不如帰

不如帰

814円 (税込)

4pt

「ああ辛い! 辛い! もう――もう婦人(おんな)なんぞに,生まれはしませんよ.」日清戦争の時代,愛し合いながらも家族制度のしがらみに引き裂かれてゆく浪子と武男.明治31-32年発表,空前の反響をよんだ徳冨蘆花(1868-1927)の出世作は,数多くの演劇・映画の原作ともなり,今日なお読みつがれる.改版(解説=高橋修)

...続きを読む

不如帰 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    浪子さんと同じ歳の時に読んでほろりと涙が出た。蘆花自身が言うように王道かつドラマチックだが、だからこそ後世に残る作品となったと思う。

    0
    2021年08月23日

    Posted by ブクログ

    儚い生命が病に手折られる哀しさ、二人の仲が引き裂かれる運命の残酷さ。悲運に悲運が重なる浪子が哀れ。

    いわゆるお涙頂戴もので、全体的にひたすら浪子が可哀想なのですが、論理的な矛盾を指摘したりするのでなく(だって武雄にも情熱の足りなさを感じるし家制度も腹が立つし、何もここまで浪子に辛苦をなめさせなくて

    0
    2016年06月05日

    Posted by ブクログ

    悲恋の代名詞というか、昼ドラ的ドロドロ感。
    世間体・お家柄重視で結婚に厳しいうえ、戦争まで起こってしまうという時代の波に、不幸にも飲みこまれてしまった悲劇な夫婦のお話。
    文語体で書かれてるのに見事に感情移入してしまう。

    脇役の方は皆様キャラが濃いです。
    そこもまた昼ドラ的。

    0
    2013年01月16日

    Posted by ブクログ

     1900(明治33)年刊。
     明治期の日本文学の名作としてよく知られた作品ながら、地の文が文語調であるために私は敬遠してこれまで読まなかったようだ。
     本作について、たぶん日本的な微妙な情緒のたゆたう芸術性の高いもの、と勝手に予想していたのだが、どうもそのニュアンスとは異なり、むしろ尾崎紅葉に近い

    0
    2022年11月20日

    Posted by ブクログ

    大学の講義のために購入。
    実は最近、初めて恋をして、失恋しちゃったんですよね。そんなセンチメンタルな私が浪子と武男の夫婦生活を見ててると、自由な恋愛を求めることができないことに心苦しさを感じましたね。
    「不如帰」の時代は明治。新たな文化が欧米から入ってくる。それは思想も同じ。自由に恋愛して結婚できる

    0
    2019年08月06日

    Posted by ブクログ

    『金色夜叉』よりも読みやすかった  

    「家を守る」ということを重んじる  
    今の感覚ではあまりピンとこないけれど、当時の読者はどうだったのでしょう  
    姑のあまりに強引なやりかたに憤りつつも、矢張り仕方がないと思い、引き裂かれた浪子・武男夫婦の不幸に涙したのでしょうか  
    当時、女性、それも家にお

    0
    2013年06月23日

    Posted by ブクログ

    5/31
    家族制度と夫婦の愛の戦い。
    として両家が断絶するありきたりの結末かと思いきや、ラストシーンは結構よかった。

    0
    2010年05月31日

    Posted by ブクログ

    ●幸にして純粋な愛情を分かち合った武男と浪子。武男の母親や従兄弟らが勝手に膨らました嫉妬や私利私欲が、時の家族制度と世間体、仕事や戦争などに乗っかり、二人の間は意思とは反対に引き裂かれてしまう。武男は結核を理由に浪子との離縁を推し進めた母親に異議を唱えるも、その行動自体は、親と仕事への忠義を、妻への

    0
    2020年07月01日

    Posted by ブクログ

     嫁姑・結核・戦争・父系社会・その他旧弊など、古い価値観や理不尽な環境で引き離される悲恋譚。かなりの胸糞展開と聞いていたため、感情移入し過ぎるのが怖くて一歩引いた視点で読んでしまったので、少し後悔している。

     新聞連載の開始は1898年、これは現行法である民法が定められた時期(1~3編:1896年

    0
    2019年03月04日

    Posted by ブクログ

    伊香保温泉への旅行のときに読みました。
    文語体でも思ったより読みやすかったです。姑の気持ちもわからなくないな、と思います。漱石のこどもが泣いたという映画も見てみたくなりました。

    0
    2015年09月16日

不如帰 の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

岩波文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

徳冨蘆花 のこれもおすすめ

燕尾服着初めの記

燕尾服着初めの記

無料あり
  • 試し読み

花月の夜

花月の夜

無料あり
  • 試し読み

草とり

草とり

無料あり
  • 試し読み

熊の足跡

熊の足跡

無料あり
  • 試し読み

2 国木田独歩 徳冨蘆花

2 国木田独歩 徳冨蘆花

馬上三日の記 エルサレムよりナザレへ

馬上三日の記 エルサレムよりナザレへ

無料あり
  • 試し読み

不如帰 小説

不如帰 小説

無料あり
  • 試し読み

水汲み

水汲み

無料あり
  • 試し読み

同じジャンルの本を探す