偽書が揺るがせた日本史

偽書が揺るがせた日本史

1,980円 (税込)

9pt

3.8

教科書にも載せられ、私たちの「常識」の一部を形作ってきた書物・文書のなかにも「偽書」と判明したものもある。そこで、古代以降、「偽書」と呼ばれる書物に秘められた奥深さを検討し、日本史におけるもうひとつの「真実」を探る。

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偽書が揺るがせた日本史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    様々な時代の偽書について読んでいるだけでも面白いが、陰謀論との絡みなど社会に与える影響についてや、研究史上の位置付けの変化など興味深い点も多い。現代において情報の真偽をはかるための指針にもなるのではないか。

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    2021年01月26日

    Posted by ブクログ

    原田実氏の文章といえば、あまり言いたいことがないというか「まとめ」的な印象を受けるものが多い。しかし、この本には一冊を費やして読者に訴えかけたいことがあるという情熱を感じた。

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    2020年08月23日

    Posted by ブクログ

     著者は「と学会」の重鎮。故 横田順彌の弟子筋にあたる点も(個人的に)ポイント高し。
     そんな著者も若い頃は偽書にのめり込んでいた。魅力があるのはよく判る。公式情報への不信、おのれの知性への過信、その隙間に偽書やフェイクニュースが忍び込み、まんまと上座に座ってしまうのだろう。

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    2020年08月05日

    Posted by ブクログ

    日本の歴史に登場した様々な偽書を紹介、その奥深さを考える。
    I 時代への欲求が生み出した偽書 第1章~第14章・・・偽書の基本。
       東照宮御遺訓、慶安御触書、武功夜話、文学作品の偽作等。
    II 偽書と陰謀論 第15章~第25章・・・偽書と陰謀論の結び付き。
       竹内文書、「壁の中」から偽書、シ

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    2020年06月15日

    Posted by ブクログ

    日本史の「本流」に紛れ、時おり顔を覗かせる「偽書」「偽史」。それらを網羅的に取り上げ解説した労作。各文献の概要や成立事情、偽作者の素性までも手際良くまとめている。偽作の動機は実にさまざまだが、中世と近世とでは「集団」と「個」という点において断絶がある、との指摘が興味深かった。

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    2020年05月18日

    Posted by ブクログ

    「東日流外三郡誌」、「竹内文書」、「神代文字」、「シオンの議定書」。記紀以前の神代の歴史を記したもの、寺社の縁起、氏族の家系にかかわるもの、陰謀論や新興宗教の教義に利用されたものなど、数多くの偽書を概観できる。情報量も多い。

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    2023年03月07日

    Posted by ブクログ

    古文書などを装って作られる偽書。
    これらはある人にとっては自分の主張を裏打ちするために、又は権威づけなどのために作られてきた。
    しかも、それが偽書であることが明らかになったとしても、時が経つと再び取り上げられたり、別の目的のために利用されたりと、偽書は何度も歴史の中に再登場し、悪用される。
    一度巷に

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    2021年04月15日

    Posted by ブクログ

    「東日流外三郡誌」「秀真伝」のような有名どころから最近話題の椿井文書まで、日本の偽書を網羅的に紹介している。「ヴァイマールの聖なる政治精神」に引用された架空の神学者カール・レーフラーや、「シオン議定書」のように日本史を対象としない文書も含む。
    「三教指帰」「慶安御触書」が偽書というのは知らなかった。

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    2020年12月28日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    時代がそうさせるのか偽書が大好きである、本書でコレモアレモ偽書だと気が付いたものも多いが、つくづく人は誰かを驚かせたいのか、こんな非生産的な事に熱心である
    (尤も、土地争いや詐欺に偽書を製造する事も多い)
    【 偽書一覧 】〇=知ってた、✕=知らなかった
    〇「寂庵大静:東照宮御遺訓」✕池田松之助
    ✕「

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    2024年01月07日

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