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自称台湾人の詐欺師による架空の台湾・日本紹介。広く読まれ18世紀の極東認識や『ガリヴァー旅行記』にも影響を与えた世紀の奇書。
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Posted by ブクログ
第2部の作者のキリスト教への真摯な態度は、前半1部の異教の神を書いた事に対する懺悔の意識なのだろうか。多少、言い訳めいて読めるのは、後ろめたさがあったのかな。
18世紀初頭に刊行された偽書で知られるジョルジュ・サルマナザールの「台湾誌」の全訳。 全体の3分の2を占める1巻は台湾および日本の地理・歴史・文化に関する詳細な記述(だが内容はほぼ出鱈目)、残りの2巻は著者がヨーロッパに渡りキリスト教に改宗した過程とキリスト教に関する考えをまとめたもの。この本の成り...続きを読む立ちを考えると2巻がもっとも重要な箇所ではあるが正直退屈。今、読んで面白いのはサルマナザールが想像と知恵を膨らまして作り上げた架空の台湾誌の部分。ジョナサン・スウィフトを彷彿とさせるが、あそこまでストレートな風刺ではない感じ。 しかい、まさかサルマナザールの「台湾誌」の翻訳が出るとは長生きはするものだなぁ。
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ジョージ・サルマナザール
原田範行
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