完落ち 警視庁捜査一課「取調室」秘録

完落ち 警視庁捜査一課「取調室」秘録

1,599円 (税込)

7pt

3.6

警視庁捜査一課の「取調室」
“伝説の刑事”と容疑者の息詰まる対決!

「完落ち」とは、全面自供すること。したたかで狡猾な犯罪者と警察はどう戦っているのか。
「取調室」という密室での緊迫したやりとりを初めて明らかにした本格ノンフィクションです。

生々しい現場を語るのは、警視庁捜査一課の幹部だった大峯泰廣氏。ロス疑惑、宮崎勤連続幼女誘拐殺人事件、
オウム真理教地下鉄サリン事件など、数多くの大事件の捜査に携わったことから、大嶺氏は“伝説の刑事”と呼ばれるようになり、
“落としの天才”として周囲の信頼を勝ち取ります。著者の赤石晋一郎氏は2年以上も大峯氏に取材を重ねました。

大峯氏はいかにして容疑者を落とすのでしょうか。

犯罪者の背景を丁寧に解き明かし、相手の表情をうかがいながらベストのタイミングで、こちらの手の内を明かすテクニックは、
まさにプロフェッショナルの技。宮崎勤事件では、彼が嘘の証言で漏らした「有明」という地名を突破口に自供へと導き、
宝石商殺人事件では、元警察官だった容疑者のプライドを刺激する一言で一気に自白へと持ち込みます。
緻密な計画殺人者から、冷血きわまりない殺人犯、愛憎に翻弄された犯罪者まで、刑事と犯人との壮絶な闘いのドラマが次々に展開します。

大峯氏は後年、世田谷一家殺害事件の捜査をめぐる警察上層部の方針に納得できず、定年を前に自ら警視庁を去ることになりました。
現場の状況から、大嶺氏にはある“犯人像”が見えていたのです……。大峯氏が職を辞した経緯も、本書で明らかになります。

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完落ち 警視庁捜査一課「取調室」秘録 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    警視庁捜査一課の伝説の刑事の携わった事件を追う。週刊文春の連載の単行本。

    ロス疑惑から首都圏連続幼女誘拐殺人事件、地下鉄サリン事件、世田谷一家四人殺人事件など。伝説の刑事が退職した後に取材したノンフィクション。

    特に取調室での緊迫のやり取りが実にリアル。可視化だ容疑者、参考人の人権など、本書の主

    0
    2021年10月02日

    Posted by ブクログ

    昭和・平成の重大事件の内幕をつづる刑事の事件簿。簡潔、テンポ良い文章で一気に読ませる。週刊誌記者である著者の力量に感心。

    0
    2021年09月12日

    Posted by ブクログ

    警察官としての使命の高さが全体的に散りばめられているのですが、犯人との対峙では「刑事の勘」が多用されているので冤罪の危うさも感じる本でした。
    ラストでは刑事を辞するのですが、世田谷一家殺人事件は今でも未解決であり、もやもやします。

    0
    2024年05月12日

    Posted by ブクログ

    タイトルに「取調室」秘録とあるように、基本的にはいくつかの有名事件に関して「どのように犯人を落としたのか」を語るノンフィクションである。
    それぞれの事件は興味深いものがあるが、正直な話、著者は何が書きたかったのかな?というくらい「実がない」。
    まず、著者は全てにおいて警察側(大峯氏)に肯定的である。

    0
    2021年07月24日

    Posted by ブクログ

    食材としては一級品! 調理、盛り付けがイマイチでもったいない印象...。こんな簡単に落ちちゃう? もっと手に汗握る攻防があったんじゃないんですかねぇ...。終章は順番間違えてるなぁ...。人と向き合う姿勢には共感できる一冊。

    0
    2021年07月17日

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