邦初訳の資料的作品1編を含む、全10編を収録した。/【目次】礼拝堂の怪/妖魔の通路/月桂樹の館/口笛の部屋/角屋敷の謎/霊馬の呪い/魔海の恐怖/稀書の真贋/異次元の豚/探偵の回想/訳者あとがき
...続きを読むPosted by ブクログ 2012年01月09日
基本はホラー、ですが
作品によってはミステリー要素も含まれます。
ミステリーのほうは深くは追求しないので
完全解決を望む人には向きません。
面白い作品は
ミステリーを含まない作品に多いです。
純粋なホラー作品である「魔海の恐怖」や「口笛の部屋」は
中々怖い怪物を拝むことができます。
最後はあまり…...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月01日
オカルト探偵カーナッキの怪奇探偵小説10編収録。ゴーストハンターものならカーナッキだが、正確には彼はハンターではなくゴーストファインダーらしい。電気五芒星や古文献を使って難事件に取り組むがゴーストをハントしない。事件はどれも人為的なものばかりでタイタスクロウのように魔物と対決はしない。むしろ中禅寺秋...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年12月30日
心霊・怪奇現象を探求するカーナッキ先生が、怪奇事件を調査して解決する連作短編集。オカルト前提ではない中立な姿勢で調査して、時には合理的な解決がみられることもあるのが面白いです。
正直なところ盛り上がりに欠けて若干退屈な作品もあるのですが、独特の魅力があります。
独自の理論体系や用語にはなかな...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年02月24日
コアなファンも多いようだが、う〜ん、という感じ。友人4人を呼びつけて、カーナッキ自らが解決した事件を語って聞かせるという設定なのだが、「理解できるかね」「想像できるかね」等々、確認を促すような問いかけが頻々とあって、いささか鬱陶しい。“究極の恐怖”として語られることに対しても、あまりそう感じられなか...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年09月11日
「クトゥルー神話」の流れを汲みしもの(コズミック・ホラー)、という枠で捕えていたので、「ホームズのライバル」というタグにちょいとびっくりしてみたり。そうか、怪奇探偵小説、か……ホームズにも「バスカヴィル家の犬」とかあったもんなあ。
「電気式五芒星と古文献を駆使し、オカルトと科学を混合させて怪奇現象...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月23日
『礼拝堂の怪』
アルフレッド・ジャーノック卿の屋敷で行われた礼拝の終わった礼拝堂で片付けていたベレット執事が何者かに刺された。司教もジャーノック卿も目撃する中の事件。呪われた礼拝堂の秘密。
『妖魔の通路』
アンダースン邸の回廊の突き当たりの部屋で起きる怪現象。夜中に開くドアのの音。執事のピーターズ...続きを読む
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