「安南王国」の夢―ベトナム独立を支援した日本人

「安南王国」の夢―ベトナム独立を支援した日本人

2,640円 (税込)

13pt

4.5

■戦争と革命、夢と挫折―― 百年にわたる日越交流の秘史。
明治45年1月、一人の少年が故郷・天草から船でベトナムへ旅立った。その6年前、ベトナム王朝末裔の青年が故郷を脱出し、日本へ密航する。二人はやがて一つの目的のため、海を挟んだ異国の地で起ち上がる。ベトナム独立という見果てぬ夢をめざして――。

[目次]
序 章 「兄弟同士の戦争はやめること」
第一章 隠れキリシタンの里・大江
第二章 植民地・仏印
第三章 大南公司と大川塾
第四章 「東遊(ドンズー)運動」と王子クオン・デ
第五章 クオン・デ、漂泊の日々
第六章 日中戦争と日本の南進政策
第七章 北部仏印進駐とベトナム復国同盟会
第八章 開戦と松下光廣のサイゴン復帰
第九章 明号作戦とベトナム独立
第十章 日本敗戦とホー・チ・ミンのベトナム
第十一章 「ベトナム現代史」の激流の渦中で
終 章 南十字星きらめく下で


<著者略歴>
牧 久(まき・ひさし)
ジャーナリスト。一九四一年、大分県生れ。六四年、早稲田大学第一政治経済学部政治学科卒業。同年、日本経済新聞社に入社。東京本社編集局社会部に配属。サイゴン・シンガポール特派員。八九年、東京・社会部長。その後、取締役総務局長、常務労務・総務・製作担当。専務取締役、代表取締役副社長を経て二〇〇五年、テレビ大阪会長。現在、日本経済新聞社客員、日本交通協会会員。著書に『サイゴンの火焰樹――もうひとつのベトナム戦争』『特務機関長 許斐氏利――風淅瀝として流水寒し』『不屈の春雷――十河信二とその時代』上下『満蒙開拓、夢はるかなり―加藤完治と東宮鐵男』上下(各小社刊)がある。


※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『「安南王国」の夢―ベトナム独立を支援した日本人』(2012年6月5日 第2刷)に基づいて制作されました。
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「安南王国」の夢―ベトナム独立を支援した日本人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年10月03日

    ベトナム独立にこんなにも深く日本人が関わっていたとは、あまり知られていないのかも。ベトナム好きとしては知っておきたい歴史。
    革命家ファン・ボイ・チャウに担ぎあげられて日本に渡り、元首として帰国することを待望されながら、歴史に翻弄され失意のうちに東京で息を引き取った王族クォン・デ。天草から15歳でハノ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年05月14日

    二人の人物を中心にベトナム独立運動が語られています。
    15歳で仏領インドシナに渡り、「大南公司」を興して成功した実業家・松下光廣。
    ベトナム王国初代嘉隆帝の長男で皇太子だったものの早世したグエン・カイン(阮景)の末裔で、日本に亡命して独立運動を推進した畿外侯クォン・デ(彊柢)。
    フランスの植民地であ...続きを読む

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