誕生日パーティー

誕生日パーティー

2,860円 (税込)

14pt

4.8

※この作品には販売期限があります。2026年12月08日を過ぎると販売を終了致します。

謎めく敵意。食い違う過去。彼女は何を知っている? オーストリアの田舎に暮らす、カンボジア移民のキム。その誕生日の祝いの席に突然現れた女性は、少年の頃にポル・ポト政権下のカンボジアを共に逃れた妹のような存在であり、同時にキムが最も会いたくない人物だった……。かつての過酷な日々に、いったい何が起こったのか? 『国語教師』でドイツ推理作家協会賞を受賞した著者による、最新文芸長編。

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誕生日パーティー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    子供たちが誕生日パーティーに招いたのは、かつてのカンボジアを共に生き延び、この地で共に暮らしていた1人の女性。
    一体なぜ、疎遠になってしまったか。
    回想と現在を行き来しながら語られていく。

    最初は、カンボジアの描写が辛くて辛くてページが重くて、違和感に気づけなかった。
    あるところで、あれ?と違和感

    0
    2022年07月20日

    Posted by ブクログ

    読み終えた後、3回以上、メイ家の章を中心に読み返して、やっと状況が理解できました。
    口数の少ない上の弟、これがキムなのですね。
    パーティーの場面から、ずっと明言が避けられ、まるで、キムが語っているかのように物語が進み、ずっとずっと騙されながら読み進めました。

    カンボジアに暮らす、2つの家族、
    オー

    0
    2022年03月20日

    Posted by ブクログ

    クメール・ルージュのあまりの残忍さ凄惨さに、何度も途中で読むのを止めようかと思ったほど。しかし、(訳者あとがきにもあるように)ピースが足りない感がずっとあって、中程からはもう一気読み。終わりのほうで、そうだったのかー!とか、だから〜〜〜だったのか…とかやっとピースがはまり、また子世代の若者たちの明る

    0
    2021年09月06日

    Posted by ブクログ

    本邦初訳となる前作『国語教師』で度肝を抜かれた作者の最新作。50歳の誕生日を迎えるキムに、末息子が用意したサプライズとは……。多数の登場人物、様々な場所、過去や現在が頻繁に入れ替わり何が起きているのか把握しづらいが、クライマックスですべてが明らかになり呆気にとられた。うーん、これは再読したい。

    0
    2021年08月15日

    Posted by ブクログ

    いじめられたくないから、いじめる。
    世界共通の子供心。
    そして子供ゆえの残酷さ。

    はじめは、自分達の正義のためだったのに、心にも身体にも、国土にも、傷を残してしまう。。。

    0
    2022年08月14日

    Posted by ブクログ

    ポルポト暗黒時代のカンボジアと、その地獄から生還した者たちのその後を描く。過去と現在を往来しつつ、次第に伏線が回収されていく結構。それにしても、偏った情報しか与えられず、間違った思想に流されていくさまとか、一部の狂気が圧倒的な犠牲者を生むさまとか、今これを読むと、どうしてもロシアを思い浮かべずにいら

    0
    2022年03月23日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読書備忘録673号。
    ★★★★★。

    作者の実力が遺憾なく発揮されたミステリー。
    時代も舞台もばらばらな場面が入れ替わり繰り広げられ、徐々に全体像を描いていく手腕。しかし、そこに間違いなく感じる違和感。そして巧妙に仕組まれたミスディレクションの罠。さすがとしか言いようがない。
    ★5つに飢えていたので

    0
    2022年08月09日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    唐突に提示される父親の誕生日パーティーへの誘いのメール。
    まさに前作『国語教師』の始まりような感じだったので、似たような話かと思いきや、まさかの負の歴史の悲劇と教訓、罪と後悔の物語。
    物語への吸引力、読後の胸に残る思いは間違いなく星5つ級。

    だが、クメール・ルージュ時代の描写が辛すぎる。
    辛すぎて

    0
    2021年08月14日

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