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Posted by ブクログ 2011年11月14日
卒業、入学、就職、そして出会いと別れ、と4月始まりの日本社会の節目を彩ってきた桜。そしてその八割を占めるソメイヨシノ。そのソメイヨシノがオオシマザクラとエドヒガンの交配によって生まれたことは有名ですが、明治初期の誕生してクローンによってしか繁殖しないことは意外と知られていないのではないでしょうか。そ...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
05−06-11
びっくりしました。「現在の桜観」と「明治初期以前の桜観」が全く違うなんて。
ふらりと立ち寄った本屋さんで、季節はずれですが、佐藤俊樹「桜が創った『日本』」という本を買いました。最近、「ドラゴン桜」を読んだせいでしょうか。
私たちの「現在の桜観」は、ここ5、60年で出...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月13日
『桜が創った「日本」』というタイトルから、日本人の伝統的な美意識を象徴するソメイヨシノが、じつは江戸末期に登場した品種であるという「神話」を解体する、といった内容を予想していましたが、いい意味で裏切られました。
著者の議論は、「本来の日本の桜はヤマザクラ」といった、ソメイヨシノの「神話」を相対化し...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月12日
日本で桜と言えばソメイヨシノ。その起源と、日本の桜の大半(8割)がソメイヨシノになったルーツを探る。
よく言われている通り、日本に咲くソメイヨシノは同じ種から接ぎ木や挿し木で増えてきた「クローン」であり、そのため一定の条件下で一気に咲き、散っていく。桜の性質である「種で自己増殖せず、周囲の環境に合...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月06日
ソメイヨシノは同じ土地だとほとんど一斉に咲いてさっと散ってしまう。エドヒガンとオオシマザクラの掛け合わせでできたソメイヨシノは、差し木や継ぎ木でふえるクローンなので、そうなるという。江戸時代までの日本は、2か月ぐらいいろいろな桜が楽しめたという。ソメイヨシノだけでなく他の品種でも差し木や継ぎ木をする...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月29日
私は、桜が好きだ。坂口安吾の「桜の森の満開の下」の妖艶たる雰囲気は、「檸檬」よりまさる。桜の樹の下に死体が埋めてあることを想像しながら、桜の満開を見て、桜の花びらを散らす様を想像する。死体から生命が花開き散っていく。なぜか満開になると春の嵐がきて花びらを散らす。その様が美しい。美しいとは、満開ではな...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月29日
サクラの由来は、一説によると「サ」・「クラ」であるという「サ」は穀物の精霊を表し、「クラ」は神の座る場所の意である。そして、現代日本において、サクラとはだいたいにおいて、ソメイヨシノのことをさす。というのも、その占有率において圧倒的(国内のサクラのおよそ8割)だからである。学校に植えられているサク...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月07日
桜は日本の美、と言い切る人のための本。
今、日本の各地で見る事ができる染井吉野という桜の一品種が作り出されたのは、江戸時代のこと。
染井吉野という花の特徴は、葉よりも先に花が咲いて、しかもその花が大きいために、一カ所に多数の木が植えられた状態で開花すると、とても見応えがあること。
そ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月24日
[ 内容 ]
一面を同じ色で彩っては、一斉に散っていくソメイヨシノ。
近代の幕開けとともに日本の春を塗り替えていったこの人工的な桜は、どんな語りを生み出し、いかなる歴史を人々に読み込ませてきたのだろうか。
現実の桜と語られた桜の間の往還関係を追いながら、そこからうかび上がってくる「日本」の姿、「自然...続きを読む
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