脱GHQ史観の経済学 エコノミストはいまでもマッカーサーに支配されている

脱GHQ史観の経済学 エコノミストはいまでもマッカーサーに支配されている

850円 (税込)

4pt

3.8

GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)による日本の「経済民主化」は、増税をはじめ今日まで続く緊縮財政策の起源の一つ、すなわち「経済弱体化」政策だった。GHQが掲げる緊縮主義に日本の緊縮主義者が相乗りし、経済や社会、文化をめぐる考え方にマイナスの影響を与えてきたのだ。「財閥解体や独占禁止法、過度経済力集中排除法の成立、さらには有力な経営者の追放が行われた。これらの政策は、競争メカニズムを形成するというよりも、戦争の原因になった大資本の解体による日本の経済力の弱体化が目的であった」(「第1章」より)。本書は国家を脆弱化、衰退化させる経済思想を、占領期のGHQと日本の経済学者の関係から再考察するもの。さらにアフター・コロナの「戦後」において、日米欧は中国共産党の独裁・統制主義の経済に対峙すべく、自由主義による経済再生に全力を尽くさなければならない。われわれが「100年に1度」の危機を乗り越えるための方向性を示す。

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脱GHQ史観の経済学 エコノミストはいまでもマッカーサーに支配されている のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年04月25日

    読んでいて驚きました。かつて学生の時に教えられたGHQの政策が現在の日本が今だ引きずっている「緊縮主義」の原因となっていたとは全く知りませんでした。引用文献も各章ごとに載っています。以下に、各章を読んでいて特に印象に残った内容を本書から一部だけ引用します。

    第一章:経済学はいまでもGHQが占領中
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    Posted by ブクログ 2024年01月08日

    本書は脱GHQ史観の経済学というタイトル通り、日本の現在もなお停滞する経済が、アメリカの占領下における影響を未だ引きずり続けている点について記載されている。日本は太平洋戦争に敗れ、日本史上初めて外国の占領を受けた。明治維新以降爆発的に増加する人口の捌け口を大陸満州や朝鮮半島に求めた日本であったが、そ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月20日

    シュンペーターの創造的破壊は、大掃除を伴うもの。大掃除で清算する必要がある。=日本の雇用システムと中小企業を清算するべき。
    清算主義=風邪を引いたらそのまま放置していれば、強靭な体に生まれ変わる、という思想。

    最低賃金を上げることで、若年失業率が上昇するか。韓国経済の実例。若年層の雇用状況は高止ま...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年05月29日

     「経済民主化」を達成したとして称賛される戦後のGHQの政策だが、その本当の目的は緊縮財政によって日本経済を弱らせ、再軍備させないようにするものだった、というのが本書の至る所で述べられている。これはまさに現代まで引きずっている事だなと感じた。
     ほかにも、優生保護法、慰安婦問題の本当の問題点、学術会...続きを読む

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