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子どもの貧困、障害者、ひとり親家庭、ひきこもり……。withコロナの今こそ考えるべき問題と施策。 転換期にあるこの時代、自然災害や病気は決して他人事ではない。私たちが暮らす社会の基礎をベーシックインカムの考えから見つめ直し、整理を試みたのが本書。予期せぬ状況に見舞われた人々が、常に人間らしく生きるための社会システム論。
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Posted by ブクログ 2021年08月13日
目次を見ると本書は人が幸福であるために必要なことが、多岐にわたる視点から掘り下げられていると感じた。実際に読んでみると、総花的なキライはあるものの、SDGsの実現にも有用なアイデアがギッシリ詰まっており、本当に読み応えがあった。①著者のメッセージは、ジャック・アタリの引用文「すべての人々ができる限り...続きを読むよい食事をを楽しめるようにすることが急務だ。~」に込められた構想を、政策的に、具体的に描いて見せて、その上で「私たちにもすぐできることがある」と読者に働きかけているところにあり、人が幸福になるためのメッセージに溢れた著作だと思う。②成長神話の虜囚になっている人々にとって、人口減少の社会を定常化社会として捉え直すこと、戦略的に縮むという考え方に転換することは、未来を幸福なものとする為に必然的なパラダイムシフトである。③BIポイント制、消費税の累進税化は、なるほどと腑に落ちる。④「家族の安全保障」「社会の安全保障」の中で触れられている子育ての問題、分人と心のレジリエンスの問題は共感するところが多く、大変興味深く読んだ。以上4点の他、まだまだ多くの学びがあったと思うが、本書の全編に通底するのは、今の社会に生きづらさを感じている多くの人々に対する温かい眼差しであり、行政マンとしての哲学だと思った。
Posted by ブクログ 2021年08月10日
ベーシックインカムという視点から、経済や福祉のゆがみを見てみるのは面白かった。こういう本が世に出回ることで、日本がちょっと良くなるきっかけになるといいなあ。豊富な参考文献の中にも、読みたくなる本がたくさんあったので、あれこれ考える入り口を提供してもらいました。
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ベーシックインカムから考える幸福のための安全保障
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西野卓郎
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